掌編怪談「インタビュー」

お名前は

藤代 洋平

ご年齢は

17

ご要望は

腹と胸を刺されて、最後は頸動脈を切られたい

最後に一言

この出会いに感謝します

それでは始めます

お願いします

会話を終えると目の前の少年へ近づき、その腹に包丁を突き刺した

呻き声を上げる

包丁を引き抜き、すぐさま右胸部へと突き刺す

腹から血が溢れ出る

痙攣している彼の胸から包丁を抜くと倒れそうになる

髪を掴んでそれを阻止すると、頸動脈を切り裂いた

手を離すと彼は床に頭を打ち付ける

お疲れ様でした、おやすみなさい

血溜まりが広がる床を歩く

がらがらと扉を開けると廊下を進み、隣の部屋に入る

がらがらがら

お待たせいたしました

そう言いいながら彼女の前に立つ

お名前は

新山 加奈と申します

ご年齢は

29です

ご要望は

全身の皮を剥いでから、鞭で死ぬまで打って欲しいです

最後に一言

この出会いに感謝します

この後も3人が同様のやり取りし、希望通りの方法で殺された

以上が、河川敷で拾ったビデオに録画されていた内容である

その日は震えながら床についた

気がつくと学校の教室のような場所にいる

窓から外をみると、中庭で何かが燃やされている

異様な臭いに顔をしかめる

がらがらがら

音に反応し、反射的に振り返る

お待たせいたしました

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