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面接のマナーについて

前回はオンライン面接について話しましたが、今回は一般的な面接のマナーについてお話していこうと思います。
と、言いましたが本題に入る前に一つ、皆さんはなぜ面接にマナーがいるか考えたことはあるでしょうか?マナーは一言で言うと「人間関係の潤滑油」のようなものです。上司・同僚・部下・お客様などに対してどのように接するかという事には、マナーという「ルール」がそれぞれ存在し、それを守る事で人間関係や仕事、社会生活が円滑に進むと言うわけです。
それでは本題に入っていきましょう。

1.訪問前から控室までのマナー

身だしなみを最終チェックする

身だしなみのチェックポイント

  • 髪型は寝癖やフケなどがなく整っているか

  • メイクは濃過ぎないか

  • ひげの剃り残しはないか

  • スーツにシワやシミは付いていないか

  • ネクタイは曲がっていないか

  • ストッキングは破れていないか

  • 靴は汚れていないか

  • 結婚指輪以外の不要なアクセサリーは外しているか

  • タバコや過度な香水のにおいはしないか

スマートフォン・携帯電話などは電源から切る

建物に入る前に、スマートフォンや携帯電話などの音の出る電子機器の電源はオフにし、バッグの中にしまいます。マナーモードでは面接中に振動音が響いてしまう可能性があるので、必ず電源から切りましょう

コートは建物に入る前に脱ぐ

コートやマフラー、手袋を身につけている場合は、建物に入る前に取り外します。マフラーや手袋はバッグの中にしまい、脱いだコートは邪魔にならないよう内側を表にしてコンパクトにまとめ、片方の腕に抱えます。

面接会場には10分前までに到着し、5分前に受付する

面接会場には10〜15分前を目安に到着しましょう。早すぎてもかえって迷惑となるため、15分以上前に着いた場合は相手に気を遣わせないよう、会場から少し離れた場所で待ちます。約束の時間の5分前になったら受付をします。受付では次のように面接に来たことを伝えましょう。

受付で伝えること

  • 自分の名前

  • 訪問の目的

  • 訪問する相手の名前

建物に入る=面接開始と思って気を抜かない

面接は会場の建物に入った瞬間から始まっていると考えて、ふさわしい行動を心がけましょう。面接でのマナーがしっかりできていても、受付や控室での立ち居振る舞いが良くないと評価が下がる恐れがあります。

受付・控室などでの過ごし方

  • 控室では背中を丸めて座ったり足を組んだりせず、姿勢良く座る

  • キョロキョロと周りを見渡したり、爪をいじったり、貧乏ゆすりをしたりと落ち着きのない行動は取らない

  • スマートフォンなどは操作しない

  • 職員とすれ違ったら軽くお辞儀をして「こんにちは」と挨拶する

2.入室時のマナー

面接室に入るときは、「面接官に案内されて一緒に入る」「面接官のいる部屋にあとから入る」「先に部屋に入り、面接官があとから入ってくる」の3パターンがあります。

面接官と一緒に入室する場合

面接官のいる部屋に入室する場合

面接官があとから入室してくる場合

バッグやコートの置き場所は?

勧められて着席する前に、いすの横にバッグを置きます。コートがある場合はバッグの上に畳んで重ねて置くか、不安定な場合はいすの背もたれに畳んだ状態で掛けてもOKです。ただしコートを広げて背もたれに被せるのはNGです。

3.面接中のマナー

背筋を伸ばして座り、背もたれには寄りかからない

面接中の座り方

  • 背筋を伸ばして座り、背もたれには寄りかからない

  • 女性の場合は脚が開かないように膝や足は揃えて座る

  • 男性の場合は膝と膝の間に握りこぶし一つ分程度開けて座る

  • 手は膝の上に自然に置く

明るくハキハキと、面接官のほうを見て話す

緊張すると声が小さくなったり早口になったりしやすく、自信と落ち着きがない印象になります。面接では落ち着いてハキハキと話すことを意識しましょう。また緊張していると視線が泳ぎがちですが、できるだけ面接官の顔を見てアイコンタクトを取りながら話すようにしましょう。目を見ると緊張してしまう場合は、鼻や眉間など目に近いパーツを見るようにするのも一つの手です。

会話はキャッチボールを意識して

面接はコミュニケーションの場でもあります。面接官に聞かれた質問を受け取って答えを返すように、丁寧な会話のキャッチボールを意識しましょう。面接官が話し終える前に重ねて話し始めたり、相手に質問された内容とは関係ないことを話したりしないよう注意しましょう。また面接官が話している内容に共感や納得ができるときは、うなずいたり相づちを打ったりすると会話のキャッチボールがスムーズになります。

質問には具体的に答える

嘘は言わない

面接では自分のことをできるだけ高く評価してもらいたいと思うものですが、事実と異なることを話すのは止めましょう。実際に入職してから嘘をついていたことが発覚し問題になるケースもあります。

4.退室時から退室後のマナー

面接を終えて部屋を出るときは、「自分だけ退室する」「面接官と一緒に退室して見送られる」の2パターンがあります。

自分だけ退室する場合

面接官と一緒に退室し見送られる場合

建物を出たあとしばらくは気を抜かない

面接官と別れたあと、すぐにネクタイを緩めたり髪を下ろしたりと、気を抜いた行動を取るのは止めましょう。建物の近くには訪問先の関係者がいるかもしれません。スマートフォンやイヤホンなども面接を終えてすぐに操作するのではなく、建物を出てしばらく距離を取ってから取り出すようにしましょう。

5.こんな場合はどうする?

遅刻しそうな場合はすぐに電話で連絡を!

遅刻の連絡で伝えること

  • 謝罪

  • 遅刻の理由

  • 現在の状況

  • 到着予定時刻

  • 面接可否の確認

マスクはつける? 外す?

マスクをつけたまま面接を受けることは本来マナー違反でしたが、新型コロナウイルスが流行してからは面接中でも着用することが一般化しました。さらに2023年3月からはマスク着用の有無は個人の判断に委ねられることになり、対応に迷う人もいるかもしれません。医療や福祉業界の場合、面接会場には基礎疾患を持った人や高齢者などの重症化リスクの高い人がいることも多いです。こういった場所を訪れる際にはマスクの着用が推奨されているため、面接時も着用していくことをおすすめします。それ以外の職場は個人の判断となりますが、着用しない場合でも念のためマスクは持参し、必要なときに着用できるようにしておくと安心です。なお、面接で服装に気を配るのと同じように、マスクも派手なデザインは避けたほうが良いとされています。色は白や淡いグレーやベージュなどで、柄のない無地のデザインを。素材は感染予防効果の低いウレタン製マスクではなく、不織布製のマスクを選ぶようにしましょう。

お茶(飲み物)を出されたら飲んでもいい?

面接開始前や面接中に、お茶などの飲み物を出してもらうことがあります。お茶を出すというのは相手が訪問者を気遣ってのことですので、まったく口をつけないよりも、ありがたく頂いたほうが印象が良いでしょう。そのとき気をつけたいポイントは次のとおりです。

お茶を出されたときのマナー

  • お茶を持ってきてくれた方に「ありがとうございます」と一言お礼を伝える(面接中の場合は軽いお辞儀でもOK)

  • 飲む前には「いただきます」と言ってから口をつける

  • 飲むタイミングは会話の邪魔にならないとき。相手が話しているときや自分の話の途中では飲まない

  • 音を立てて飲まない

  • カップに口紅がついた場合は、面接後にティッシュで拭き取る

最後に

今回は面接のマナーについてお話しさしていただきましたが、いかがでしょうか?緊張して本来のパフォーマンスができないときがありますので本番までに習慣付けていきましょう!



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