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霊的現象はもうすぐ解明される②〜ツッコミどころ満載の霊能者たち〜

前回をざっくりまとめると、自称霊能者達は
何かしら感じたり、ハッキリしないけど何か見える気がする現象を宗教観と知識、情報を動員して現象の理由と根拠を作り上げてるだけで
見えてるものが何なのか(ホントに見えてる場合)本人でもよくわかってないだろう。

個人的には、数千円で霊視してもらったりは占い的エンタメとして好感は持てるが、メディアや書籍などで大体的に霊能力をアピールしたり、高額なビジネスとしているのは駆逐したいくらい不快。
そこで霊能者達へのツッコミを入れていきたい。
霊能力の一つ霊視で表現される守護霊、背後霊、前世、生き霊はツッコミどころの宝庫である。

先ずは生き霊。
長年オカルト本を嗜んでると、時代による変化を感じる。
生き霊自体は昔から語られ、昔話とかにも出てくるし、呪いは生き霊とよく被る。

ただ、昔は現在ほど生き霊バリエーションが無かった。
現在と違って昔は怪談話や心霊写真くらいしか素材が無かったからって事もあると思う。
定例文は
『コレは生霊ですね。誰かの恨みとか強い思いが憑依して写真に出てます。』
このタイプが殆どだった。
ちなみに、生き霊と普通の霊の見分け方とかも今のように細かな説明はなかった。

現在の生霊バリエーションの進化は『ジョジョの奇妙な冒険第3部』以降暫くしてから増えた気がする。
もちろん『スタンド』の影響。
スタンドの元ネタは超能力と背後霊だと思うが
元ネタの逆輸入が起きている。

本人の強い思いから生まれた『生き霊』
本人の意思とは関係ない自動操縦的『生き霊』
恨みから発生する『生き霊』
好意から発生する『生き霊』
本人にも害が発生する『生き霊』
特定の部屋とかに固定されてる地縛霊的『生き霊』
などなどスタンドのバリエにカブる。

霊能者がそんなつもり無くても、
無意識下に影響を受けるのは仕方ない人間の性。
根拠を生み出してくれた荒木飛呂彦は生霊界的には神的存在だな。

生き霊の1番の問題点は
原因とされる人物が今現在生きている人間であること。
何らかの問題の犯人を霊能者が断定してしまう事である。
もちろん霊能者は犯人の名前など言わずに、『あなたの知り合いにこの様な人物がいませんか?』と示唆するだけなので実際決めつけるのは被験者だが。
そして被験者は大体犯人が思い当たる。
霊的という曖昧な憶測で犯人を作り上げてるという事に霊能者は気付いて無いとしたら思考が浅はか過ぎる。
もしも、被験者が犯人に恨みをもって何らかの危害を加えたら、教唆の罪になってしまうんじゃないのか?
それとも名前まで言わないのは教唆から逃れる為?
ストーカー事件とかにも絡む可能性があるので、あまりカジュアルに生き霊を語らない方が世の為だと思う。

次、前世。これは信じてる人でも殆どのがツッコミ入れてそうなのでサラッと。
輪廻転生的なものはあるかもだけど、
霊能者がみる前世は信用出来ない。
どこぞの国のお姫様だったり軍人だったり色々あるけど、検証しようとすれば出来るはずだが、やらないね。ウソがバレるから。
検証があるのは本人が前世の記憶があるって場合。
霊視による前世の信憑性を語る時に、前世の記憶を持つ人たちの例を取り上げたりするけど
霊能力と関係ないデータを引き合いに出さないで欲しい。
前世の記憶を持つ人がいる=お前の霊視が本物
ではない。

守護霊と背後霊は似てるが、今回は守護霊=守ってくれている神的存在や身内の霊。
背後霊=色んな理由で憑いてる霊。

背後霊についてはテキトーな事言っても検証も出来ないし、イタコや降霊術と同様。
言ったもん勝ち。テレビとかなら事前に被験者の情報仕入れてたりもあるし、間違った情報でミスったり多い。
そして、背後霊霊視は明日から誰でも出来る。
例えば、右膝が最近痛む人がいるとする。
『あぁ、事故で右足を無くした人の霊が付いてますね。』なんて、検証不可なテキトーでオッケー。お手軽なので信憑性を語るストーリーも浅いことが多いし、刺さりにくい能力ではある。エンタメとしての面白みも薄い。

さて、最後の守護霊系はなかなか面白い。
例えば、親族系の守護霊だったりすると、被験者にその場で検証されてしまうので、テキトーな事は言えない。(言っちゃう霊能者も多いけど)
事前に情報を仕入れていないと前提すると、結構な対話力、洞察力が必要。
簡単に考察するなら、情報を得ている場合は親族系を語り、情報がない場合は『千手観音に守られてる』など神に振る。

ちなみに守護霊系で特に面白いのが海外の動画の『占いタクシー』。
バンバン被験者の身内の名前を当てたり、死因病名まで当てたりする。
良い話にまとめてるし、ヤラセ視点とかで見なければ、エンタメとしてめっちゃ面白い。

一方で守護神系は解説が荒い。

次回へつづく




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