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モンテユースと今後のトップチームの強化について考える

トップチームは秋田に引き分けて、今年はプレーオフも厳しくなって参りました。どうやったらJ1に上がれるんでしょうかねーー😭

さて、私は先日東北プリンスリーグのモンテユースの試合を2試合観てきました(VS東北学院、帝京安積)。それらを踏まえて、モンテユースの注目2年生と、今後トップチームがどうしたら強くなるかの2つについて論じていきたいと思います。


ユース注目の2年生


上林と千葉の2人のトップ昇格が内定していますが、2人がえげつないのは割と周知の事実なので、今回は来年以降モンテユースに興味を持って貰えるようにという事で、東北学院戦でゴラッソをぶち込んだ2人の2年生を紹介します。

菅原大幹(左SB)


モンテディオ山形公式ツイートより

1人目は左SBの菅原大幹。ヴェルディSS岩手出身のレフティーです。この選手は、とにかくプレースキックとクロスの精度が高い。プレースキックに関しては、トップの國分や小西と比べても遜色ないというか、なんならそれより上手いかも(?)しれません。
 ビルドアップの場面を見ても、止める蹴るの基礎技術がかなりしっかりしているなーという印象。相手のプレスに引っかからないように、ちょっと内側にボールをずらして、アウトサイドで丁寧にボランチに付ける場面もあり、「こういう細かいとこも上手いなぁ」と思いました。
 また、帝京安積戦の前半に、自陣のコーナーフラッグ付近で相手選手とバチバチに体をぶつけてディフェンスしている場面もあり、そのプレーを見て、体を投げ出すことにも厭わない選手なんだなと印象づけられました。
 さらに、東北学院戦ではペナルティアーク付近から逆足で打ったグラウンダーの強烈なシュートが、サイドネットに突き刺さりゴールイン。パンチ力も◎。
 出来ないことの方が少ない選手なのかなーと思いますし、今のところトップ昇格が1番近い選手かもしれません。
 

永井英次(ボランチ)

モンテディオ山形公式ツイートより
※画像は去年のものです

次に紹介するのはボランチの永井英次。ながいユナイテッド出身の選手です。非凡なパスセンスと足元の技術が武器。東北学院戦では、ペナルティアーク付近から右足でミドルを決め同点、その後ボックス内で、キーパーの丁度届かないニアのコースに、グラウンダーのボールを流し込み勝ち越しました。ちなみに勝ち越しゴールは左足でした。
 ボールタッチとかを見てみると、懐が深いというか、ボールを取られない懐を分かってるなぁって感じがします。トップで言ったら渉とか南とか小西が持っているようなあの感じです!(伝われ!!!)
 見た感じ来年以降は、彼が組み立てや攻撃の中心になっていくのかなーと試合を見て思いました。

もちろん彼ら2人以外にも素晴らしい選手は沢山いますし、今ベンチやベンチ外の選手がトップ昇格を勝ち取る可能性があるのがこの年代の特徴だと思います!!陰ながらこれからも応援していきたいと思います!!

トップチームを強化するには


モンテがJ1に昇格して、その後定着するにはどうしたら良いでしょうか。

基本的にJ1のチームはお金があります。神戸や浦和、鹿島、ガンバなどを見れば一瞬で分かると思います。補強にかけるお金がモンテと比べたら桁違いですよねー。

最近ではJ2でも資金力のあるチームが増えてきています。FC黒田バイオレンスゼルビアというチームが現在首位を走っていますが、このチームも資金力がかなりありますね。モンテも営業さん達が頑張ってスポンサーを増やしてくれていますが、この先どんなにスポンサーが増えても、1個の強大な大企業やオーナーがバックにいるチームに資金力で勝つのは中々厳しいものがあるでしょう。資金力が周りと比べて低いのに、ずっと強くあり続けるのは至難の業です。その状況で生き残るにはどうすればいいかっていう話です。結論から言うと、資金力で勝てない分は、育成で勝つしか方法はないと思います。いいモデルケースがあります。それはサガン鳥栖です。

鳥栖の育成力

鳥栖は2012年からずっとJ1にいますよね!上位に食い込む年もあります。1度大企業がバックについて潤っていた時期もありましたが、その後撤退し、資金力は乏しい状況です。ですが、撤退後もJ1でずっと闘い続けることが出来ています。その大きな要因は育成力にあるでしょう。鳥栖ユース出身の選手は、以下の通りです~

・樋口雄太(鹿島)
・田川享介(ハーツ)
・大畑歩夢(浦和)
・中野伸哉(ガンバ)
・松岡大起(グレミオ)
・福井太智(バイエルン)       等々

直近でこんくらいいるの本当に凄いですーー
A代表や世代別代表に絡んでいる選手が多いっすね

昨年の高円宮杯で優勝した鳥栖U18

 これが、資金力がそんなに無くてもJ1に生き残れている大きな要因だと思います。鳥栖ユースはアヤックスと提携していた(今もしているかはわからん)そう。これは下部組織の強化に大きな影響を与えてそうな気がします。徳島ユースもレアル・ソシエダと提携したりしてるんで、モンテもそういうことが出来たら相当面白いですよね(人の縁がないと難しいかもしれませんが)。

モンテは鳥栖のような育成力(強さ)をつけられるのか?

 結論:つけられる素養はある。
と僕は思います。理由は、東北にめっちゃ強いJユースがない、強い高校も少ないからです。なぜそうなるかと言うと、東北の中で良い選手を独占できる可能性があるためです。
 今だと東北のJ下部では、ベガルタとモンテが同じくらいの強さで、他のJユースはこの2つと比べると全然です。そして高校で言うと、青森山田と尚志がありますね。しかし、J下部にはJ下部にしかない良さがあるため、そもそも高校じゃなくてユースに行きたい、と思う子もいるでしょう。また、青森山田に関しては、プレースタイルがかなりフィジカル重視のため、好まない子も割といると思います。その子にとっては、その時点でモンテユースかベガルタユースの2択になる可能性があります。山形県が関東にあったらこんな状況には絶対になりません。
 そして、宮城の中でもベガルタは絶対的な存在かと言われるとそうでもなかったりします。僕の友達で小学生年代のサッカーの指導をしてる人が宮城にいるんですが、「ベガルタにはあんま行って欲しくないんだよねー」と言っていました。理由を聞くと、「あんま育成しないじゃん、トップに行く人も少ないし」と言っていました。宮城の人にもそう思われてんのかーと思いましたねー。
こういう状況だからこそ、モンテユースが、東北高校サッカーという市場の中で独占企業になって欲しいと思っています。それが出来ると思うんですよ。なんなら宮城の有望な子もこっちに引っ張って来れるようになれると思います!(本来ならジュニアユース村山、庄内から沢山いい選手を育成して昇格させるのが良いですが、現状の県内の人口や小中学生の環境、競争率を考えると今すぐにそうはいかないと思います…)

しかし、そのようにするためには、青森とか福島とか宮城とかにいる中学生が、モンテユースに物凄く大きな魅力を感じて、行きたいなーと思わせなければなりません。中途半端だと地元の高校でいいってなってしまうと思うんですよね。今のモンテユースの環境はどうでしょうか。寮の建物、寮の食事、トレーニング環境、指導者の人手の量や質など…

多分そこまで他を圧倒してまでの魅力はまだ少ないかもしれません。そこの環境を整えることができたら、もっとユースのレベルも上がって、トップチームのレベルも上がるでしょう。ベガルタが育成にあまり力を入れていない(?)今だからこそ、他を寄せ付けないような圧倒的な環境を作って「東北一強のモンテユース」になって欲しいなと思います。そしたら、東北の子が「プロになりたいなら、モンテユースしかないっしょ。あとはまぁ次点で青森山田とか??」って言ってくれると思います。

要するに、下部組織にもっと投資してみる価値はあるぞ!資金力で勝てないなら育成力で勝て!!!!ってことです。毎年坂元達裕のような大卒ルーキーが入ってくるわけでもありません。強いチームに勝てるようになるには、クラブとして育成力をつける必要があります。とにかく早く下部組織の運営を21世紀協会から株式会社モンテディオ山形に移しましょう!県のおじ様方がそれでも聞く耳を持たないようだったら、「せめてユースだけでも…」というように譲渡しながら交渉していくのがいいかもしれませんね

それが出来たら、「今年はプレーオフ厳しいなぁ」なんて言ってるシーズンは絶対に来ないはずだなぁぁぁぁぁ!!!!!


最後までご覧頂きありがとうございました♡






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