2.リスボンから京都へ移転し8年がたちました

2023年8月。今年もまた暑い京都の夏。ふー。
「日本中の人にポルトガル菓子を知ってもらいたい!」という思いで京都で開業して早8年。
この間に、コロナがあり、私自身も病気がみつかり手術もした。
でも店はずーっと通常通り営業し、
退院後すぐ事務仕事に復帰。
毎日店には来ておりました。
そしてスタッフ皆の賄いを作っておりました。
うちはポルトガル菓子の専門店で
修道院菓子などの伝統菓子を日本人向けアレンジなしで作っている。
だからうちで働くポルトガルへ行ったことのないスタッフにも
少しでもポルトガルをわかってもらえるように
お昼ご飯はポルトガルの家庭料理を作ると決めたし、
みんなにポルトガルのご飯を食べてもらいたいという一心ではじめた。
たとえ病気をしてもその思いは変わらない。
ポルトガルの料理って気取らなくて、美味しくて、作り手の思いがダイレクトに伝わる温かさがあるの。
お米料理もたくさんあるし、味付けが塩だけで優しいのよ。
もちろん、しんどい時は手抜きのポルトガル料理だし、
店で出しているポルトガルのソウルフード【ビファーナ】の時もある。
その時は各自が白ワインや赤パプリカペーストにマリネしてある豚肉を焼いて、パウロが作るボーリニャというシンプルなコッペパン風のポルトガルパンにサンドして食べてもらう。
マスタードも好きなだけつけてよし、というルール。
賄いを作るためだけに店に通っていたなぁ、2020年の晩秋。

私ってラッキー!
病気もコロナ禍でお客さまが少ない時期に発覚して本当によかった。
とつくづく思う。

コロナが治まり、少しずつ2020年の3月までの生活に戻りつつある。
でも以前より天気予報に従順になったお客様は多い気がする。
京都の夏は盆地なので毎年異常に厳しい。
外を歩く人も少なくなる。
熱中症アラームなどが出された日に賑やかな
のは北野天満宮の蝉だけだ。(蝉こわー――い。)
だけどカステラ ド パウロはパスポートなしで入国できるポルトガルのような場所であり、真夏日の皆のオアシスになりたい!



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