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『火の鳥』

昔の思い出

小学生の頃だったか?町の行事で公民館で上映されたアニメを観たのか?学校の行事の一環で上映されたアニメを観たのか?記憶は定かではない。
でも『火の鳥』の長編だったか映画だったかのアニメを観て、えらく感動した記憶がある。
ただ、その“えらく感動”した事への内容が思い出せない。

物語にえらく感動したのか?
映像の美しさにえらく感動したのか?
登場した人物の生き様にえらく感動したのか?
火の鳥の何とも言えない存在にえらく感動したのか?
火の鳥あるいは登場人物の発した言葉にえらく感動したのか?

全く覚えていないのだ。
ただ、鑑賞後に漠然と“えらく感動した”という記憶のみが残り続けていた。鑑賞して感動したにも関わらず、どんなストーリーだったかさえも思い出せないのだ。

そして、当時も今も変わらないのが、感動後にしばらく揺さぶられた感情を引きずるという事。
当時はどう説明していいかも、自分自身の中でどう消化していいかも分からず残り続けた感情に振り回されていた様に思う。
誰に伝えるでもなく、今の様にSNSで発信し表現する場もなく、ましてやまだ小学校低学年?だった自分には上手く収めようがなかった。

そんな記憶の手塚治虫原作の『火の鳥』

アニメ鑑賞

先週、YouTubeで期間限定で配信中の『火の鳥』のアニメがオススメへ上がってきた。
いつもの如く、最初はスルーした。
が、少し気になり食事中に視聴を開始。
2004年の3月・4月頃〜NHKで放送をした、全13話のアニメとのこと。

1〜4話   黎明編
5〜6話   復活編
7話          異形編
8〜11話     太陽編
11〜13話   未来編

面白かった。
というありきたりな感想と共に、物語の展開や登場人物の生き様・感情の移り変わりに、過去未来との繋がりやそれぞれの関係性。
そして、永遠に繰り返される人間の有り様。
原作は読んだことはないが、なるほど、名作と言われる事と手塚治虫が漫画家や多くの人に与えた影響が如何に大きいかが少し理解できた気がした。

そんな作品だった。

自分の中で、太陽編の最終話である11話での「火の鳥」が問いに答えた内容に感銘を受けた。
そう、『進撃の巨人』のアニメ完結で感じた、自分が思っていた事と同じことを既に『火の鳥』ではあからさまに当の「火の鳥」が明言していたのだ。
それも分かりやくす説明調で。

全13話の中で何ともやるせなかったのが7話の異形編。
父の悪行?を止める為と自らが解放される為に行動した左近介の展開が、何ともやるせん気持ちになった。
そして、永遠とループをしながら末路も不明なまま終了という何とも感。
ただ、だからこの物語が嫌だとか納得できん、という単純な話でも感想でもない。
この1話で感じたことや気持ちについて、自分なりに考え整理する。そんな作品。

このアニメでもそうだが、最近感じる“素晴らしい”と思う作品に共通していることがある。
それは、ある程度展開が予想できその予想通りに物語が進んだとしても、決してつまらない内容にはならない、という事。
そして、予想以上もしくは予想外の展開で楽しませてくれる事。
この7話もそうだが、全話そういった楽しめる内容を含んだ作品となっている。

全話視聴する時間がなくても、編ごとに区切られ構成されているので気になった物語のみを観るのもいいかもしれない。
自分は〜太陽編〜が色んな意味で面白かったと感じ、狼娘のマリモがえらく可愛らしかったのでオススメだ。

が、これ以外にも『火の鳥』シリーズのアニメは制作されており、その中で自分が前述7話の感想と同じ様な感覚になったアニメがある。
現在、無料公開というか公式で配信はされていないのが残念な所ではあるが、オススメの作品だ。

これまで発表されたアニメに関しても調べる事ができるので、ご興味がある方は是非!
自分も、小学生当時に鑑賞し“えらく感動した”アニメを探してみようと思う。

そういえば当時は関心がなく聞き流していた、11月に公開された映画【火の鳥エデンの花】にも興味が湧いてきた。

余談

久々の余談。
途中、太字にした あからさま について少し。

感想を入力している際に、漢字で表現したいなと思い検索。
漢字には疎いので、間違っていていはいかんと思い検索を開始して…困った。

まず「明白」があからさまとも読むと出た。
なので、では「明白」と入力しようかと思ったが、本当にこれでいいのか?と思いもう少し調べてみると、、、
「白地」があからさまと読むと出た。しかも難問とな。
で、では「白地」と入力しようかと思ったが、何だかまだ自分の中で納得できない感があったので、再度調べてみると、、、

「白地」のあからさまは、元は「包み隠さず、明らかになる」という意味ではなかった様子。
「散れ(あかれ)」(離れるを意味)と方向を表す「さま」が組み合わさり、「少しその場を離れる」という意味しか持たなかったらしい。
そこから「少しの間」「さしあたり」という意味に派生していき、「あからさま」は「明」という漢字を使うという誤解から「明白な」「ありのまま」という意味で使用する様になったとか、、、

そして、どうしたらいいんだ、、、と更に調べを進め、行き着いた先が、、、

もう、日本人やっていけんかもしらん、、、と思ったのでした。

結果、ひらがなで入力。 というお話。


では。

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