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⑨止まらない鼻血

迎えた手術の日

副鼻腔の手術は入院での手術が必須とするところも多く、大体5日間ほどの入院が必要です。
現在は内視鏡の発達が進み、日帰りで手術するところも増えてきています。

あの頃の私、5日間も仕事休むなんて無理!
日帰りでできるなら日帰り一択!
と思っていました。5日くらい休んだらいいのにねー

とはいえ、歯医者が紹介してくれた先生が日帰りしかしてないのだから、当然日帰りを選択しましたよね。

日帰り手術は北浜のクリニックで行われました。
クリニックが休みだからなのか、シーンとしていて
執刀も耳鼻科の先生1人のようだ。
(それも今思えばおかしい?)

手術は短時間で終わった記憶がある。
最後の処置するときに迷走神経反射で貧血を起こしてしまったため車いすで退院した(笑)

そしてその日は、近くのホテルで母と一泊した。
麻酔が切れだすと、今まで感じたことのない痛みに襲われる・・

脳に近いから、痛みも強いようだった。あまりの痛みに勝手に涙が出る!!
母からは大袈裟だとうざがられるし、踏んだり蹴ったりだ。
ボロボロ泣きながらおかゆをすすった。

いや、これ翌日に結納は無理やろww

看護師いびりに巻き込まれる?

さて、日帰り手術なので、術後の処置は何日か耳鼻科に通わなくてはいけない。
副鼻腔にたまった血や膿などを吸い出して掃除するのだ。

しかし先生と看護師の相性が悪いようで・・

おばちゃん看護師を先生がいびっているように見えた。
先生が「○○」と器具を渡すよう要求し、おばちゃん看護師が手渡す。

先生があからさまに「は?これ?」という顔をした。
でもそのまま「まあいいか」という表情で私の鼻に突っ込んだ。

「えっ、それ大丈夫なん??」と思ったが
もうどうすることもできない(笑)

ズルズル・・
と吸引されていると、、

ズボッ!!!!

すごく奥のほうで粘膜に張りついて痛みが走った。
すぐに外れたけど、なんだか頭が痛い・・

処置後、「頭がすごく痛いんですけど・・」と訴えるも、
「時間がたてば治りますから」と言われて帰されたのでした。

その日、彼氏(今の夫)がちょうど仕事終わりで心配して来てくれた。
頭が痛すぎて、机で突っ伏して待っていたのを覚えている。

止まらない鼻血

処置後、無事に家に帰ったものの、翌日は朝から頭が痛くて
会社を休むことにした。

ただベッドの上でゴロゴロしていた時。

鼻の奥からのどにドロっと何かが流れた。

「うわ、鼻血?」

どんどん喉に流れてくる。
しばらく飲み込んでいたけど、普通の鼻血の量ではなかった。

部屋にあった、プラコップに血を吐き出すことにした。
あっという間に200mlくらいたまっていく・・

「これはヤバいぞ」

たまたま母も仕事がだったので、母の部屋に行き鼻血が止まらないと伝えた。
コップの血の量をみて、血相を変える母。

日帰り手術の先生に電話をした。
「今日はこれから東京でオペがあって、大阪にはどうしても帰れない。
地元の耳鼻科で止血してもらってほしい」

さすがに焦っているようだった。今更焦られても。。

なんでこんな時に限っておらんねん!

救急車からの緊急手術

地元の耳鼻科で止血をお願いした。
半年ほど抗生物質を処方してもらっていた耳鼻科だ。

しかしここでも、私の迷走神経反射が出まくる!
先生が処置をしていると、私が貧血になり血が止まる・・
しばらく休んでいるとまた出血がドクドク出てくる・・

の繰り返しだった。
夕方から行って、2~3時間くらい居たかもしれない。

とうとう、「ここでは無理だ」との判断になり
宝塚から兵庫医大へ救急搬送されることになった。

なんで兵庫医大かっていうと、その先生が兵庫医大出身だから・・
医者って学閥なんだな、医者が要請したら、そんな遠くまで救急車で連れて行ってくれるんだなーとぼんやり思いながら救急車に乗っていた。

着いたら、緊急オペの準備に速攻はいる。
私はこれまでの出血量が多くて、だんだん朦朧としてきていた。

オペ室で手術台に乗るときに気持ち悪くなってきて戻してしまうけど、胃の中身は全部血だった。

麻酔を入れられてすぐ記憶がなくなった。


目が覚めると、母が私の手を握っていて、ICUに居た。
夜中の1時だった。

「お母さんって私のこと心配なんだ」
なんだかドラマみたい、と思った。

つづく

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大阪市住吉区で、骨格から身体を整えるボディメイクのセラピストをしているYUKAです。
幼少期からの自分の身体への違和感や不調の歴史をnoteに綴っています。

この不調の歴史なくして、ただの会社員からボディメイクセラピストに転身する道は考えられません!
人一倍健康に憧れ続けた私だからこそ、骨格から身体を立て直す事の大切さを今実感しています。
普段はInstagramにて更新しています。

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