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子どもの物を捨てる親の心理


私の母親は、すぐに物を捨てる人だ。

それも、3人きょうだいの中で唯一私の物を無断で。

きっときょうだいの中で私だけ親の言動に反撃したりしなかったからだろう。


例えば、私達が習い事の発表会で頑張ったごほうびに買ってもらったおもちゃ。

買ってもらったのが嬉しくて買ってもらった夜、たくさんそのおもちゃであそんで楽しんだ。

そのかたわらで母親はビールを飲み、すわった目で私達が遊んでいる様子を眺めていた。

「明日もこのおもちゃで遊んで楽しもー!」
わくわくしながら就寝した。


翌朝、

家中探しても私のおもちゃが見つからない。


その日は学校があったのでおもちゃ探しは中断して帰ってからまたやろうと決め、私は怪訝(けげん)な面持ちで登校した。


そうして登校する中、自宅の目と鼻の先にあるゴミ捨て場に私のおもちゃが捨てられているのを発見した。



その後も母親の身勝手な断捨離は続いた。
私が高校生になっても成人しても。
断捨離、といってもそれは母親の私物ではない。
全て私の私物だ。
それも、その時その時大切にしていた物だ。
それは(上記とはまた別の)おもちゃだったり、精一杯のおしゃれのつもりでヘビロテしていた洋服、はたまたマニアとしてはたまらないキャラクターのレアグッズだったり‥


「これお気に入りなの」と母親に言えば、それはターゲットオンされて確実に捨てられる。


言っておくが、私のそれら捨てられてきた私物は、何も部屋にほっぱり散らかしていた訳ではない。
ちゃんと、大切に大切に自分の机の引き出しにしまったり、洋服ならクローゼットや服用の引き出しにしまっていた。
それを、母親はわざわざ引っ張りだして捨てるのである。





家に私物を置いておくと気がつく前に捨てられている。
母親のいる実家に暮らしていた時は、まるで泥棒と住んでいるような気分だった。



なぜ母親はそうやって子ども(私)の私物を捨てるのか?


その答えは、ちょっと前にお世話になったカウンセラーさんが教えてくれた。


親が子どもの私物を捨てるのは
ズバリ、
子どもを『成長させないため』。

どういうことかというと、
そもそも虐待親が子どもを虐待する1番の目的は『子どもを成長させないようにする事』なんだそう。


子どもは成長すると自立して、親元から離れていってしまう。
そうすると虐待親からしてみれば、
虐待親自身の親(これまた虐待親)に対する怒りのはけ口(=子ども)を失ってしまう。
または、存在不安の強い虐待親の存在確認(例えば、子どもの世話をして自分の存在価値を見い出すとか)のための道具(=子ども)がいなくなってしまう。



子どものおもちゃや洋服や子どもが頑張って手に入れた物というのは子どもの『成長』につながる。

だから、虐待親は子どもが大切にしている私物をどんどん捨てていく。



これは、私の親に限った話ではありません。

これも心理的虐待のひとつです。



血は、流れてない。



でも、好き勝手に子どもの物を捨ててスッキリしてる親のカゲで





子どもは涙を流している。


それを、忘れないで。





















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