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芸は身を助く

先日に親戚の結婚式へ行ってきた

前乗りする形で兵庫県まで行ったのだが朝ラッシュの少しばかり落ち着いた時間帯に出かける
一人ならば新横浜から新幹線なのだが高齢の両親と荷物がある事を考慮して乗り換え回数を優先した結果ダイレクトに新幹線に乗り換えられる品川を経由することにした
このあたりも鉄道好きが珍しくいい方向に働いた気がする
新幹線に乗ってしまえば後は新大阪までゆっくりできる
新大阪からも新快速に乗れば目的の駅まで着くので2回の乗り換えでたどり着いたことになる
時間があるならばこの選択は合理的だろう

さて向こうに着いてからはまずは叔母さんのお墓参りに向かう事にする
(元々からその段取りだった)
お墓参りをすませ親戚と合流して翌日の打ち合わせ等をすませる
そしてホテルにチェックインした
夕飯までに時間があったので大阪まで出て軽くカメラの練習をしておく
なんとなくイメージは掴めたのでホテルへ戻る

翌日になる
普段は着ていないスーツに着替える
思えば仕事でもスーツを着る機会はなくなっておりネクタイを結ぶのに少し苦労した
式場に入る
当たり前だが親族として参加しておりお相手の親族の方とも顔合わせを行ったりした
実は写真撮影を頼まれており「親族としての振る舞いとはどのようなものか?」という事よりも「いかに上手く写真を撮ってあげられるか」というプレッシャーの方が強かった
これはもう写真を撮る人に伝わるかどうかの話になるのだが普段は全く人を撮らないし式場のような少し薄暗い場所での撮影もしないので自信とかの前に経験則による判断等ができないのだ……
「フレンチのシェフなのに中華料理のフルコースを作って欲しいと言う要望を承ってしまった」位の話かもしれない
(「カメラ持っていこうか?」と聞いたらすごく楽しみにされてしまって変にプレッシャーがかかるような事態になってしまったのだ……)
そんな事を思いながらも式が始まる
もうやるしかないと腹を括る

最初はチャペル
撮影に関しては最初に指示が出るのでそれに従うしかない
「自分の席に着席した状態でお願いします」との事
それならばとシャッターを切り続けた
不思議なものでシャッター越しに式を楽しんでいる自分がいた

あっという間に終わり披露宴会場へ移動する
親族の席は一番後ろになるため望遠レンズに付け替えたりと忙しくなるなと感じていた
いざ始まると周り(全員親族)から「撮りいけ!!」と言われるがそこに動じることはなかった
当たり前なのかは知らないがプロカメラマンを手配しておりそちらにアジャストするくらいの常識は持ち合わせている
「プロもいるのにここで出るのはさすがに常識ないよ!!」となだめるもそんな常識は写真を撮る人にしかないものなのだろう!!
3分の1も伝わらなかった(´;ω;`)
新年度の課題として「常識とはなにか?」をレポート形式にして30000文字は書こう!!なんて思ったりはしていないのでご安心を!!
ところが式が始まると隙間を見てあちこちに動き回っていた
料理を撮影→いただく→撮影に動き回る→次の料理みたいな流れだった
式は意外と早く終わったように感じた

「もう大丈夫」と言われたのでカメラを片付けているとプロカメラマンの方に「カメラバッグのメーカーが一緒ですよね♪」と声をかけられる
向こうはプロとは言え写真好きなのだろう……
あるいは僕が辿り着きたい世界の方だからかもしれない……
どことなく同じ匂いを感じたのとそれが安心感につながり「(カメラバッグは)カメラが予算オーバーしたので一番コスパいいやつにしちゃいましたがまさかのご一緒でしたね」と話しそこからはカメラの話で盛り上がる
しかもこちらの動き方を見ていたのだろう「ずいぶんと慣れてますよね♪」とまで言われた!!
それと受付を担当してくださった方(新婦の友人?)には「写真撮っていただいてありがとうございました」と笑顔で言われた
なんだか嬉しくなってしまった

ホテルに戻る
一息ついてスマホに接続する
カメラを買い替えた時にこれが出来るようになるのは嬉しいと思っていたポイントであり初めて使うのが親族の結婚式なのだからなおさらカメラを買い替えてよかったと感じた瞬間だった
仕上がりも8割型は大丈夫であり良かったとは思う
(余談だが失敗含めておさめるしかないと考えておりそのために迷うことなくシャッターは切り続けるのだ)
さすがに全ては難しいので数枚だけピックして新婦の母(=いとこ)へ送る
驚いていたようだが喜んでくれたようだ
(※スマホ接続の機能は今や標準装備なので前の機材が古すぎたというか頑丈過ぎたのかもしれない
ありがとうございますCanonさん!!)
これで大仕事は終わった!!
その後にキャリーケースを宅配便で送るため荷物をまとめたりしたのだが片付けが得意なのかパパっと終わる!!
プロカメラマンと話せたことが嬉しかったのか少しだけ寝つきが悪かった……

翌日
ホテルは早めにチェックアウトして新大阪まで出てしまう
待合室で待っている方がなにかと融通が利くのだ
何事もなく帰宅した
洗濯物は持ち帰っておりすぐさま洗濯機へ放り込む
そのまま出かけて家電量販店へ向かう
これはデータの送り方を聞いてから媒体を購入するしかなくUSBメモリを買いに行くためだ
さらにダイヤ改正に伴い貨物の時刻表も販売が始まっておりこちらも購入したかった
夕飯はありあわせで済ませる
ここからは写真を整理してUSBに入れる

改めて書き起こすとハードではあるのだが慣れていることもありやりきることはできた

結婚した親戚からは「昔に電車のゲームで遊んでもらったことを懐かしく思い出しました」と書いてくれていた

僕が中学生位の時の事になる
あの頃から毎年ダイヤ改正にワクワクしていた
時刻表を買うのは楽しみでもあった
フィルムカメラはデジタルに変わり枚数を気にすることなく写真を撮れるようになった
なんだかんだで(大学生の時には自分を見失っていた)ずっと好きだった事や継続していたことはあるにはあるのだ

実績は残していないから"芸"と呼べるかはわからない
それでも好きな事を続けているだけでたまにはこんなにも良いことにつながるんだなと思っただけの事……
時には役に立ち楽になる

まさに芸は身を助くってお話……







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