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妄想テレビ短編ドラマ「峯山みどり」=節約の最前線=

「カモミールの効き目は、ガムの味」

峯山みどり、26歳・・・26歳。うん。26歳、独身。

みどりさんの部屋のカレンダーは7月7日が黒く塗りつぶされています。
昨日7月7日金曜日、会社では、必要なことも含めて一言も発せず、時が過ぎ去るのをひたすらまって、定時でさっさと帰宅しました。誰も気づいていません。
今日7月8日土曜日、みどりさんはのんびりしています。のんびりしていなければいけないのです。せっかく昨日誰にもきづかれなかったのですから。自分だって気づくもんか!
だが、それは目が覚めて1時間ともちませんでした。

「27歳よ!27歳といえば17歳から10年、これは一桁繰り上がるくらいの年齢差だわ。どうしたらいいの?」

みどりさんは、そう、アンハッピーバースデーを迎えていたのです。

「女は、20歳、22歳、24歳、25歳と節目節目に10年は年を取るような気分になるのよ。もう私はおばあちゃんよ。」

誰に言っているのか、何を言っているのかわかりませんが、この間、美容院にいったばかりの髪をかきむしる、かきむしる。

「あぁ!」

立ち上がったり、寝転んだり、やかんでお湯を沸かしたり、いよかんカモミールティを煎じてみたり、飲んでほっと一息ついてみたり。

「あぁ!」

ほっとしたのは束の間だったみたいです。

「家庭裁判所に提訴よ。戸籍を書き換えてやるわ!姓だって、名だって、住所だって、今の時代性別だってなんとかなるのよ!生まれ年くらい変えたっていいじゃない!市役所に置いてあるんでしょ?生まれ年変更届!」

そんなもの存在しないことは重々承知のみどりさん。

「船長って奴がいうのよ。”年は取るんじゃないよ、年齢は重ねていくものなのさ”だから何だって言うのよ!それで私のお肌が曲がらないとでもいうの!しわやシミができないとでもいうの!潤いがなくなって、乾燥で困るなんてことがないとでもいうの!」

ごめんなさい。僕は、そういう女性を励まそうと・・・

「何さ、それで私が納得するとでも思ってるの?変わりにあんた年を取りなさいよ。年二回、私の分も。いや、17歳に戻りたいからそれに加えて10年あげるわよ。人生は経験なんでしょ?人よりたくさんかさねさせてあげるわよ!さぁ、さぁ!」

いよかんカモミールティを、もう一杯。ティーバッグは交換せずに。薄くなりません?

「これ一つで何杯だって飲んでやるわよ!私くらいになれば年齢だって節約できるはずよ。」

もう言っていることがめちゃくちゃです。

しばらくすると、寝息が聞こえてきました。そっとしておいてあげましょう。

よく効いたみたいです。
eherbの 「いよかんカモミールティー」
荻久保ルミネで買ったんですって。限定らしいですよ。
宣伝か!いや、おいしい上に、リラックスできていい感じだったもので。

もちろん、薄めて何杯もなんてしてませんよ。僕は。(船長)

ノンシュガー、ノンカフェイン、おすすめですよ。天然甘味料を使っているみたいです。店員さんと話をして2種類試して、これにしてみました。