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現状語られるベーシックインカムがダメな理由

ベーシックインカム推進派が貧困層を救うためという口実でゴリ推してくるベーシックインカム。
出来る出来ないで言えば出来るだろう。
しかし私から見れば夢物語に過ぎず、本当に救えるのかは甚だ疑問である。
私がベーシックインカムが何故ダメだと思うのか、その理由を4つの視点から語りたい

イレギュラーにどう対応するのかの議論がなされてない

これが一番私が思うダメなところである。
試算でこれだけしかインフレしないとか言われても、実際もっとインフレしたらどうするのかという視点が無い。
ベーシックインカムは上手くいくはずだだけでなく、インフレへの対処は?世界情勢の変化で物価上昇したら?経済状況の悪化による維持が困難時の対処は?財源不足にならないようにするために何をする?という様々な視点での考察を行い、道筋を作れないなら机上の空論としか言いようがない。
イレギュラー起きて対処遅れれば財源不足による支給の遅れ、インフレで支給額がほんの端金になったりと助けたいはずの貧困層が一番苦しむ結末になりかねない。
それなのに議論されてないのは、ベーシックインカム信者達の欺瞞と言わざるを得ない。

成功する前提でしか語られてない

失敗したらどうリカバリーするかというのは何事においても大事なことである。
しかしベーシックインカムに関しては成功する前提で語りっぱなしの為、仮に失敗してしまったらどうリカバリーするつもりなのかが分からないのである。
そんな危なっかしい政策に縋ってしまう辺りに私は信仰じみた狂気を感じてしまい、推進派に疑念が出てしまう。

短期間限定なのか長期間行うのかで大きく変わるのにごちゃ混ぜで議論されている

ベーシックインカムは短期間なら有効であるのは私でも分かる。
特にコロナ禍、リーマンショック、バブル崩壊時といった経済の冷え込み時に一時的な給付金であるならば効果的だろう。
しかし、長期間の運用にあたってはデメリットもきちんと対処せねば逆効果になってしまう。
先程申し上げたイレギュラー対処に遅れが生じれば貧困層がより苦しむ羽目になることくらいは理解し、起こりうるイレギュラーへの対策を講じてからベーシックインカムを推奨するべきである。

運用するのは人間であるのを理解していない

共産主義という思想はご存知だろう。
政府が富を集めて分配し、皆平等を目指す経済思想だ。
実現できればみな平等で貧困な世の中が実現できるだろう。
しかし、それはあくまで理想論だ。
現実では富が集中する政府の関係者たちが富を独占し、平民は皆貧乏になるという末路を辿ることが多い。
性質上ベーシックインカムも同じ末路を辿る可能性は高いのだが、何故か政府に善性ありきで語られている。
それではあくどい者が政府に入り込むだけであっという間に破綻しかねない。

まとめ

ベーシックインカム推進派に足りないものはイレギュラーへの対策、失敗時のリカバリー、人間の悪性への理解であろう。
非常に多くの金が動く以上、社会への影響も大きいわけなのだからきちんと考察、議論してから推進すべきである。
金持ちが国からの不労所得を企んでいる可能性だって高いのだから。


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