古代メキシコとジョジョとカレー

久しぶりにまとまった休みが取れたので、以前から気になっていた「古代メキシコ展」を観に国立国際美術館へ出向いた。
期日終盤で、しかもGWということでkqなりこ混雑を恐れていたが、それほど待たされることもなく、十分に満喫できた。
そもそも古代メキシコ、つまりはマヤやアステカといった話は「ジョジョの奇妙な冒険」関わりで興味があった。生贄を捧ぐ祭壇台であったり、独特の造形をした仮面であったり、あの第一部を大いに思い起こさせる雰囲気が存分に漂っているのだ。実際はそれ以外にも魅力的なものがたくさんあった。総じて、古代メキシコの遺物はディフォルメが上手い。顔が大きく捉えられていて、平気でそこから手や極端じ長く太い舌が出てくる。それが奇怪さとユーモラス振りの微妙なバランスをとっている。
石板や壺などに施された絵や文字は、完全にオインゴボインゴの漫画の世界である。もちろん、この古代文明から荒木氏がインスピレーションを得て描いたのは間違いないだろう。自分のような素人でさえ強く印象に残る表現であった。
家族で観に行ったので、そのままお昼へ。肥後橋は全く地理勘が無いので適当に入ったインドカレー店もなかなか美味しかった。初めてビリヤニなるものを食べた。インドの焼飯のようなもの、と紹介されていたが、後で調べると重ねて蒸した米料理らしい。インド米とでも言うのか、あの細長い米のパサパサ感が最高にカレーと相性が良い。チキンと混ぜられていたが、この組み合わせもよく、カレー無しでも十分味わえるものだった。
どの後、子どもがグリコの看板を見たいと言うので難波に戻って戎橋へ。買い食いしたり、仕事用鞄に丁度いい感じのものが半額で売っていたので衝動買いしたりと、結構散財した一日であった。が、非常に満足な一日でもあった。
実は最大の満足は、行き帰りの電車で本を一冊読み切れたことだ。今日に合わせて『古代文字の解読』をチョイスしていた。残念ながら中東の文字の話で南米の文字が出てこなかったが、1冊読破できたことが嬉しかった。4月からほとんど本を読めずの生活だったので衝動買いようやく自分らしく生きることが出来た、と感じられた素敵な一日でした。

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