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FJクルーザー売りました。③


オークション」の説明です。まずは価格の設定。設定価格を下回るようなら売らずに終了。そうなれば手数料もかからないとのこと。

つくづく前の業者から「230万」という額を引き出しといてよかったな~と話を聞きながらほくそえんでいた


車そのものを動かす必要はいっさいなく、写真でオークションが行われるらしい。その業者の担当者は現場にいるが、基本は買い手側も売り手側も実況の配信を見てのやりとりらしい。


売り主はパスのかかった動画配信でそのオークションの実況も見られるとのこと。(現実、平日の昼間だったので自分は見ることができずに残念であった。)


オークションで設定価格を超えたならば売却は決定。売却を取り下げることはできない。そして決定の際には手数料として、その仲介業者が売り上げの中から2万2千(税込)を差し引く。おおまかに言えばそんな仕組み。


オークションでいくらの値が付くのかという面白味や、自分のFJの値段がどんどんつり上げられていく様子を想像してわくわく感が止まらなくなっていた。


設定額に満たなければ取り下げが可能だという保険もあいまって、もう気持ちはオークション会場に飛んでいた。というわけで、この業者のお世話になることに決定。


そこからの話はとんとん拍子だった。査定の日を決め、おおよその引き取りの日程まで予定を組んだ。(実際に決めてから3週間と待たずの売却となった。)


担当者との査定。ほとんどカスタマイズしてないベーシックな状態がどう響くのか、いささか心配だ。しかし「こういうシンプルなものほど高値が付きやすいんです。」という言葉に気をよくした。


その時に、実は事故にあって修理していたことが発覚。自分が中古で買う時には何の説明もなかったのに~。「ここのドアのパッキンが左右で違っているでしょ。」と納得の説明。「普通の業者なら説明するはずですけどね~。」とのことだった。

しかしまあ、こっちには「230万の査定額があるさ」と、さほど沈むことなく査定も終了。さてどのような査定額が待っているのか?????


なんと「250万はいけると思います。」との言葉。「うそ~、ほんま~、それ買った時の値段やで~、5年間乗ってたのに~、さっき事故車やって言うたや~ん、まじで~、ええの~。」心の声


飛び跳ねたい衝動をぐっとこらえて、「ん~、もうちょっとほしいなぁ」なんて言ってみた。

「まあ、250万なら売却するって額に設定しておいて、登録するときのやり方次第でもう少しいけるかもしれません。」だって。


「んんんっ?どういうこと?


「250万で売れそうな車を、230万くらいの設定でスタートさせるんです。そうすると『おっ』と思ってたくさんのバイヤーが見てくれます。見てる人が増えるとこの車に赤いランプがともるんです。そうするとチャンスです。さらに見に来る人が増えるので!そうやって値段が上がっていくんです。」


なんだか「パチンコの確変か~」ってパチンコもしないのに勝手に想像してました。ドキドキ感マシマシです。「おお~っ、そうしよそうしよ。それで値段設定しよう❤」と無事に決定。


「なんかええ仕事してはるね~」と私。「そうなんです。僕もオークションわくわくするんです。以前は普通の買い取りしてましたけど、こっちの方がやりがいもあって楽しいんです。お客さんにも喜んでもらえるし。」だって。


「では、来週の水曜日にオークションです。お楽しみにお待ちください。」と帰っていった。いや~、いい会社のいい人に出会わせてもらいました。(でもまだ半信半疑


ここから先のやり取りは電話とLINEでした。電話も丁寧だし、LINEは証拠として(今では思い出として)残るし。


最終の売買契約も写メをとってはLINEでやりとり。書き方の間違いを教えてくれるので、すぐに訂正できてムッチャ便利。郵送して後から訂正だとかいうととっても大変だったはず。それに比べるとシンプルで気持ちも楽でした。


さて、いよいよです。オークションのあった水曜日の夕方に電話が鳴りました。


担当者から嬉しそうな声が聞こえてきます。「オークション終わりました~。最高入札額が売り切り金額を超えましたよ~。」

いくらいくらいくら~?(←これも心の声)


270万です。270万までいきましたよ~。」


「そうですか。よかったです。」なんて冷静なふり。内心ではガッツポーズしていました。


証拠として届いたLINEの文面です。


「最高入札額が2,707,620円となっており売り切り金額を超えておりますので、最高額を入札されたバイヤーと売買契約が成立いたしました。」


あっという間に引き渡し日。ヴォクシーの時と同じく、愛車とのラストランはちょっと距離のあるラーメン屋さんまで。そう、大好きな「天下一品」。


お別れです。引き渡しは小柄な女性の方がでした。FJのテールランプが見えなくなるまで別れを惜しみました。

というわけで、250万で買って5年ほど乗っていた車が270万で売れたというお話でした。まあ、アルファードランクルとまではいかなかったのかもしれませんが、買う前から売った後まで楽しませてもらいました。大満足のFJクルーザー生活でした。

ありがとう、我がFJクルーザー。

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