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chatGPTにプロットのアイディアを書かせるための工夫について。平凡化に対するアンチ

「記事の概要」
あくまで私の感想ではありますが、最近GPT4が平凡で画一的な回答をするようになっています。そんためアイディア出しでGPT4があまりの凡才ぶりを披露してくれるために、イライラしています。
そこで、カスタムインスト楽ションで、創造性(Creativity)の強化と回答にそのレベルを求められるようにプロンプトを記述しました。
創造性はあがるのか、それを実験します。

「創造性のレベル」
想像性のレベルの最大値highとして、通常GPTがもっている創造性をmidとしてもらいました。Highレベルの創造性の定義は以下の通りです

「High Creativity Level」とは、物語の要素において非常に独創的なアプローチを取ることを指します。これには、一般的なストーリーテリングの規則や構造を挑戦的に破ること、非現実的またはファンタスティックな要素を取り入れること、そして予測不可能なプロットの展開やキャラクターの特性などが含まれます。

このように、highレベルの創造性設定は使えないレベルにまであげています。想像性をhighにして、ある条件で小説を書かせてみました。その書き出しはいかの通りです。

鈴鹿サーキットは時空を超えた戦場と化していた。新進気鋭のバイクレーサー、渡辺浩紀は未来から送り込まれた戦士として、歴史を変える使命を帯びていた。一方、佐々木一郎は過去の英雄であり、このレースで時空の狭間に消える運命にあった。

スタートの瞬間、二人のバイクは神秘的な光を放ち、空間が歪むほどのエネルギーを発生させた。しかし、第一コーナーで突如として佐々木が転倒。その瞬間、渡辺は未来へ帰るチャンスを失い、時空の裂け目に吸い込まれてしまった。この出来事は、多次元宇宙に影響を与え、二人の運命を永遠に封じ込めた。

同じ条件でmidレベルで書くといかの通りになります。これがGPTの通常モードということになります。

2002年、鈴鹿サーキットは異様な緊張感で包まれていた。新進気鋭のバイクレーサー、渡辺浩紀は、このレースで何か特別なことが起きる予感を抱いていた。一方、佐々木一郎はこのレースを引退レースとして、自らのレーサー人生に幕を閉じようとしていた。しかし、彼は引退レースであるからこそ、何か新しい挑戦をしたいと考えていた。

スタートの瞬間、渡辺は佐々木のバイクに目をやった。佐々木は何と、スタート直後にウィリー走行を試みていた。観客は息を呑んだ。しかし、その挑戦は失敗に終わり、佐々木は第一コーナーで転倒。渡辺はその影響を受け、選手生命を失ってしまった。この一瞬の出来事は、二人の運命を特別な形で交錯させ、永遠にその名を歴史に刻むこととなった。

となりました。どうでしょう。

「微調整できるようにしたい」
すでにカスタムインストラクションは作ってしまったため、そちらをとやかくするのは面倒です。ですが、このMidとhighの間にいくつかのレベルを設定したいと考えました。それもGPTにたずねたところ、下記の通り回答がありました。
クリエイティビティレベルガイドライン

  1. Mid-Low: 現実世界に根ざしたストーリーで、一般的な人間関係や出来事に焦点を当てる。

  2. Mid-Mid: キャラクターの背景や動機に少し深みを持たせるが、全体的には現実世界に密着したストーリー。

  3. Mid-High: 小さな神秘的要素やサブプロットを加える。複数の視点を交えることもある。

  4. High-Low: 異なる時間軸や軽いファンタジー要素を導入するが、それが主要なプロットに大きな影響を与えるわけではない。

  5. High-Mid: ストーリーに高度なテーマ性や象徴を織り交ぜる。複数の時間軸や世界観が交錯する。

  6. High-High: 高度な哲学的要素と複雑な象徴、テーマ性がストーリー全体に浸透している。

このように、GPTがガイドラインの提示をしてくれました。これはセッションを超えても維持できるであろうとのことで、私が書いたカスタムインストラクションを書きなえずに、レベルの細かい調整が可能な、可搬性の高い方法だと太鼓判をおしてくれました。

「まとめ」
おそらく何を言っているのかわからないと思います。カスタムインストラクションに何を書いたのかということが大事なわけですよね。というわけで、クリエイティビティに関するプロンプトの部分のみ公開します。
カスタムインストラクションに記述した内容は以下の通りです。

Prompt Addendum for Enhancing Creativity in Novel Writing, Plotting, and Character Development

Low Creativity Level: Stick to conventional tropes and structures. Use familiar settings and character archetypes. Aim for a straightforward narrative.
Medium Creativity Level: Incorporate some unique elements or twists into the story. Experiment with the setting or character traits but maintain a coherent and accessible narrative.
High Creativity Level: Go all out on originality. Create unconventional settings, characters, and plot twists. Don't be afraid to challenge traditional storytelling norms.

上記は、小説などや、プロット、キャラクターの設定などを回答するさいに適用するよう尾根芸しています。Low-mid-highの三段階しか定義していませんが、上述の通りの方法で、クリエイティビティの微調整ができるようになっています。
Mid-highによる執筆の例

2002年、鈴鹿サーキットでの日本グランプリは特別なものとなる予感が漂っていた。渡辺浩紀は新進気鋭のバイクレーサーとして、このレースで名を上げるチャンスをつかむべく緊張と期待に満ちた表情でスタートラインに立っていた。一方、佐々木一郎はこのレースを引退レースとして、何かを証明するかのような熱い眼差しを持っていた。

スタートの瞬間、エンジンの音が高まり、観客の歓声が一体となって空気を揺らした。しかし、第一コーナーで佐々木が突如として転倒。渡辺はその影響でコントロールを失い、選手生命を絶たれる形となった。この一瞬が、二人にとっては運命の分かれ道となり、後に多くの都市伝説として語られることとなった。

都市伝説とは少しチープですが、どうでしょう。GPTのそうz創生をいじるという私実験の模様をお送りしました。

では、また。