【東工大生向け】就活攻略記事【主観含む】


はじめに

巷のセオリーと併せて、見て欲しい

ES・SPI・面接対策…
就活には色んなセオリーがあって、ネットで調べれば好きなだけ閲覧できる。

ただ、ここには大きな罠がある。
それは、誰もがその記事を見てるということ。
最低限の知識として抑える分には良いんだけど、それだけを鵜呑みにして就活に臨むのは危険。
他の就活生との差別化が付かないから、なかなか勝つことはできない。



だから私は、巷の内容より踏み込んだ内容を書けるように意識するね。
実体験に沿った内容も書いていくから、ガッツリ参考にしてもらって良いよ。
その代わり、爆死しても責任は取れない。

やっぱり、巷のセオリーの方が色々な部分を網羅してるから、逆に私の記事だけを鵜呑みにするのも危険。
そこを理解した上で、以下の内容を見ていって欲しい。



就活に再現性はない

大学の講義と違って、就活は明確な採点基準が明らかじゃない。
企業によって異なるし、我々に採点方式を知る術がないから、再現性のある攻略方法は私にも分からない。

ただ、赤点さえ取らなければ通る可能性が高いという情報もある。
就活なんて、学生にとって初めての出来事だから、それでも赤点を取る人が後を絶たないのが現実なんじゃないかと思う。
点数付けの配分予想は、後で解説する。


就活は学校の勉強と違って、たった一つの正解を追うものじゃない。
正解っぽい何かを追い求めて、なんかそれっぽい所に着地する。
初っ端から抽象的な話になって申し訳ないんだけど、こればっかりは明言化が難しい。


就活はよく恋愛に例えられる。
相手は無数にいる、でも自分が選べるチャンスは限られる。
自分が選んだところで、相手が受け入れてくれるかどうかは分からない。
無事に結ばれたとしても、もっと良い相手がいるかもしれない。
でも最終的には、それっぽい相手と結ばれる。

就活とは妥協の世界、「100%合う相手と絶対に結ばれる」なんてことは、まずあり得ない。
そんな世界に再現性を求めるのは、サイコロを振って常に6を出そうとしてるのと同じこと。
要するに、偶然性が高いってことだね。



学歴に甘えるな

自分が入ってる学校を讃えるのは気が引けるけど、東工大は一般的に見ても高学歴だと言って良い。
でも、それに甘えて適当にやってたら通用しない。

ESもSPIも適当にやって、面接で志望動機すら言えないとかだと、流石に採用されるわけがない。
学校の勉強とは、別のベクトルで頑張る必要がある。
そこを軽視して突っ込むと、ロクなことにならない。


なんでこれが起こるかって、「良い学校に進学すれば、良い会社に就職できる」という一般論があるせいだと思ってる。
確かに、この2つには相関関係はある。
これはデータが証明していて、間違いの無い情報。
(学歴と平均年収は比例関係にある)


でも、相関関係は因果関係じゃない。
「良い学校に進学する人は、良い会社に就職している」
「良い学校に進学すれば、良い会社に就職できる」

この2つは似ているようで、全く別物。
そこに別のファクター(要因)が絡んでいないか、考える必要がある。



これが分かりやすいように、例えを用意しよう。
「選挙に行く人は、年齢が18才以上である」
「選挙に行けば、年齢が18才以上になる」

上は正しいけど、下はどう考えても誤り。
下が正しかったら、世の中は大変なことになります。

上が正しいのは、「選挙権は18才以上の人しか有してない」という別のファクターが絡んでいるから。
じゃあ、さっきの例についても同様に考えてみよう。


「良い学校に進学する人は、良い会社に就職している」
「良い学校に進学すれば、良い会社に就職できる」

これについても、「良い学校に進学できる人は、全般的に能力が高い傾向にある」というファクターがあると、私は考えてる。
もちろん、学歴フィルターが無いとは言わないけど、最終的には能力面で評価されてる。
能力面で評価された結果、高学歴な人が良い会社に入ってる割合が高くなってるのだと、私は思う。



だからこそ、私は声を大にして言う。
学歴に甘えて、就活を適当に済まそうとするな。
会社選びは、その後の数十年の人生を左右する。
「最近は転職が当たり前」とかいう甘い文言を言い訳にせず、ちゃんと会社を選んでしっかり対策しようね。

転職なんかせずに、一発でバシンと決めてしまうのが良い
んだから。
せっかくの新卒カードを無駄にするな。
「就活に成功しても、その後に会社で合わなければ意味が無い…」みたいな意見も無視するべき。
就活に成功した方が、その後の人生が良くなる可能性が高い。


君は、チンチロで1~6の目が出る通常サイコロと、4~6しか出ないシゴロ賽のどちらを選ぶ?
後者に決まってるよね、「その後に会社で合わなければ…」ってのは、下振れを引いた時の話をしてるだけ。

就活で成功するということは、その後の人生で期待値の高い選択を取れるということ。
人生は運ゲー、だからこそ期待値の高い選択を取り続けるべき。
それで失敗して初めて、「運が悪かった」と嘆く権利が与えられる。

私はその信条を元に生きてる人間だよ。




就活のゲーム性を知ろう!

就活は、単位修得と真逆のゲーム

どういう意味か、首を傾げた人が多いと思う。
より詳しく解説するね。

単位修得は、「落としたらマズい」というゲーム性。
特に必修科目は全て落とせない。
「修得するのが当たり前」だからこそ、難易度は低く設定されてる。
(まあ難易度が低いとは、お世辞にも言えないけど)


それに対して、就活は「内定が出たら勝ち」というゲーム性。
例え10社受けて9社落としたとしても、残りの1社から内定をもらえれば勝ち。
逆に言うと、「落ちるのが当たり前」だからこそ、難易度が高く設定されてる。

つまり、学校の科目以上にちゃんと準備する必要がある。



就活はスピードが命

これもまた重要な概念。
最近は就活が早期化しつつあるから、学士3年(or 修士1年)の6月からインターンシップ→内々定という流れを踏むこともザラ。

でも意外と門戸は空いてて、少なくとも学士4年(or 修士2年)の6月いっぱいは、まだ枠が空いてるイメージ。
7月もまだチャンスがあって、その次のチャンスは9月になる。
これは院試に落ちた学士4年がこぞって就活に臨むから。

最後は、12月の冬採用。
これは言わばラストチャンス、就活に失敗した学生を救済するためのシステム。
内定を辞退する学生が一定数いるから、その枠を埋めるために採用活動を行う。


そうは言っても、企業は採用人数の上限を決めてるから、そこに達したら門戸を閉ざしてしまう。
いわば椅子取りゲーム、だから素早さが最も重要になる。

素早く準備を整えて、一刻も早くエントリーする必要がある。
ただし、準備不足なまま臨むと、却って時間の無駄になるから注意。
スピードと準備濃度の両方を追って、就活を進めよう。
そのための手段は、これから教えていく。



就活はメンタルゲー

さっき言った通り、就活は偶然性が極めて高い。
面接で偶然、体調が悪化してコンディションが出せなかった。
想定外の質問に焦って、頭が真っ白になってしまった。

最終面接でこうなってしまえば、今までの努力が全て水の泡。
また、別の企業のESを作るところから、やり直しになる。


どれだけ優秀な人でも、全てが自分の思い通りに行くとは限らない。
だから、もし立て続けに落ちてしまっても、自信を失わないでね。
特に、優秀で今まで失敗経験が少ない人ほど、沼にハマってしまう危険性がある。

就活は終わりが分からないマラソン、永久に閉ざされた迷路の先に光明を探すゲーム。
だからこそ、精神を保つのはとても大事。
失敗してしまった時こそ、他の人を頼るべきだし、そういう相手を確保しておきたい。
仕事経験がある大人相手なら、就活の道しるべも提示してくれる。



私は、(多分、定年退職したであろう)ベテランの方たちが、ボランティアでサポートしてくれるサービスに出会えて、彼らに色々と相談することで就活を成功させることができた。
彼らには感謝しかないし、皆もそう言った相手を探すことをオススメする。



面接の点数付けを概算しよう

「冒頭で、採点基準が明確じゃないって言ったじゃねえか」と言われそうだけど、ある程度の推測はできる。
というのも、聞かれる内容が概ね、どの企業も一緒だから。

その内容は大別して4つある。
・ガクチカ
・研究内容
・企業理解
・想定外質問
(アドリブ力を試すため)


ガクチカ~企業理解については、同じぐらいの重みづけで点数が付いてる可能性が高い。
そして、想定外の質問は明らかに点数配分が低いだろう。
10点刻みで点数を考えると、その組み合わせは1通りしかない。

ガクチカ~企業理解=10・x 点
想定外質問=10・y 点


x , y は自然数だとして、x > y だとすると、
3x + y =10
x = 3 , y = 1


つまり、ガクチカ~企業理解は30点・想定外質問は10点だと考えられる。
大学の赤点と同じく、60点が最低基準だとすれば、想定外質問は最悪滑ってしまっても耐えられると言えるだろう。

それより遥かに大事なのは、ガクチカ~企業理解をしっかり固めること。
ここで2/3以上の点数を取れれば、合格ラインに達すると予想できる。

※当然、企業によって採点方式は異なるよ。



社会的なマナーなどは、ここから減点方式で天引きされてるんじゃないかと思ってる。
質問内容とは異なる点だから、メモを取って正確な採点をすることができないからね。
その場で判断するしかない以上、アドリブで天引きしてる可能性が高いんじゃないかな。
あるいは、想定外質問+マナーで、合計10点にしてる可能性もある。




就活で勝つための本質

就活では何を問われているか

細かいテクニックを学ぶ前に、まずはこれを知っておく必要がある。
これを知らないと、その後の対策がチグハグになってしまう。
それで迷子になって、就活に苦戦する学生が後を絶たない。
何を隠そう、私もこの本質に気づくまでに時間が掛かって、苦戦してしまったからね。

以降の内容は、この本質を実現するために行っているものだと、そう認識して欲しい。
これを知ってるか知らないかだけでも、就活の難易度は雲泥の差になると思ってる。
それだけ大事な話だから、しっかり目を通して欲しい。



ESから面接まで、一貫性を持ったストーリーを作れ

ESの書き方を対策して、次に面接対策を行う。
これは就活生が陥りやすい罠で、これをやってしまうと内定に繋がりにくくなってしまう。

というのも、ESと面接を別々に考えてるから。
面接官の立場に立って、考えてみて欲しい。
面接官は、就活生の本質的な性格や能力を知りたがってる。
そのために、ESの内容を深堀りして面接を行ってる。
各々を別々に対策してると、必ずどこかで不審な点が生まれてしまう。
そうなると、「良く分からない人間を採用したくない」という気持ちから、人事が落とす判断をしてしまう。


要するに、「私はこういう人間です」というのを、面接官に思い描いてもらうのが重要。
そのためには、ESの段階から面接対策のことを考える必要がある。

「面接で、自分は誠実に○○をやってきたというアピールをするから、ESではそこを深堀りして貰えるような内容を書く」

こういう考え方が大事。
ESから面接まで、一貫した自分のストーリーを作ることで、面接官に自分のことを明確に思い描いてもらえる。



就活では、矛盾の無いストーリーを最後まで貫き通すことが重要。
自分が誠実な人間だと言いたいなら、ESでも誠実なエピソードを書き、面接でも矛盾の無いアピールをして、面接官に「この子は間違いなく、誠実な子なんだな」と思ってもらう必要がある。

会社を志望する理由が「○○な強みに惹かれて、自分の強みを活かせそう」なら、面接官に「確かに、そのエピソードで興味を持ったなら合理的だし、うちに向いてそうだな」と思ってもらうのが肝要。

小手先の内容を書くんじゃなくて、面接を意識したオーダーメイドのESを書くことが、内定率を上げるためのポイントになる。
(まあ、使い回せる所は、使い回して良いけどね)



なるべく、自分の土俵で戦おう

これもかなり重要な内容。
面接官はずっと面接をしてるわけじゃなくて、通常の業務も当然行ってる。
選考が進めば進むほど、役職のあるベテランが相手になる。

これが何を意味するかっていうと、「相手の方が会社の業務について、太刀打ちできないレベルの知識を有している」ということ。
言ってしまえば、水鉄砲でショットガンと戦うようなもの。
当然ながら、知識面では勝ち目が無い。


だからこそ、なるべく自分の土俵で戦う必要がある。
相手の企業情報を自分のエピソードに照らし合わせて、自分のエピソードを語ることを意識しよう。
もちろん、企業について聞かれて、答える必要がある時はしっかり答えよう。
そのための準備も、当然ながら欠かせない。

でも、企業の事しか答えることができず、そっちを深堀りされてしまうと、落ちる確率が上がると考えた方が良い。
自分のエピソードの方を深堀りしてもらえるよう、しっかりエピソードを語ることが大切。


「企業情報を元に、自分のエピソードに落とし込んで話す」
どの質問が飛んできても、これができるようにする。
これが企業研究であり、面接対策だと思ってる。



社会人として通用することをアピールしろ

これは、どの企業の選考においても重要だから、頭に叩き込んでおこう。
どういう所で「社会人として通用する」と判断されるか、特に面接において、以下の項目が重要になる。



・身だしなみ
これは巷にも書いてあるし、みんな知ってそうではあるけど、一応ね。
寝ぐせが付いてないか、髭を剃り忘れてないか、スーツのネクタイが乱れてないか、口臭は大丈夫か。
その辺をうっかりしがちだから、充分に気を付けて。
特にネクタイね、家で整えても会場に向かうまでに崩れることがあるから、会場で再度チェックしよう。



・コミュ力(初対面の人に対して)
ここで絶望した人が居そうだけど、テクニックでカバーできるから、安心してね。
コミュ力と言っても、数十分しかない面接なら、何とかなる。


ここで問われるコミュ力は、大別して3つある。
(ⅰ) 目を見て話せているか
これは結構、簡単に克服できる。
相手の目と鼻先の三点で、三角形をイメージして、その中央を見つめると良い。
人間の脳は不思議なもので、それだけで「目を見て話してくれてる」という印象を持ってもらえる。
目を見て話すのが苦手な人も多いと思うけど、これなら誰でもできるから、参考にしてみて。

ちなみにweb面接の時は、pcのカメラを見つめることを忘れないでね。
つい、相手の顔を見てしまいがちだけど、それだとよそ見してるように感じられてしまう。



(ⅱ) 質問にちゃんと答えられてるか
これは、コミュ力がある人でも、結構やりがち。
相手が聞いてきた内容について、話してるうちに忘れてしまって着地点を見失うケース。

例えば、面接官が「うちを志望する理由は何ですか?」と聞いているのに、会社の情報を述べるだけで終わってしまうとか。
その後に、ちゃんと「だから御社を志望しました。」って言わないとダメだよね。
対策として、「先に結論を述べてから、肉付けを行う」というのがベスト。
これなら、着地点を見失う危険性が低くなる。



(ⅲ) 相手の話を遮ってないか
面接官に「私の話を聞いてないのかな」と思われないために、重要なこと。
面接だと緊張したり、逆に対策済みの質問で舞い上がると、つい相手の質問に先行して答えてしまうことがある。
あとは、Youtuberとかの影響で、カット編集でテンポが良すぎる会話に慣れてしまうと、ついやりがちになる。

これも対策は簡単で、相手が質問を終わらせたら、0.5秒ぐらい待ってから話し出すこと。
これだけで、面接官に「私の話を聞いて、答えてくれてる」と思ってもらえる。



とにかく強気に、自分を良く魅せろ

ネガティブなことは書かない・言わない!!
本当に、これに尽きる。
とにかくポジティブに、自分の強みを全面に押し出して戦おう。


例えば、TOEICが500点だったけど、英語の勉強をしてることを主張したいなら、
TOEICの点数は良くなかったんですけど、一応、英語の勉強をしています」じゃなくて、
TOEICの点数が良くなかったため、悔しくてリベンジするために、英語の勉強を頑張っています」と答えること。

こうすれば、意欲を主張できて、好感度が上がる。
前者だと、「なんか、あんまり頑張ってないんだろうな」って印象になりやすいよね。

『次の目標は何点ぐらい?』
って聞かれたら、ドーンと強気に「700点を目指してます!」って言おう。
志は、いくら高くても良いんだからね。
でも、逸脱した点数(満点とか)だと、それはそれで悪印象になりかねないから、注意が必要だよ。



とは言っても、実はこれが結構、難しい。
特に面接で、自信が無い質問が飛んでくると、ついネガティブな発言に流れがち。
でも、いくら対策しても必ず、予想外の質問が飛んでくる。

常に、強気にポジティブさを失わないことを意識して、練習しよう。
物は言いようだからね、言い方ひとつでポジティブな印象を与えられる。



特に、研究室での活動内容については、自分が知らない内容を訊かれても、推測した内容を断定口調で述べることで、悪印象を持たれずに済む。

学士の就活生にとっては、特に大事なことだから、覚えておいて欲しい。
学士だと研究室に入りたてで、どうしても理解度が浅くなるから、推測した内容を「~だと思う」みたいな弱々しい言い方で喋って、印象を悪くしてしまう。

まあ、そもそも推測するためには、ちゃんと研究内容を理解する姿勢が必要だから、研究もちゃんとやろうね。
研究をおざなりにして、口先だけで誤魔化そうなんて考えは通用しない。



会社に触れば、全て選考に影響すると思うべし

巷で、よく「インターンシップとかOB訪問をすると良いよ」という話を聞くし、それは間違ってないと思う。
ただ、そこには大きな落とし穴があることに留意した方が良い。

インターンシップにしろOB訪問にしろ、会社の人間が時間を割いて行ってくれてる。
でも会社だって当然、無償でそんなことはしない。
「選考と別のタイミングで、学生の本質的な能力・性格を見抜く」ことが真の目的になってるケースが往々にしてある。


つまり、それらに参加するということは、敵陣に乗り込んでると思わなきゃいけない。
間違っても、「インターンシップは仕事の体験会だから、気を抜いて取り組んでも大丈夫」なんて考えは持っちゃダメ。
敵陣で戦果を残せる自信があるなら良いんだけど、逆効果になる可能性があることは覚えておいて欲しい。

OB訪問も同じで、例えば喫茶店で話し合う時とかも、その礼儀作法を見られて、評価に影響する可能性がある。
料理の食べ方(汚い音を立ててないか)とか、全体を通してのエチケットとか、会計をスムーズに行えるか(大体、奢ってもらえるらしいけど)とか。
それらに自信が無いなら、止めておいた方が無難かもしれない。
(あくまで私の一意見だから、参考程度に留めてね)




志望する会社を探そう!

選択肢を絞る必要がある

会社なんて、星の数よりは少ないけど、めっちゃいっぱいある。
その中で「ここにしたい!」って、明確な根拠を持って言える人はどれだけいるだろう?

少なくとも、私は言えなかった。
そりゃあ、まだ学生なんだから、会社のことなんて分からなくて当然。
私は機械系に所属してるんだけど、「機械系に合う会社ってどこだよ」って所から始まった。

これについては、「準備編の (ⅲ) 業界・企業研究」で詳しく述べてる。
これを参考に、なんとか選んで先に進もう。



エントリーする企業数に囚われるな

一般的に、企業は20社ぐらいを並行してエントリーするのが標準的なんだけど、これに拘ってしまうと却って良くない可能性がある。

エントリーする企業数が多ければ、落ちた時のダメージを軽減できる。
ただし、1つの企業に割ける準備時間が短くなって、単体の合格率が下がってしまう。

逆に少なければ、たくさんの時間を1つの企業研究に使える。
その代わり、落としてしまった場合に大ダメージを受けてしまう。


20社を標準ラインとして、これより多く・少なく受けるべきかは慎重に考えた方が良い。

私は3社に絞って、そのうち1社に受かって就活を終わらせた。
(だいぶリスキーだから、流石にここまで絞らない方が良いとは思うけど)

ただ、その前に模索段階で、何度か別企業の選考(ES・SPI・面接)を受けてたから、いきなり絞らずに場慣れしておくのは大事だと思う。




企業研究って何をすれば良いの?

選考で求められるものから逆算する

私も企業研究のやり方を色々と調べたけど、この方法を述べてる記事は無かった。
だから、この内容は私発祥のもの…ということで!


選考で求められるものは、大きく分けて3つ。
・ガクチカ(学生時代にやり込んだこと)
・研究室での活動内容
・企業理解

この中で、企業研究が活きるのは3つ目。
「企業理解」について、さらに細かく分類しよう。

・志望動機(+自分の能力を会社でどう活かせるか)
・特定の部門を志望した理由(+自分の能力をどう活かせるか)
・他の企業じゃダメな理由


この3つが言えれば、概ね大丈夫。
これらを言えるようにするのが「企業研究」だと考えて良い。
そのやり方は、次章で解説する。




「企業理解」についての対策

志望動機の作り方

まずは、企業の長所と短所・企業理念を調べよう。
これは簡単、適当にYoutubeとかで解説動画を見れば一発で分かる。

例えば、A社では精密な部品を作るのが得意だけど、大量生産は苦手だとしよう。
そのバックグラウンドとして、A社では「一つの顧客に最高のものを提供する」ことを企業理念に掲げてる。


これだけ分かれば、自分のエピソードと絡めて考えれば良い。
これはガクチカ(学生時代にやり込んだこと)とも関連する。

例えば、バイトで家庭教師をやっていたとしよう。
すると、「一人の生徒に対して、自分が提供できる最大限の知識を与えることに注力した結果、成績を○○点向上させることに成功した」みたいなことが言える。
「これって、A社が掲げる信念・求める能力と一致してるよね」という主張が成り立つ。

ここで大事なのが、「事実を元に、自分の解釈を付ける」ということ。
嘘のエピソードを述べたら、心象が悪くなる。
そうじゃなくて、「本当のエピソードに、その場に合った解釈を付ける」という方法でアピールしよう。
これなら、色んな切り口からオールマイティな解釈を付けられるから、どんな企業に対しても志望動機を作れる。


例えば、今度はB社に応募するとしよう。
B社はA社と逆に、大量生産を得意としてる代わりに、緻密性に欠けるとする。
B社の企業理念は、「より多くの人にサービスを提供したい」というもの。

同じく家庭教師のエピソードを使うとする。
この場合、「色んな生徒に教えるために指導マニュアルを覚えて、淀みなく教えられるように努力した結果、○○人の学生の成績を、平均で△△点向上させた」という言い方ができる。

「これって、色んな人にサービスを提供することに繋がるよね」
「大量生産するために、マニュアルを覚えて実行する力があるんだよ」

この2つを志望動機の軸(+能力アピール)に据えられる。


このように、真逆の会社であっても志望動機を作ることができた。
一見、小手先のテクニックのように感じるかもしれないけど、ここには就活の本質が詰まってると思ってる。
就活で求められる能力は、極論を言えば「自分がやってきたことが、どう会社に活きるか」をアピールできること。

会社からすれば、学生がやってきた事はそれほど重要じゃない。
それよりも、「今までやってきた事を通して、入社したい理由を理路整然と言語化する能力」が求められてるんだと思う。


ちなみに、会社の課題点についてはノータッチにするべき。
どの会社にも当然、課題点は存在するけど、それをわざわざ掘り起こしたら、心象が悪くなる。

とにかくポジティブなことだけを述べる、これを忘れないで。



部門選択+その理由

「そもそも、部門って何?」って思った人は居るかな?
会社には色んな部門があって、それぞれやることが違う。


例えば、映像製作の会社があったとする。
当然、まずは撮影者が必要
撮影者はちょうど良い画角で撮る能力が求められる。

そして、動画の編集者が必要だ。
カット編集や色彩の調整など、色々な編集技術が求められる。

あとは例えば、ナレーターが必要になる。
ナレーターは色々な状況について、的確に解説する能力が求められる。


このように、同じ会社でも色んな役割の人が必要になる。
これが「部門」という考え方。
就活生は、この中で自分が就きたい部門を、1~2つ選ぶことになる。
(希望通りの部門に就けるかは、また別問題)



ここまで分かれば、さっきの志望動機と同じ理屈。
家庭教師の経験をここでも活かして、主張することにする。
例えば、「ナレーターに就きたい!」って思ったら、「家庭教師の仕事で、生徒から色んな質問をされて、それに応じて的確な解説をしたことで、その生徒の成績を○○点向上させることに成功した」といった主張をすれば、親和性+能力をアピールすることができる。

大事なのはとにかく解釈、自分の経験と会社で求められる能力の解釈を合わせること。
会社についての解釈は、全くの見当違いでさえ無ければ、自分なりの解釈で構わない。
会社についての解釈は人によって違う
から、そこに正誤は無いからね。



他の企業じゃダメな理由

これが一番難しい。
何故かって、同じ業界でもめちゃくちゃ会社があるから。
その中で「絶対にここが良いんだ!」って拘りがあれば良い(しっかり、根拠も述べられるなら)けど、そもそもエントリーする企業は1社だけじゃないはず。
そうなると、各社に対して差別化点を述べる必要がある。

つまり、各社の差別化点をしっかり理解する必要があるということ。
それが「業界研究」であり、就活で必要だと言われる理由でもある。


これをやる一番簡単な方法は、「○○業界 企業 特徴」とかでYoutube検索すること。
どの業界でも、絶対にそれを語ってるチャンネルがある。
その業界で働いてる人とか、逆にマニアな客層がチャンネルを作ってるケースが多い。
そこで、色々な情報収集ができる。

とは言え、当然これを知ってるだけでは意味がない。
ただの知識に、自分のエピソードを混ぜることで「生きた知識」にする必要がある。
これは、さっき話した内容と同じ要領だね。

差別化点について、自分のエピソードを混ぜて話す必要がある。
さっきの例を忘れた人のために、もう一度書き直すね。



自分のエピソード:「バイトで家庭教師をやっていた」

【A社の情報】
精密な部品を作るのが得意だけど、大量生産は苦手
「一つの顧客に最高のものを提供する」ことを企業理念に掲げてる

【自分の主張】
「一人の生徒に対して、自分が提供できる最大限の知識を与えることに注力した結果、成績を○○点向上させることに成功した」
「これって、A社が掲げる信念・求める能力と一致してるよね」
親和性が高く、企業理念に共感した→だから選んだ


【B社の情報】
大量生産を得意としてる代わりに、緻密性に欠ける
「より多くの人にサービスを提供する」ことを企業理念に掲げてる

【自分の主張】
「色んな生徒に教えるために指導マニュアルを覚えて、淀みなく教えられるように努力した結果、△△人の学生の成績を、平均で○○点向上させた」
「これって、色んな人にサービスを提供することに繋がるよね」
「大量生産するために、マニュアルを覚えて実行する力があるんだよ」

親和性が高く、企業理念に共感した→だから選んだ



ここまで話せれば、充分に説得力のある主張ができる。
数値を使って話すことで、より現実味を増すことができるのも、ちょっとしたテクニック。

業界を選んだ理由を訊かれたら、「今までの経験で、それに触れた経験が多かったからです」とかで良い。
流石に、業界選びは自分が興味を持ったものを選ぶ…よね?


…と言いたいけど、実はそうでもない人も結構いると思う。
その気持ちはよく分かる。
だって仕事だからね、趣味とは違うもん。
それでも大丈夫、「触れた機会が多いもの」を選ぶのが肝要。
「興味はないけど、大学の講義とかで割と触ったな」みたいな物は絶対にあるはず。

そういう業界を選べば、自信満々に語れる。
ただ、その場合は基礎的な内容ぐらいは復習しておこうね。
面接で、軽く突っ込まれただけで詰まないようにしないと危ない。




ガクチカの作り方

ガクチカは、志望動機ありきの物

この考え方は、なかなか意識してる人が少ないと思う。
さっきまでの話で察しが付いてたかも知れないけど、自分のエピソードを会社の情報に絡めて話すのが鉄則。

これを裏返すと、会社の情報に絡められるようにガクチカを調整する必要があるということ。
例えば、さっきの例である「バイトの家庭教師」を例に挙げる。
このままだと、何のアピールにもならない。

でも、
「一人の生徒に対して、自分が提供できる最大限の知識を与えることに注力した結果、成績を○○点向上させることに成功した」
「色んな生徒に教えるために指導マニュアルを覚えて、淀みなく教えられるように努力した結果、○○人の学生の成績を、平均で△△点向上させた」



こんな風に加工することで、ガクチカとして機能するようになる。
この時、大事な点がいくつかある。

・数値を使って、現実味を持たせる
・様々な角度から強みをアピールできるようにする
・理論的に破綻しないようにする



この中から、会社に適した角度の強みをアピールするのが大事。
自分が一番、自信のある角度でアピールするべきではない。
(もちろん、内容自体は一番自信があるものを選ぶべき)

つまり、ガクチカのアピールは自慢大会ではなく、会社に適した強みを持っていることをアピールする場であるということ。
ガクチカと志望動機を独立して考えるんじゃなくて、繋げて一貫性があるように話すべきだし、そういう観点から準備するべきってこと。



エピソード自体は1つで良い

さっき言った通り、角度を変えることでアピールポイントを豊富にするのが肝要なのであって、エピソードを複数持つべきという事ではない。
学生の強みなんて、頑張っても1~2個しかないのが普通。
そんなことは向こうも承知だから、1つのガクチカを色んな角度から分析する事に注力すれば良い。

私も1つだけだったし、ガクチカ・志望動機・部門を選んだ理由・その他の質問を全て、角度を変えた同じジャンルで乗り切った。
面接官の立場に立って考えてみて欲しいんだけど、1つのジャンルを色々な角度で話してくれる学生を見たら、「その分野をかなり頑張ってきたんだな」って思うでしょ?

決して印象が悪くなったりはしないから、安心して題材を1つに絞って欲しい。
想定外の質問に答える時も、「自分は家庭教師をやってきたから、この題材をどう絡めるか」だけを考えれば良くなって、その場で考えることが減る。
2つ以上のエピソードを用意してしまうと、どのエピソードを絡めるかも考える必要が出てくるから、その場で考えることが増えて、事故りやすくなる。




研究室での活動内容

そもそも、なんで聞くの?

私なりの推測だけど、大きく2つに大別されると思ってる。
それぞれについて、解説していくね。

・学業に真面目な人間か?
これは当たり前というか、直感的に分かる理由だよね。
やっぱり、学業をおざなりにする人は、仕事もおざなりにしそうだから、そういう意味でも真面目かどうかを測りたいんだと思う。
そのために、研究室での活動内容とか、それに付随する疑問点を投げかけてくる。

・留年してしまわないか?
恐らく、これも向こうが心配してる点なんだと思う。
内定を出してあげても、留年されたら無意味になってしまうから、それが起こらないかを知りたいという意図がありそう。
これも上と同じく、研究室での真面目さを問うために、色々と聞いてくる。



学士と修士で、対策が違う

さっき言った通り、「研究室でちゃんと真面目にやってるよ」というのをアピールする必要がある。
でも、ちょっと考えてみて欲しい。

就活で面接が行われるのって、5月とかが普通でしょ?
(私は6月だったけど)
修士だったら2年間研究してるけど、学士の人は入りたて。

対策が同じ訳が無くて、当然ながら変わってくる。
各々について、解説していくね。



修士なら、どう対策するべき?

修士だったら、ちゃんと研究はしっかり進めてるはず。
(そうじゃないと、卒業できないしね)
だから、面接官から飛んでくる質問に対しては、難なく答えられるはず。

ただ、大きな落とし穴があって、それが「専門用語を使ってしまう」ということ。
2年間も研究してるから、身内で当たり前に使ってる専門用語を、つい面接官にも言ってしまう。
それだと面接官は理解できないから、ちゃんと噛み砕いて、素人でも分かる説明をする必要がある。

「いや、面接官も詳しいジャンルでしょ」って場合でも、相手が素人だと想定して話すことで、「難しい内容を分かりやすく伝える能力」を面接官にアピールできる。

ここさえ気を付けて話せば、修士の人はそれほど問題は無いはず。



学士なら、どう対策するべき?

学士の人は結構、対策が大変。
それもそのはず、研究室に入ってから1~2か月しか経ってないからね。
当然、研究に対しての理解が浅くて当たり前。

それでも、「研究に真摯な姿勢」を見せる必要がある。
そのために大事な点がいくつかある。



・学士であることを最初(研究について聞かれた時)に言う
面接官は色んな学生を見てるから、「この子は学士なんだ」ってのを向こうが忘れてる可能性がある。
それだと、研究に対する理解が足りないという扱いになってしまうから、ちゃんと断りを入れておくのは、地味に大事。
私は学士として、研究室で…」みたいな言い方をすれば大丈夫。



・研究の詳細をしっかり理解する
就活と並行するのは大変だと思う(私もそうだった)けど、勇気を出して先輩に色々と聞こう。
主に聞くべきは、以下の4つ。

(ⅰ) そもそも、どういう研究なのか?
(ⅱ) どうして、その研究が行われるようになったか?
(ⅲ) 先行研究はあるか?どこまで進んだか?
(ⅳ) 自分はチームの中でどんな役割を担い、卒業までに何をする予定か?


特に、(ⅱ) と (ⅳ) は先輩に聞いておかないと、分からないと思う。
この4つをちゃんと整理して、ある程度は話せるように準備する必要がある。
ついでに、研究内容の理解も進むから、一石二鳥ではあるね。




・想定外の質問に対しても、強気に断定口調で答える
冒頭にも述べたけど、これが結構、心理的に難しい。
特に、自分が知らない質問(先行研究の詳しい背景とか)が飛んできてしまうと、つい「ちょっと分かりません」「○○なんじゃないかと思います」みたいな回答に流れがち。

でもこれだと、「研究内容の理解度が浅い」という評価になってしまう。
そこで、割り切って強気に対応することをオススメする。


例えば、「アニメ:魔法少女まどか☆マギカにおいて、ワルプルギスの夜の正体は何か」と言う研究を行っていたとする。
先行研究で、「ワルプルギスの夜と暁美ほむらには多くの共通点があり、非常に相関性が高い」という発見がなされたとする。
自分の研究では、「ワルプルギスの夜と暁美ほむらが同一存在であるかどうか」の検証を行うことが、卒業までのゴールになる。


ここで例えば、こういう質問が飛んできたとする。
『先行研究で、どうやって共通点を見出したんですか?』

(共通点自体は覚えていても、その発見方法までは知らないよ!)
と言う気持ちになるよね。
これが、学士で就活をする時の大きなハンデになる。


でも考えてみて欲しい。
研究・活動内容は学校外に漏らしてはいけない、つまり面接官は絶対に活動内容を知らない。
純粋に、正しそうな答えを言えるかどうかを問うている。

だから、少しぐらいは解釈違いがあっても、大丈夫。
「共通点の発見方法としては、多分アニメとか考察動画を見たんだろうな」ってのは、容易に想像が付くよね。


ここで、
「多分、アニメとか考察動画を見て理解したのではないかと思います。」
と答えてはいけない。

(確か、アニメの10話で、ほむらのタイムリープのシーンが出てきたよな…)
「先輩はアニメの10話から着想を得て、11・12話で登場するワルプルギスの夜との共通点を探りました。その後、考察動画を見て理解を深め、暁美ほむらとの相関性が高いという結論を導き出しました。」


どうだろうか?
上と下で見比べたら、下の方が明らかに研究に真摯な姿勢が伝わると思う。

先輩が10話から着想を得たかどうかは知らないけど、タイムリープのシーンだから、まあ妥当な気はするよね。
11話でワルプルギスの夜との戦闘シーンも出てくるし、そこを研究材料にしていても不思議じゃない。(12話も関係ありそう)

これらを全て断定口調にすることで、研究を理解しているアピールができる。


でも、この回答を作るためには、
「10話にほむらがタイムリープするシーンがある」
「11~12話にワルプルギスの夜が出てくる」

これぐらいの知識は必要になる。

だから、研究についても、学士なりに理解する必要があるよ。



以上が、学士で研究について語る時の重要なポイントになる。
修士と比べて、段違いの解説量になったでしょ?
学士での就活は、修士と比べてハンデが大きいのが伝わったと思う。




効率の良い準備方法

スピードと準備濃度の両立が重要

「就活のゲーム性を知ろう」編でも述べたけど、就活では「最速で急所を押さえた準備をする」ことが非常に大事。
そのために、さっきまでの話をしてきたんだけど、「結局、何をどう準備すれば良いの?」ってなってる人も少なくないと思う。

そこで、なるべく無駄の無い準備方法を私なりに伝授する。
私は専門家じゃないから、巷のセオリーと両立して参考にするのを忘れずに。



就活の準備手順・方法を知ろう

まずは、巷で言われてる準備手順から。
(ⅰ) インターンシップへの参加
(ⅱ) 自己分析
(ⅲ) 業界・企業研究
(ⅳ) OB・OG訪問
(ⅴ) 企業の説明会に参加
(ⅵ) ES・履歴書の準備
(ⅶ) エントリー (プレエントリー)
(ⅷ) SPIの受験
(ⅸ) 面接
(ⅹ) 内定(内々定)


まあ妥当だし、私も概ね正しいと思ってる。
だから、(ⅰ) ~ (ⅹ) の手順について、私なりの考えを詳しく解説したい。



(ⅰ) インターンシップへの参加

もう7月だから、26卒向けに話すね。
インターンシップっていうのは、簡単に言うと職業体験のこと。
会社に赴いて、1日~1週間ぐらい行う。

さっき言った通り、企業は「選考以外の機会で、学生をふるいに掛けてる」可能性があることを忘れちゃいけない。

初めの準備段階だから、「まずは気楽に参加しよう」と言う気持ちになりがちなのは分かるけど、既に戦場に赴いてると思った方が良い。
だから、間違っても企業の担当者に軽口を利いたり、失礼な態度を取ってはいけない。


逆に、しっかりとした態度で有能さもアピールすることができれば、それだけで特別選考ルートに案内してくれる可能性もある。
インターンシップ→超早期面接だけで内々定まで進めるケースもあるみたいだから、早々に就活を終えられる期待も持って、気合を入れて参加しよう。

逆に、何かやらかしそうで怖ければ、本命企業への参加は避けるべきかも。
その辺は、他の人にも相談して決めようね。



(ⅱ) 自己分析

私が就活を始めた時、正直「なんだこりゃ」ってなった。
「会社に入りたいのに、なんで自分のことを分析しなきゃいけないんだ」って思ったのも、また事実。

でも今までの記事内容を見てくれた皆なら、なんとなく察してくれるかも。
主に「企業理解」編でいっぱい述べてたけど、「企業の情報と自分のエピソードを重ね合わせるのが、就活の本質」だと思ってる。

これを実現するためには、当然ながら自分のエピソードを様々な角度から分析する必要がある。
要するに、たくさん武器を集めましょうってこと。


このイメージを持って自己分析をすると、効率良く進められると思う。
まずは、「自分が今まで何をしてきたか」を考えよう。

中学以下の内容はどうでも良いから、高校以降に何をしたかを洗い出そう。
学生がやってきた事の中で、有力なガクチカになり得るのは、主にこの4つのどれか。
ちなみに、私は (4) を選んで、分析を進めていった。

(1) 高校での部活内容
(2) 大学でのサークル活動
(3) 高校 or 大学でのバイト経験
(4) 自分が一番打ち込んできた趣味



そしたら、1つ選んだ内容を多角的な視点から分析する。
私が選んだのは (4) だから、それについてどう深堀りしたかを書いていく。

・なんでその趣味にハマった?
・打ち込んだ中で、どういうプロセスを踏んだ?
・プロセスの中で、どう工夫した?
・その趣味で何に苦労した?
・その趣味から、何を学んだ?
・逆に、その趣味に打ち込んだ代償に何を失った?



この辺を考えていくと、自分についても自ずと理解が深まる。
自分の強みとか弱みは何なのか、どういう性格の人間なのか、会社に入ったらどんな人間になりそうなのか。
要するに、自己分析は「印象に残ってるエピソードから1つ選んで、それを深堀りする」のが効率的だということ。

たまに、「身近な人に聞いて、客観的な視点を知る」のが良いという意見があるけど、私はあまりオススメしない。
特に身内であればあるほど、幼少期のバイアスが掛かって、性格とかを正しく理解できてないケースが多いから。



(ⅲ) 業界・企業研究

個人的には、「この段階でやるの、キツくない…?」って思ってる。
でもいずれ、やる必要が出てくるから、今のうちにやっておくべきか。

ここで大切なのは、「選択肢を絞ってから選ぶ」ってこと。
一応、東工大生向けの記事だから、数学の整数問題を例にとって解説しよう。
まあ、高校の範囲だし、そんなに身構えなくて良いよ。


x , y が自然数の時、この方程式を解け。
2x^2 - 3x + y - 9 = 0


見ての通り、不定方程式(普通は解けないやつ)である。
でも、こうやると簡単に解ける。

2x^2 - 3x -9 = -y < 0
(2x + 3) (x - 3) < 0
(-2/3) < x < 3
1 ≦ x < 3

x = 1 , 2 なので、(x , y) = (1 , 10) , (2 , 7)



別に、「この問題解けるんだよ、凄いでしょ!」って言いたい訳じゃないよ。
ここで大事なのは、x の範囲を絞ってから解いたこと。

x の値を企業の数に置き換えて考えてほしいんだけど、企業の数は180万社ぐらいある。
もうこれは無限大に近く、しらみ潰しに探していたら、いくら時間があっても足りない。


x の値が1~ ∞ まであるのに、どうして解くことができたか。
それは、y を使って範囲を定めたからだよね。
つまり、無限に近い企業からエントリーする所を決めるには、何らかの手段で範囲を決める必要があるということ。



そこで、まずは業界を絞ってしまおう。
【図解あり】就職活動での業界一覧39種類を解説! 今後の動向,業界規模も | 就活の教科書 | 新卒大学生向け就職活動サイト (reashu.com)

とりあえず、巷で探した記事を参照するね。

【業界一覧】
・金融
・IT
・メディア
・建設・不動産
・輸送・運送
・エネルギー・素材
・自動車・機械
・電機・電子
・食品
・小売・卸売り
・生活関連
・サービス
・娯楽


この中から、「なんとなく良さそう」ぐらいの軽い動機で良いから、1~2個ほど選んでみよう。
とりあえず、何かしら選ばないと、(ⅳ) 以降のフェーズに進めないからね。

「絶対にこれ!」ってのがあれば良いんだけど、自己分析が終わった段階だと、まだ厳しいよね。(だから、選ぶの早くね?って思った)
だから、動機の重みづけは、選考を進める過程で深めていけば良い。


フェーズを進めてから、「やっぱこの業界、私には合わないな」ってなっても修正できるけど、「業界を決められずに、(ⅳ) 以降ができなかった」って状況だと、どうしようもない。



デモンストレーションとして、コイントスで選んでみた。
※この選び方は絶対にやめようね。

 例えだから、こうしてるだけ。

表が出たら小さい番号・裏が出たら大きい番号を選ぶルールで投げたら、
1~13業界→表が出たから、1~7
1~7→裏が出たから、4~7
4~7→裏が出たから、6~7
6~7→表が出たから、6に決定!

ということで、「エネルギー・素材」になりました。
この中だと、電力業界・化学業界・鉄鋼業界の3つがある。



またコイントスをして決めた。
今度は確率を均等にしたいから、工夫して投げたよ。

1~3に分けて、
表→表なら、1を選ぶ
表→裏なら、2を選ぶ
裏→表なら、3を選ぶ
裏→裏なら、やりなおし

結果は、表→裏だったから、2に決定。
「エネルギー・素材」の「化学業界」になりました。



そしたら、代表的な企業を調べよう。
…と思ったら、引用した記事に載ってたから、これを使うね。
三菱ケミカル・住友化学・Asahi KASEIとからしい。

「この3社に絞って、エントリーしよう!」
一応、こういった考え方もあるっちゃある。
でも、あまりにもリスキーだから、もう少し視野を広くして、企業選定した方が良いと思う。
全滑りしたら、悲惨なことになる。

ちゃんと、滑り止めとして受ける企業も、用意しておこうね。
この辺は、大学入試と同じ考えかな。



企業研究は、「企業研究って何をすればいいの?」「企業理解についての対策」編で詳しく解説してるから、割愛するね。

(ⅱ) で行った自己分析を元に、「企業情報と、どう絡められるか」を一つずつ考えていこう。
そのために、「同業界の中で、その企業がどういう立ち位置(強み・弱み)なのか」を考えるのが大事。



(ⅳ) OB・OG訪問

インターンシップ含め、実は私はやってない。
(ⅰ) と (ⅳ) をすっ飛ばして、就活を進めた。
それでも何とかなるんだから、必須項目ではないと思ってる。
逆に、(ⅱ) とか (ⅲ) は必須項目だから、絶対にやってね。

OB・OG訪問っていうのは、簡単に言うと「東工大出身の先輩社員に、仕事について色々聞く」イベントのこと。
色々と聞くわけだから、先に質問を決めておくのは必須。

自らメールを送って、日時を決めて訪問して、帰ったらお礼メールを送る。
OB/OG訪問のやり方/マナーは?先輩内定者が解説【質問リスト・メール例文あり】 | ビズリーチ・キャンパス (br-campus.jp)

マナーについては、この記事を読んで学んでね。


(ⅰ) と同じく、人事(選考で、通すか落とすか決める人)に話を通される可能性があるから、やるんだったら充分に気を付けて。
「会社の情報を深く知れるから、やり得」みたいな感覚で行くのは危険。
ただ、通常より深い知識を得られるのは事実だから、ちゃんとこなせれば有利にはなると思う。



(ⅴ) 企業の説明会に参加

(ⅰ) ~ (ⅳ) を終えてないと(ⅱとⅲだけでも良し)、説明会に出ても無意味だから注意。
その理由として、「この企業は(自分が調べた限り)○○な特徴があって、自分の特徴の△△と一致してそう」という仮説を確かめることが、一番大きな目的だから。(少なくとも、私はそう思ってる)

仮説が無い状態で聞いたところで、大学の講義を聞き流してるのと、何ら変わらない。
ただ時間を無駄にするだけだから、必ず仮説を立ててから臨むこと。


説明会の代わりに、動画を提供してくれる企業もあるから、その場合は「説明会を見て仮説を立てて、その仮説をまた説明会を見ることで確かめる」と言う方法が取れるから、企業研究を進めやすい。



(ⅵ) ES・履歴書の準備

「就活で勝つための本質」編を覚えてるかな?
ESについても、サラッと言及してるけど、改めてもう一度言うね。

「ESを単体で考えるんじゃなくて、面接まで通しで考えて書くこと」
これが大切で、「一気通貫で自分の強みとかをアピールする」ために、面接から逆算して作るのがES。


面接で聞かれることを、巷のサイトから載せておく。
【保存版】面接で聞かれる質問集100選 - HATARACTION! (persol-career.co.jp)

研究内容についての質問が載ってないけど、恐らく聞かれると思う。
まずは、これに目を通して、「へー、こんなことが聞かれるんだ」ぐらいに理解しておこう。


そしたら、「自分は面接で○○のエピソードを△△な角度から主張しそうだし、ESもその軸で書くか」みたいな感じで書く。

ここら辺の話は、準備手順以前のページで色々と述べてるから、そっちを参照して考えてみて欲しい。

書き方とかは、下の記事を見てね。
エントリーシート(ESの書き方の例を就活のプロが解説!【2024年最新版】|就活市場 (shukatsu-ichiba.com)



履歴書は、フォーマットに沿って書くだけ。
アピールポイントを書く欄があるけど、ESと同じように考えれば良い。
【完全版】新卒向け履歴書の書き方(例文・見本サンプル付き) - 就職ジャーナル (rikunabi.com)



(ⅶ) エントリー(プレエントリー)

「このフェーズについては、解説すること無くない?」って感じがするけど、私の実体験から少しだけ。

エントリーには締め切りがあるから、各企業について、ちゃんとメモした方が良い。
例え、1秒でもエントリーが遅れたら、選考落ちと実質的に変わらない。


あと、エントリーの際にESを書くことになるから、締め切りギリギリに書き始めると、雑なESになって落ちる可能性が高まるから、注意してね。
仮に通っても、ESの雑さを面接で取り返さないと、そっちで落ちちゃう。
ESは「通したら勝ち」じゃなくて、面接にも繋がる重要な内容だから。



(ⅷ) SPIの受験(非言語→数学のこと)

これについては、しっかり釘を刺しておきたい。
東工大生で数学が得意だからって理由で、準備を怠るな。

東工大の入試での数学は、3時間かけて難しい問題を解く形式。
一方で、SPIは簡単な計算問題を素早く捌く形式。
ゲーム性が全く異なるから、同じ「数学」として括らない方が良い。
ちゃんと準備しないと、平気で落ちる。



対策としては、SPI本を一冊買って、1周回せばOK。
特に、「推論」の分野をガチれば、高得点を叩き出せる。
その理由は、SPIの特性にある。

SPIは、実は全員が同じ問題を解く訳ではない。
解けるレベルに応じて、難易度が変わるシステムになってる。
そして、解けるレベルとして高く評価されるのが「推論」の分野。


簡単な計算問題を捌くと、推論問題が顔を出してくる。
推論問題をガチってれば、それを短時間でアッサリ捌けるよね。
そうすると、SPIの内部システムが「この子、めっちゃ優秀だ!」って判定して、また推論問題を出してくれる。(レベルが高い学生に投げる問題が推論だから)

推論問題をガチってれば、それも捌けるから、また推論問題が出てくる。
こうして「推論ループ」に持ち込めば、簡単に高得点を叩き出せる。
SPIの成績は足切り要員でもあるけど、面接との合算で採点する企業もあるらしいから、高得点を取るに越したことはない。



推論だけでも頑張れば、東工大生なら勝てるんだから、ちゃんと準備しようね。
もちろん、「推論ループ」に持ち込むためには、基礎的な分野の網羅も必要だから、ループの起点にするために他の分野も頑張ろう。


ちなみに、こんな感じの問題が出る。
【全341問無料掲載】|SPI対策問題集 (careermine.jp)



(ⅷ) SPIの受験(言語)

これも、さっきの記事に問題が載ってるね。
【全341問無料掲載】|SPI対策問題集 (careermine.jp)

二語の関係とか、語句の意味・用法とかは覚えるだけだから、ここは落とさないように。
文章整序から先は難しいから、企業研究とかの妨げにならない範囲で頑張ってね。

ここは、あまり時間を割きすぎない方が良いと思う。
非言語がちゃんとできてれば、まず落とされないから。
それより、企業研究とかに時間を回そう。



(ⅷ) SPIの受験(性格)

実は、ここも選考要素になってて、回答次第では落とされる。
具体的には、2つの選考要素がある。

・ライアーチェック(嘘判定)
性格編では、文面を変えて同じ質問を繰り返してくる。
「自分を良く見せよう」と思うあまり、嘘をついてると回答がブレてしまい、「嘘をつく人間」と判断されて落とされる。

・ストレス耐性チェック
「普段、落ち込むことが多いか」みたいな質問がたまに飛んでくる。
会社からすると、精神を病んで休職する人間を雇うのは、大きな損失になってしまうから、それを避けるためにストレス耐性をチェックしてくる。
こういった質問には気を付けよう。


結論からすると、基本的には悪い点も正直に回答して、ストレス耐性についての質問だけは警戒して臨むこと。
これさえ守っていれば、まず落ちることは無い。



(ⅸ) 面接

まずは、さっきの想定問答集を載せておく。
これは、主に1次面接で聞かれる内容だから、そこは注意。
【保存版】面接で聞かれる質問集100選 - HATARACTION! (persol-career.co.jp)

ESの内容を深堀りされるから、適当にESを作ってたら、ここで苦労する。
ES編で「面接を意識して作れ」って言ったのは、これが理由。


面接は、「何次面接か」によって対応を変える必要がある。
というのも、「準備し過ぎも、しなさ過ぎもダメ」だから。

準備しなさ過ぎると、当然ながら落ちてしまう。
逆に、準備し過ぎると、他の企業についての準備が疎かになってしまう。
だからこそ、面接で問われるレベルに応じて、最適な準備をする必要がある。



1次面接は、ESの内容を元に、普通に答えられればOK。
志望動機とかは、軽く答えられれば大丈夫で、「何をしてる会社か」だけでも知っておけば、事故ることはほぼ無い。

2次面接になると、志望動機をより深く聞かれる。
ちゃんと、「企業の強みと、自分のエピソードを重ねる」ための想定問答集を作ろう。

大体、3次面接あたりが最終面接になるから、そこでは最大限の準備をしよう。
あらゆる質問に対応できるようにして、想定外の質問に対しても強気に、ポジティブに回答すること。



想定問答集については、「面接で何問、聞かれるか」を考えて作成すると良い。

例えば面接が30分なら、ガクチカ・研究内容・企業理解でそれぞれ10分ずつ割くことになる。
1つの質問に対して30秒~1分かけて回答するから、向こうが質問する時間とかを考えると、平均1分ほどで質問→回答の往復が終わる。

つまり、各々のジャンルについて、10問聞かれるのが相場。
例えば、ガクチカなら「打ち込んだ内容の詳細説明」「工夫したこと」「苦労したこと」あたりは、まず聞かれる。
そこで3問潰れるから、残り7問で何を聞かれそうかを考えよう。


こんな感じで、研究内容と企業理解についても同じく、絶対に聞かれる質問を潰して、残りの〇問で何を聞かれそうかを考えると良い。
質問の2/3をクリティカルに答えられれば良いから、最悪1~2問ぐらいは外してしまっても、何とかなる。



(ⅸ) 面接(テクニック集)

ここからは、小手先の技術一覧になる。
主に、ヤバい場面で被害を最小限に抑えるためのテクニックだから、これだけで対策しようとは考えないように。



・有利な質問は長く答えて、不利な質問は短く答える
いわゆる、タイムマネジメントの小技。
想定内の質問については1分間、たっぷりと語る。
逆に、想定外の質問については、一言で答える。


苦し紛れのやり方だけど、想定外の質問で総崩れするよりは被害を抑えられる。
もちろん、想定外の質問が多すぎると時間が余ってしまい、深堀りされるから詰んでしまう。

想定内の質問をなるべく増やして、たっぷり喋れる質問をたくさん考えておこう。
そうすると、不利な質問を一言で答えたとしても、深堀りするだけの時間が少ないから詰みにくくなる。

まあ結局、ちゃんと準備すべきなのは変わらない。



・答えられるかギリギリの質問は、断りを入れて時間を稼ぐ
深堀りされるとヤバい質問は一言でスッと答えるべきだけど、頑張ればギリギリ語れる質問もあると思う。
そういう質問については、「すみません、ちょっと考えさせてください」と断りを入れて、少しだけ時間を貰おう。

本来、頑張れば答えられる質問を、時間が無いばっかりに答えられないのは、本当にもったいない。
それよりは、時間を掛けてもいいから、ちゃんと考えて答えを導くべき。
要するに、「完璧じゃないけど、何とか部分点を下さい!」って考えだね。

「何とか入社したい」という気持ちを胸に、精一杯あがいて回答を作ろう。
面接官次第だけど、「頑張って答えようとしてくれてる」という評価を得られることもあるらしい。(あくまで、噂ね)



・逆質問は、最も評価が良くなりそうなものを聞こう

「逆質問で企業理解を深めて、次回の選考に活かす」と言う考え方もあって、これも一理あると思う。
ただ、そもそも現在の選考が通らなければ、次回の選考は無い。

それよりも、企業にとって評価が良くなりやすい質問を投げるべき。
(まあ実は、それを意識して質問を作ると、次回の選考の役にも立つんだけどね)

逆質問の理想的な構成は、「仮説+正しいかの確認」のセット。
例えば、「A社では○○が強みだと思っていて、その一例として△△が挙げられると思っているのですが、この考えは合っているでしょうか?」といったものが理想形。

逆質問は面接の中で唯一、想定問答が100%的中する場面。
自分で仮説を1つだけ考えれば、それだけで評価が上がるチャンスを、「逆質問で企業理解を深めて、次回の選考に活かす」という考えで、ふいにしてはいけない。

しっかり、評価が最大になる質問を用意しよう。
逆質問については、他の人に添削してもらってから、面接に臨むのが良い。
ちなみに、質問数は1つで大丈夫。



(ⅹ) 内定(内々定)

「いや、もう書くこと無いだろ」と思った、そこの君。
内定承諾書は出したかい?

本命から内定が出たら、サッサと受諾して承諾書を出しなよ。
万が一、忘れたら全てが水の泡だぞ。




最後に

内定が出たら、なんだかんだ愛着が湧く

今まで、企業選びの軸よりも、選考の対策をメインに書いてたよね。
「もうちょっと、企業選びの方法が知りたかったのに…」って人もいたと思うけど、私の体験談から。


私は、ずっと企業選びに苦戦してきた人間だった。
やってみたい事とか、いっぱいあったけど、「それを仕事にする」って所で引っ掛かってた。
そんな中でも、「ここにしよう」って捻り出して、どうにか内定を頂けた。
結果的に上手くいったんだけど、今となっては「運命だったんだろうな」と思ってる。

「きっとこれから、自然に色々と覚えていくんだろうなぁ」っていうイメージが湧いてきてるし、「これから、この企業で働くことになるんだな」って感覚も、現実味を帯びてきてる。
最初はあれだけ引っ掛かってたのに、気づいたら「それを仕事にする」という運命を受け入れつつある。



大学についても、私は「東工大の機械系に入りたい!」って気持ちじゃなくて、身近な選択肢を選んでいった結果、入ることになったんだけど、今となっては「入って良かった」って思ってる。
なんだかんだ、教授も優しい人が多かったし、実習とかも楽しかったし。

コロナ禍で大変だったけど、同級生と過去問を共有し合ったり、noteで大学の講義のことを色々と書いたりしたのも、いい思い出になってる。
私のnoteを見て、感謝のDMをくれた人もいたのを覚えてるよ。
(今ではだいぶ疎遠になった人が増えたのが、ちょっぴり寂しいけどね)



この選び方って、そんなに特殊でもない
んじゃないかな。
東工大を選んだ理由として、「数学が得意だし、偏差値で選んだ」って人も結構いるんじゃない?
それでも、しっかり単位を取り切ったから、この記事を見てくれてるんだよね。


だから、企業選びも、似たような感じで考えるのも一つの手だと、私はそう思ってる。
どんな方法で企業を選んだとしても、それが真剣な選択なんだとしたら、間違った選択方法なんて無いんだと思う。

皆、自分が納得のいく就活ができるよう、私は祈ってる。


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