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長編小説「10」 完結済み

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連載していた「10」という小説をまとめました。前作「49」の続編になりますが、読んでいなくてもわかる内容になっています。 創作大賞応募用に書いたあらすじが第1話の前にありますが…
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#連載小説

「10」第4話

【視界の先】 「はっはっは。それは災難だったな」 夜、アジトに帰ってきたトーカに昼間のソ…

ヒツジ
5か月前

「10」第5話

【覚悟と涙】 翌朝はまだ薄暗いうちからの出発となった。イッカとウノに挨拶してから行きたか…

ヒツジ
5か月前
1

「10」第6話

【鬼ごっこ】 「ヒスイ、おかえり!」 「お帰りなさい!」 アジトに着くなり、イッカとウノ…

ヒツジ
5か月前

「10」第7話

【強さと優しさ】 「というわけで、こちらがお前に稽古をつけてくれるアルアさんだ。」 「中…

ヒツジ
5か月前

「10」第8話

【守って繋いで】 久しぶりの貧民街だ。 俺がいた所とは別の場所だが、肌に絡みつく空気は変…

ヒツジ
5か月前

「10」第9話

【共犯】 子供達を攫っていたのは教会の過激派の人間達だったらしい。 過激派というのは、教…

ヒツジ
5か月前

「10」第10話

【突然ですが風邪をひきました】 「う〜あつい〜」 「熱が高いね。疲れがでたかな」 見せられた体温計の数値は38度。どうりでダルいはずだ。子供達の失踪事件を解決して、昨夜遅くに帰宅した時は何ともなかったのに 「俺は昨日の報告があるから出るけど、なるべく早く帰るようにするよ。誰かについててもらうかい?」 「大丈夫」 「みんなには熱があること伝えとくから、ゆっくり寝なよ」 お大事にと静かに扉を閉める音を聞いて、脱力する。トーカは心配してたがそんなに重症じゃない。ダルさはある

「10」第11話

【過去の亡霊】 「もう無理だ………」 風邪ひき事件から早1週間。俺は次の日にはすっかり回…

ヒツジ
5か月前

「10」第12話

【ニセモノ】 ここはとある街の仕立て屋。 眼鏡をかけた男性がメジャー片手にどんどん俺のサ…

ヒツジ
5か月前

「10」第13話

【手繰る】 「いいね〜。それっぽ〜い」 「衣装の力だな」 仕立て屋に頼んでた服が出来上が…

ヒツジ
5か月前
1

「10」第14話

【私の選ぶ方法は】 「そうか。わかった。ああ、あとで」 次の日の朝、朝食を食べてるとトー…

ヒツジ
5か月前
2

「10」第15話

【あなたには言えない】 隠れ家の扉を開ける。つい数時間前に離れた部屋が、とてと懐かしく感…

ヒツジ
5か月前

「10」第16話

【お困り事はこちらまで】 ちょっと助けてほしい。 そんなことはありませんか? 修理、掃除、…

ヒツジ
5か月前
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「10」第17話

【ラボ】 荒れた岩肌の前に立つ。 アジトの入り口によく似ているが、こちらは穴も何もない。 隣で自信満々に立っているトーカに疑問を投げかける。 「ここが目的地なのか?」 「そ。ここが今回の目的地。我が組織ご自慢の技術研究所、通称ラボだ」 「どこにも入り口がないんだが?」 「ふっふっふ。うちの技術者達が、そんな簡単に入れる研究所を用意すると思ってか。見よ!これがうちの技術力だ!」 トーカが岩の向こうに消えていく。 驚いて手を伸ばすと、俺の手も岩の向こうに吸い込まれた。 「