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だまされた人たちの80パーセントは自分はだまされないと思ってる。でもね...これが国際ロマンス詐欺!! ダーリンは戦場詐欺師(改) Day 1

これは、わたしが数年前に出あった国際ロマンス詐欺とのやり取りの記録です。

今思えばおかしいところ満載なのですが、心引きずられていく様子をお楽しみください。

詐欺集団のやり口を知ることで、これが詐欺被害の抑止力になれば幸いです。

Day 1 出会い  

私の Facebookページに1つの友達リクエストが届きました。

その人の名前はCarl。

知らない人は受け入れないのがわたしのポリシー。
でもこの人はどうして私のリクエストしてきたのかしら、どこで私を知ったのかな、相手にしない方がいいのかも、ただ海外のお友達がまた増えるのは楽しいかもしれないなぁ、などと数日間考えていました。

-数日たってもリクエストは取り下げられることもなく、いつまでも「リクエスト中」の状況。

このころのわたしは大好きな飛行機を通じて海外の男女のお友達がどんどん増えて調子づいているときでした(これについては拙著で詳しくお話しています)「アラフィフシングルかあちゃん羽田発ロンドン経由世界へ(心だけ…): 1/800の日本人女子」
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彼のプロフィールを見るとニューヨークの写真家、独身。

まあ独身でも恋愛はお断りって最初に言っておけばいいか、と、思い切ってリクエストを承認をポチッ。  

するとすぐに Carlから日本語でこんなメッセージが届きました。

ーこんにちは、ありがとうございました。
私の要求を受け入れ、あなたのために。
私は幸せです。  
私の名前はカールです。  
お会いできて光栄です。
いつも私のことを書いてくれてありがとう。
私たちがコミュニケーションを続けていれば、あなたの英語力は向上するでしょう。

何だこの翻訳ソフトそのまんまみたいな日本語....やばいにおいがする。

というのもこの数日前にもロンドン在住の日本人をかたり、高齢の品の良い女性の写真を使った「サトウ カエデ」と名乗るどう考えても詐欺のような変な長文日本語を送ってきた人を撃退したばかりでした。

数百万ドルの資産があるが自分は今ロンドンの病院にいて先が長くないので資産管理してくれる人を探している、といった感じの内容に口あんぐり。

縁もゆかりも無い人に資産管理してとは狂ってる!!
しかもサトウカエデって、それメープルシロップが出る木の名前じゃないのさ!!

「日本人なら日本語で話したらどう?ググった日本語じゃなくて」

と返信したらそれっきり音信が途絶えたことがあったのです。  

そんなこともあって警戒しつつも英語で返信してみました。(ここでは日本語に直します)

「翻訳機能を使ってくれてありがとう、でも、あなたの日本語は混乱するわ、つまり、何を言っているかわからないの」

すると英語で返事が来ました。(ここでは会話はすべて日本語に直します。)

Carl(以下 C):ハイ!キミが僕に英語で書いてくれて嬉しいです、ありがとう。

C: 本当にありがとう、僕はキミからメッセージを受け取れてうれしいです。

Sazae(以下 S):どうも

C:時間がたってくれば、キミが僕についてもっと知ることになると信じているよ、もしも君が望むならば僕は翻訳機能を使ってコミュニケーションを取ってもいいよ、もし僕たちがコミュニケーションを続けたらキミの英語も上達するよ。

C: キミの名前は?

ちょ、わたしの名前くらいメッセージ送ってきてるんだから知ってるでしょうに!!

S:: サザエよ、あなた私の名前、知らないの?

C: 会えてうれしいよサザオ、僕はカール。

S: ハイ、カール、あなたの名前は知ってるわ。私はサザエよ、サザオじゃない。ところでどこで私を見つけたの?

C: キミの名前は“友達かも”から見つけたんだ、そしてプロフィールを見たら僕たちには共通点が多いと思ってね、僕を受け入れてくれてありがとう。

・・・コイツ名前を間違えたことを謝らない、なんかむかつく ~。

S: あー、 OK、最初に言っておくけれど私には家族がいるし、母親としての生活を楽しんでいるからロマンティックな関係は必要ないの、もしあなたがそれを受け入れられないなら友達をやめてくれていいわ。

C: 僕はキミのプロフィールを見た時、興味を持っていることのいくつかに共通点を見つけたんだ、キミは自然が好きなようだね、そしてちょうど僕のように写真も撮る。
僕は犬が好き、でもキミが犬派か猫派かはわからない。
僕は日本の文化が好きでいつか近い将来日本に行ってみたいと思っているんだ、日本料理を食べてみたいし、だって日本料理は素晴らしいってどこかで読んだからね。キミは僕の最初の日本人の友達だよ、そして僕は日本とも近づきたいんだ。
僕はまだキミのことを知らないけれど、少しずつもっと良く知りたいと願っている。

S: OK、私は犬も猫も好き、でも猫の方が好き。

C: それはいいね、ありがとう、キミの写真は素晴らしいね。

S: あら、ありがとう。

C: 僕の写真を送ったら迷惑かな。

S: いいえ、どうぞ、見たいわ。

すると 1枚のにこやかに微笑んだ俳優の役所広司さんをワイルドにしたような感じのおじさんの写真が届きました 。

S: あら素敵。

C: キミのも見たいな。

というわけでここでプロフィールに使っている写真を送ります。

C: ワオ!美しい笑顔だね、この写真好き!

・・・ってかさぁ、これプロフィール写真なんだけど。
この人やっぱりおかしい。


C: ありがとう、キミは親切だね、話ができてうれしいよ、子どもはいるの?

S: ええ、息子が 2人。

C: こんなお母さんなら子どもたちも可愛いだろうね、僕はシングルファーザーなんだ、僕も息子がいる、彼は 10歳なんだ。

※注  シングルファーザー(あるいはマザー)を語るのは、相手の同情を誘うロマンス詐欺の常套手段です。
ここでブロックしてしまうことをおすすめします。

C: 息子の名前はジョシュア、会えてうれしいよ、僕は写真家なんだけれど、キミは何をしているの?

S:  私はパートの事務員よ( ←と適当に嘘をつく)
あなたは飛行機の写真も撮るの?

・・・返信なし。  

ここでおそらく犯罪集団は私にどう対応するか作戦を練り始めたのでしょうか。  

返信が途絶えたため彼の Facebookページを見てみると写真家という割に自分で撮ったと思われる写真が全然ない。

しかも何が好きなのかわからないくらい載せている写真のカテゴリもバラバラ。  

顔のないプロフィールに写る手の感じが送ってこられた写真の顔の感じと違う気がする・・・

友達を公開していないのでどんな人が「いいね」しているか見てみると

・・・「いいね」少なっ!コメントしている人が誰もいない。

あれ?「いいね」している人の中に日本人女性がいるぞ?

私が初めての日本人の友達じゃないじゃないの。

怪しい、完全に怪しい。  

とりあえず送られてきた彼の顔写真を画像検索しましたが、この時は何も引っかからず、なりすましに使われた写真ではないように思っていました。

この時の自分に言いたいのは「やめとけ」です。

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