しっぽなんでしっぽ
わたしの
尾骨からは、
半透明のしっぽが...生えているようです。
たらん...と、たれさがっているよ。
反応すると、
ぶん ぶん ぶん ぶん ぶんまわし。
ぶん ぶん ぶぶんぶん ぶんまわす。
どこまで激しく、
熱烈の振り子になって
ぶんまわしまくしても。
つかまれたこと、ないない。
みぬかれたこと、ないない。
半 透 明 。
ふつう、みえないの、ふつう。
でもね、、、
ぢつは、
秋のお天道様の
すみとほる日射しでなら、
たまに見透けるときも...あるんだ。
お股の内に挟んで、
ないない
ないこと
ないこと
ないない
に、してしまうけれど。
この、
ぽてぽてしっぽフォルムめの
毛色から柄から察しますに...
たぶん、
わたしは狸です。
宙返りでヘタを打ち、
これはなんとしたこと!
人化けた、狸なのかも、しれないよ?
そのときおつむに乗っけてた、
葉っぱはどこへ
いったかな。
思ひ出にすら
残らなかった葉っぱさん。
なぜだか、おぼえている、ような...気もして、
さがしているよ。
photo & written by...十阿弥 阿世