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おじさん小辞典:銭湯のおもひで

銭湯を題材にしたところ、思ったより反響が多かったので、調子に乗って思いついたところを書き飛ばすことにしました。

若かりしころの話です。
とある場所にある「少年の家」で研修に参加しました。
夕べ(ゆうべ)の集いを終え、各自部屋に戻り自由時間を過ごし、明日の事務連絡をした後、浴場に行きました。
施設は、山間部にあるので、もちろん「温泉」です。

広い浴場に、もうもうと立ち上る湯気、少し気になる硫黄の匂い。
でも、その薬効が筋肉痛などに、とても効くのです。
浴槽にゆったり浸かり「うぇ~~~~」と、感嘆の声を上げながら、ふと、横を見ると、びっくりしました。

なんと、小学生男の子が入浴していたのですが、バスタオルをぐるぐる巻きにしているのです。
しかも、胸まで。

私の脳裏にスイッチが入りました。
指導の始動「激おこぷんぷん」モード

公衆浴場で「湯船へのタオル持ち込み厳禁」の注意書きがあるにも関わらず、バスタオル、しかも胸まで「こらっ坊主、てめぇは、温泉紀行の女優か?男なら出すもの出して堂々と入らんか。そもそもな・・・」と、警告文言か啖呵は分からないほどの、怒りのほとばしりが口を突いて放出されようとする刹那、横にいた大人の男性から「すいません。」と、突然お詫びの文言に遮られました。

話を聞くと、修学旅行の引率先生だそうです。
先生曰く「マナー違反だとは、承知していますが、彼らは銭湯へ行ったことがないのです。多くの人前で裸になったことがないので、恥ずかしい思いが先行するのです。なので、どうか大目に見てください。」とのこと。

事情は承知し、理解もしました。
私も、大人です。
地元の銭湯おやじみたいに「ぶぁかっやろーーー」などど、叫んで説教たらたら言うつもりはありません。
しかしである。
教育の一環として「バスタオルぐるぐる巻き」は、いかがなものか。と熟考した場面でした。

皆さ、時代とともに、マナーや価値観の変遷はありますが結論はでません。皆さんは、どのような意見をお持ちですか。
お聞かせいただければ幸いです。

廃銭湯「カッポーーン」の音がルフランとなって聞こえます。

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