ハムスター阿弥陀

日々の気持ちとたまに創作小説を。

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最近の記事

におい 【創作短編小説】

 何かを踏んだような気がした。それは誰かが吐いた檳榔だった。ここにいると私はお腹が空くことは無い。あらゆるにおいが混沌として私の目も鼻も満足しているだけでなく、わざわざ探さなくても食べる物に満ち溢れているために、空腹の境地に辿り着く前に大抵は何かを食べては飲んでいることが多いため、その感覚を忘れてしまうのである。食べることも飲むことも日常生活の一部であるが、ここにいるといつもその日の気分や赴いた場所によって、あまりにも選べる幅が多いために空腹の感覚を忘れながら、食べること、飲

    • 遠藤周作『沈黙』の感想、凄く書きたいんだけれど、書くとかなり体力使っちゃいそうでまだ書けない(;_;)それだけ色んな思いがあるので......。

      • 「大人の男性」は魅力的という幻想から目覚めて 超年の差恋愛を経験して

         私がかつて憧れた「大人の男性達」の遍歴     歴史上の偉人と言われている人たち、文学者、スポーツマン、映画スター、音楽家、芸術家……等々、ほんの少し前の私なら、何とも思っていなかったけれど、改めて考えると目立って多くの場合名前を挙げられるのは、男性であることが多いと思う。  そんな私は最近になるまで、そのことに違和感も持たず、生きてきたため、今思うとかなり恐ろしいことだけれど、ほんの少し昔の私は、そんな彼らを聖人視し、彼らが持つ才能や、賢さ、強さに惹かれ、憧れだけでな

        • 自分の瞬間的な思いを綴るという習慣について

           私が文章を書くのを習慣的に1番行っていたのは、高校生の時だったと思う  小学生から中学生の時はゲームやボーカロイド、アニメやキャラクターものにばかりハマっていた自分が、高校生になってから現社の教科書や名著de100分等を観て、文学作品の深みについて知り、それ以来当時は無我夢中になって気付けば古今東西の文学作品を読み漁るようになっていた。  当時の読書は、単なる楽しみを求めていた読書ではなく、古今東西の文学作品から生きる上で大切なものを得たい、また密かにそれらを知ることで

        におい 【創作短編小説】