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道立小黒内高校 3年イ組『朝礼前のカオス』

朝早く、小黒内高校の体育館は静寂に包まれていた。田中教頭が、厳格な表情で朝礼の準備を始めた。しかし、その静寂はすぐに崩れ去った。

「あっ、田中教頭、それスピーカーのスイッチ間違えてますよ!」体育教師の井上が、声を張り上げて言った。しかし、その言葉が遅く、田中教頭がスイッチを入れると、体育館中にロック音楽が鳴り響いた。

その瞬間、川上がカメラを構え、田中教頭の驚いた表情を一枚。しかし、その後ろで、中村が何かにつまずき、長谷川のファッションアレンジした制服のスカートに足を取られ、倒れ込んだ。それを川上がパシャリ。

井上が音楽を止め、田中教頭が深呼吸をしたとき、中村が声を張り上げた。「みんな、大丈夫? 私たちは平和に準備を進めましょう!」それを聞いて、教頭も体育教師も、そして、カメラを持つ川上も笑い始めた。

そして、長谷川が立ち上がり、ほころんだ笑顔で言った。「それなら、私の新しい制服アレンジ、どうですか? ここがスカートになって、すごく動きやすいんです!」それを見て、川上が再びシャッターを切った。

長谷川麻里

朝礼前の体育館は、もはや静寂を保つことができなかった。しかし、それは一緒に準備をしていた彼らの絆と楽しみを象徴する音だった。朝礼が始まるまでの時間、彼らはお互いを助け合い、時には笑い合いながら、最高のスタートを切った。

『マドンナ先生の通勤カオス』

初夏の朝、小黒内高校の保健の先生、森田桜子は、自転車で通勤中、ポーチから保健室の鍵を落としてしまった。その事に気づかず進む彼女に、後ろから子供たちが指摘。「え? あらやだ!」と驚く彼女。しかし、その瞬間、自転車が傾き、彼女はバランスを失って転倒。起き上がった彼女は、少々擦り傷をつけた膝を見て、「あら、これはちょっとしたアドベンチャーね」と笑った。その姿に、通りすがりの人々は微笑んだ。

森田桜子