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エンタメのあれこれ

エンタメのあれこれを述べています

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日曜劇場『海に眠るダイアモンド』第7話──「もう失わない」と誓ったはずだったのに

TBS日曜劇場『海に眠るダイアモンド』第7話が放送され、物語はついにクライマックスへと向かう。過去と現在が交錯しながら、幸せの影に潜む喪失の恐怖が描かれた回だった。 「あの頃の端島はキラキラしてた」──幸せの光と影 いづみの語りで端島パートへ。 「あの頃の端島はキラキラしてた。」 戦争の影を抱えながらも、そこには確かに生きる人々の笑顔があった。しんぺいとリナの息子・誠が和尚を選ぶ場面では、彼が「慈悲深い子になるよ」と語られた。しかし、「次のお祝いは七五三の5歳か、あっと

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日曜劇場『海に眠るダイアモンド』第6話──「人生」を育てる、最も幸福な時間

日曜劇場『海に眠るダイアモンド』第6話──「人生」を見つめる幸せな時間 TBS日曜劇場『海に眠るダイアモンド』第6話が放送され、これまでの展開とは一転し、物語の中で最も穏やかで幸せな時間が描かれた回となった。けれど、その幸福の背後には、消えることのない過去の影と、未来へと続く決意がある。「人生」という言葉が幾度となく交わされるこの回は、登場人物たちが自らの生きる意味を問いながら、大切な人とともに歩む決意を固めるエピソードとなった。 「いまがいっちゃん幸せ」──リナと進平の結

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日曜劇場『海に眠るダイアモンド』第5話──家族の形と呪われた愛の行方

TBS日曜劇場『海に眠るダイアモンド』第5話が放送され、物語はいよいよ核心へと迫る展開を迎えた。端島の炭鉱労働者たちのストライキから始まり、現代パートでは家族のルーツを巡る探索が進む。登場人物たちの隠された想いや葛藤が少しずつ明らかになっていく回となった。 「一島一家」──島全体がひとつの家族だった時代 炭鉱の島・端島では、労働者同士の結束が強く、島全体がまるでひとつの家族のように機能していた。しかし、それは表面的なものにすぎず、労働者と会社側の間には見えない溝があった。ス

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『海に眠るダイアモンド』第4話──過去と現在が交錯する、愛と贖罪の物語

和尚の安定感、そして恋のキューピッド? 物語の中で、さだまさし演じる和尚が放つ言葉の重みは、まるで長年そこにいるかのような安定感を感じさせる。彼なりの人間観察の鋭さと、静かに見守る立場からの温かさがにじみ出ている。 そして、知らず知らずのうちに登場人物たちの関係性を後押ししている点では、まさに恋のキューピッドとも言える。 百合子の心に秘めた過去、朝子との距離 これまで冷たく映ることの多かった百合子が、朝子に対して抱く複雑な感情の理由を、朝子は日記を通して知ることになっただ

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エッセイ

「子どもの頃の感覚を文字に残しておきたい。このまま黙っておいたらなかったことになる!もったいない!」と謎の焦燥感に駆られ描き始めました。あたたかく見守ってください。

8 本

方言が消えた日

テレビの芸能人の話し方を真似をすれば、どうせ喋れるだろうと高を括っていた標準語。 しかし、いざ声に出してみると全く喋れず、上京してすぐに訪れた中華屋で「あの、これ」「はあ」しか言えなかった。 あと4日に迫った入学式。このままでは、大学生活のスタートは無口だ。無口のつまんない女として、4年間の貴重な大学生活をやり過ごすことになってしまう。 最初が肝心なのにやらかした。上京が決まってから、標準語を練習する時間はたっぷりあったのに。 それからというもの、バラエティ番組に出演

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コンビニのご馳走

学生時代、コンビニに行くだけで遊園地に行くような"ワクワク"があった。 中学生までは、登下校の道中にコンビニはなく、都会のコンビニ寄り道に憧れていた。 高校生になると、帰り道でコンビニを通るようになった。何を買うわけではないけれど、必ず彼氏とコンビニに寄った。気遣いしいのわたしは、しょっぱいものが食べたいときも、甘党の彼が買ったスイーツやミルクティーを少し分けてもらっていた。 コンビニのおでんやピザまん、唐揚げの味を知ったのはこの頃。 当時のわたしの体は、焼肉よりもお

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映画は映画館で観たい「ある」理由

映画は映画館で観たい。画面の大きさが〜とか、配信されるまで待てないとか、音質が〜とかそれっぽいことを言いたいのだが、それよりも大きな理由がこれ。 家で映画を観ると集中できないのだ。 私はとにかく誘惑があると、一つのことだけに集中できない。映画館だと、携帯も触れないし仕事もできないし、せいぜいポップコーンをむしゃつくくらいだが、家の中にいるとまあ、誘惑だらけで。 「ふう。」と一息つき、おとなしく映画を見ようとしても、テレビ台に積もった埃が気になる……!クイックルワイパーで

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マイケルがマイクでモンキー

めっきり洋画を観なくなった。 中学3年生の夏休みにゴシップガールにハマっていた頃は全員の顔がわかった。高校生になってからは、再放送される韓国ドラマも逐一欠かさず録画して観て、DVDにまで焼いていた。 今はもうほとんどが見れなくなった。 顔の分別が付かない。 誰が誰か分からない。 映画の中で1日経って、着ていた服や特徴的な髪型が変わってしまうともうダメだ。 ポニーテールの優しいヒロインで覚えていたのに、次見たポニーテールはヒロインを陰湿にいじめているし、主人公の兄だ

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裏のエッセイ

「もったいないエッセイ」とはまた一味違ったものを書いています、明るい話ではなくて、お好みじゃないこともあると思うので合わなそうであれば全然忘れてくださいね。

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買い物の楽しさって何だっけ

買い物って、ふらっと出掛けてチラッと見た先にビビッとくるものがあって、試着したり鏡で合わせたり触って素材確かめたりして、「よし!これだ!」ってなって買うのが楽しかったのに、今は出先でせっかく「可愛い!」って思うものを見つけても、「ネットで探したらもっと可愛いのあるかも」って思って帰って、でもネットでそんなちょうどいいのなんて探せなくて、似たようなの見つけてもうーんなんかなって悩んでいるうちに、そんなに欲しくなくなって、そのアイテムが欲しかったことすら忘れて、結局ネットで「あ、

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ズレた指輪と新婚生活

左手にはめられた結婚指輪のサイズが合わない。ジュエリーブランドに疎い私でさえ聞いたことのあるような高級なジュエリー店で、何度もいろいろなサイズを試し他のに。大きすぎるのか、生活しているうちに指輪がくるくる回ってしまう。 選んだ指輪は、薬指の正面がV字型にカーブしていて、真ん中にダイヤが光るデザインだ。V字のカーブは、指が細く綺麗に見える効果があると言われ、毎日つけるものだからと、それが決め手でこの指輪を選んだ。 なのに。 その決め手となったV字は、気がつくといつも薬指の

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