🎾テニスをしないテニス肘②

🎌正月に車から降りたら地面がなくて、そのまま側溝にはまった話の続きからです。両手には平皿に乗った田舎の母の手作り料理。

走馬灯ってホントにあるんだな～って思う。

コンマ何秒って間に「これ落としたら晩ご飯がない。作るような時間でもない。何か買いに行くのも疲れているからめんどくさい。わざわざ作ってくれた田舎の母に申し訳ない。そうかここはうわぶたがなかったんや。なんで車をぎりぎりに横付けしてもうたんや～。でも落とすわけにはいか～ん。左手ついても右手ついても、料理は助からん。だとしたら手をつくわけにはいかん。このまま肘から落ちるか。痛いやろな～。ん～、どうしようもないか。どっち取る？料理か体か。まあ、頭を打つことはないやろ。骨折はないかな、大丈夫かなぁ。しゃあない、肘からいこう。」

というわけでコンマ何秒で肘で支える落ち方を選択。右足が深めの側溝にはまって左足は地面に残るから、カラダは相当右に傾いている。必然的に右肘を強打。料理は無事だ。狙い通り、しかし、、、、


「う～ん、痛い！」小学３年生くらいならワンワン泣いていたであろう。いや、５年生くらいでも目を真っ赤にしていたかもしれない、それくらいの痛さであった。


誰かが盗撮でもして、YouTubeにでもアップしてくれていたら、動画大賞かなんかもらえたかもしれない。我ながら、よほど滑稽でヘビーな落ち方だった。

残念ではあるが、盗撮者どころか、家族にも見られなかったのをいいことに、しばらくそのまま片足を側溝に突っ込んだままじっと倒れていた。大の大人が、である。

普通の大人なら転んでもタダでは起きない努力をしそうなものだが、私はといえば、起き上がることすら放棄した。

その瞬間を他の誰かに見られようものならば、YouTubeではなく警察に通報されそうなものだ。なんせ車の横で大の大人が横たわって動かないのだから。

身体の痛いところを確認しながら、「こうするしかなかったよな〜、これがベストな判断やったんや」と、納得するまで起き上がれなかったのである。地面を目の前にしながら、心の整理が必要だったんです。なかなかに体と心にダメージをくらいました。

２、３日は肘の打撲の痛みが残っていたが、三が日過ぎるとすっかり忘れていた。割れた中指の爪を見ても、「これって何の傷？」「あぁ、そうか。溝に落ちた時に割れたんやった。」程度に、記憶から消えるくらいの出来事だった。


（実は、溝にはまったときに、右手中指の爪の根元が割れたいた。内出血もしていたが、それはそれとて、肘の痛みの方が勝っていたのでさほど気にはならなかった。４月下旬に爪を切る折にようやく割れた部分を切り落とせた。自分の指の爪はまる４カ月で生え変わるんだと身をもって知ることができた。これも事件発生日が１月１日のたまものだ。笑笑）


にも関わらず、１月１０日には痛みがよみがえることになる。ひょんなことからバトミントンのラケットを２，３回素振りで振ったことがあった。その時である。「あれっ、肘が痛い。」と思い、「これはまずい」とバトミントンをする前にやめてしまった。


そこからあっという間にテニス肘（ん、これはバトミントン肘と言った方がいいのか～）の痛みの絶頂を迎えることになるのである。(続く)