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ルックバック 面白い 分析

今回の記事では、天才 藤本タツキ先生の青春長編読切である「ルックバック」を分析する。

ちょうどラクスパへ行った際に久しぶりに読みやっぱり面白いなー と思った作品である。

気になる人は👇から購入してみてください。



①藤野と読者の絆作り

冒頭からp20までのやり取りの中で藤野は「お調子者」であるという印象を読者に持って貰えている。そんな性格がありつつも、
・面白い漫画を描きたい
・もっと絵が上手くなりたい

ということへ「情熱」【何かに熱中している姿勢】も見せている。

そして小学高学年の女の子のこのような姿を見るだけで読者は

・頑張れー!

と【応援】してしまう状況になっている思う【願い】

しかし、p16~p24までで

①友達に漫画を描いているとキモイ と言われる【わけもわからずからかわれる】(一生懸命やっているのに、酷い)

言われる方が抵抗できない場合はさらに痛々しさが増す。だからこの後
姉からも同じようなことを言われるし、京本の絵の才能をみて諦める という場面が描かれている。 

②姉からも漫画よりも学校の勉強をやりなよ【応援されずに孤独】(理解してあげてよ 可哀想)

③京本の絵と自分の絵を見比べて絵を描くことを諦める【努力したが敵わない/失敗】(失敗したから諦めちゃったんだね 理解できるけど、諦めていいのかい)

ときっちりと読者と藤野の距離を親戚の小学高学年の娘 までさせているのが上手い

そしてこの時に読者が期待していることは、

藤野がまた漫画家を目指して努力をしてほしい、自信を取り戻してくれないかなー
 

である。

これを叶えるのがこの後のプロットである京本との出会いである。


②京本と読者の絆作り


京本のキャラクターを起てる戦略として

藤野への影響 を上手く活用している

「ゴジラ-1.0」に出てくる秋津というキャラクターがゴジラに襲われた時に秋津ことを深く観客は知らないが死んでほしくない と願ったはずだ。

そう願うのは、観客が同情しているキャラクターに気にかけたり、希望を再度持たせてあげたり等 プラスのベクトル/良い人間関係を築く姿を見ているからこそ、このキャラクターはいい奴という印象が形成される。

京本も同じ技を使って読者との絆作りをしている。


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