智子ドゥアルテ

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12月9日放映「世界ふしぎ発見」

私は2015年「日本中の人にポルトガル菓子を食べてもらう。そして100年後の日本にポルトガル菓子を根付かせる」そのために リスボンのバイシャ地区から京都へ店ごと引っ越してきた。 そうです、私はポルトガル菓子屋です。 でもお菓子を作って売るだけじゃ、満足できません! ポルトガル菓子の一つ一つにスポットをあてて その歴史的背景や文化を説明して 日本の方に楽しんでもらいたい。 ポルトガル菓子を提供する際も ポルトガルのアルコバッサ柄の布地をテーブルの上に敷き ポルトガル産の紅茶で

    • 6.海の向こうで暮らしてみれば

      小さな民宿「パウロの家」はポルトガルへ旅行したい人達の中で少しずつ名前が広まっていった。 お泊りの方へのツアーも用意した。 車で30分くらいの村で山羊乳のフレッシュチーズを作っているご夫婦にお願いして、我が家にお泊りの人達にチーズ作りを体験させてもらった。 教える方にも習う方にもメリットがあるやり方で、ツアー料金を頂戴し、そこから体験させてもらい料金もお支払させていただいた。 山羊乳のチーズはまだ温かいうちに、ローズマリーの蜂蜜をかけたり、塩コショウをかけたりして味わわせても

      • 5.ポルトガルでホームスティ「パウロの家」

        1987年7月に中古マンションを若者住宅ローンを活用して、私とパウロ二人で購入した。リスボンに対してテージョ川を挟んで南の郊外の住宅地。リスボンの旧市街に行くにはバスとフェリーを乗り継がなければならないが、私はこのフェリー乗船がお気に入りだった。10分から15分でテージョ川を渡る。テージョ川から見るリスボンの景観は最高に美しく、毎回映画のスクリーンをみるように迫ってくるリスボンの街に感動していた。  大学時代にポルトガルを旅した私は、いろんな食堂で料理を習った、というか見せ

        • 4, 2019年9月 NHK「サラメシ」放映

          NHK「サラメシ」に連絡を入れたから1週間がすぎたころ、 制作会社であるテレビマンユニオンさんから連絡が入った。 そして東京からやってきた若くて仕事を楽しんでいる感じのディレクターさんは、どんどんと撮影をすすめていった。 私は正直に話をした。 「ポルトガルのことをまったく知らないスタッフたちのために、毎日せっせといわゆるポルトガルの家庭料理を作っているんやけれども、なんの感想もないねん。私はポルトガル菓子を日本中の人に知ってもらうためにリスボンから京都へ引っ越してきた。それは

        12月9日放映「世界ふしぎ発見」

          3.日本の中のポルトガル

          2015年4月7日に京都でポルトガル菓子専門店Castella do Paulo(カステラ ド パウロ)を開業して8年がすぎた。 パウロを柱にスタッフが10人。早朝だけのスタッフもいるし 週2日だけのスタッフもいる。でもこの中でポルトガルへ行ったことのあるスタッフは3人だけ。 8年前も同じだ。 メンバーは違えどポルトガルへ行ったことのあるスタッフは少ない。 そこで私は少しでもカステラ ド パウロ で働いてくれる皆にポルトガルの味を知ってもらい、もっとポルトガルを感じてもらいた

          3.日本の中のポルトガル

          2.リスボンから京都へ移転し8年がたちました

          2023年8月。今年もまた暑い京都の夏。ふー。 「日本中の人にポルトガル菓子を知ってもらいたい!」という思いで京都で開業して早8年。 この間に、コロナがあり、私自身も病気がみつかり手術もした。 でも店はずーっと通常通り営業し、 退院後すぐ事務仕事に復帰。 毎日店には来ておりました。 そしてスタッフ皆の賄いを作っておりました。 うちはポルトガル菓子の専門店で 修道院菓子などの伝統菓子を日本人向けアレンジなしで作っている。 だからうちで働くポルトガルへ行ったことのないスタッフにも

          2.リスボンから京都へ移転し8年がたちました