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(2年目の記録)2022.6月下旬

出荷説明会

6月も下旬に入り雨や曇りと晴れては蒸し暑さが続いた頃、そろそろ収穫もスタートし7月〜は本格的に出荷が始まるなぁ、と思っていた。
昨年は6月末に“出荷説明会”なるものが部会員を集めて行われたが、今年はまだ何も連絡がないな、と思っていた矢先、突然新担当者が家に来た。
資材注文書を持って来たようだ。
説明会の事を聞くと、開催するという事と知らせを送ったとのこと。?その詳細が書かれた知らせを持って来ないって、どゆこと?

とは思ったが、いつもの事の様に感じた。
そして、おそらく注文書を栽培者に配りながら圃場や現状の確認をしているのだろうと感じだ。
が、こちとらこの日は家のこと等をしており畑作業は休みとしていたので、全く畑に行く様な格好をしていなかった。(要は部屋着だ)
それとこちらの突然訪問された事による不機嫌さを理解したのか、注文書のみ届けて帰って行った。
頼むから、来る際には連絡くださいよ〜。前担当者には言っていたが、伝えるとか引継ぎとか多分してないんだろうなと。もう、どうでもいいけど。

そして、翌日“出荷説明会”の知らせが届く。(何だこれ…)
そして更に数日後、出荷説明会が行われた。出荷に関しての説明(出荷時間やパック・袋詰めの注意点等)や担当者の変更・質疑応答などがあった。
昨年は大きな会議室で人数も多かったのに対し、今年はかなりコンパクトな部屋で人数も減った様だった。

生産者からは不満や不安の声が多く上がった。
 資材高騰での袋仕様の変更の提案が部会長からあったが↓
 資材変更で安くなると以前言って変更後は倍の値だった!また上がると困る!
 昨年の売値が前年の1/3以下で今年は大丈夫か?
 出荷手数料が資材とは別に掛かり過ぎるetc…
昨年の売値が本当に酷かったので、酷暑の中での作業量+資材費等と全くもって見合っていなかったのは自分でも理解できる。

さてはて、来年はどうなることやら、、、とか思いながら、自分自身も頼るばかりではなくもう少し色々と勉強しながら、先の事を考えんといけんかな…
と思ったかどうかは定かではないが、不安と疑問は消えるどころか増した説明会となった。

収穫

説明会の翌日、早速収穫開始。
まだ採れる量は少ないものの、少しでも早い6月出荷の方が売値が良いらしい。
というので、実際サイズ別で売値がどうなのかも知りたいので翌日出荷する事に。
そして、今年は出荷時に“栽培管理表”という様なモノを記帳し、初出荷時に一緒に提出。
実は昨年も提出しなければいけなかった様だが、未提出だった。前担当に確認すると、昨年は自分が肥料や薬剤の使用量を指示しており把握出来ていたので問題なしとの事。
ああ、確かに。初心者初年度という事もあり、何から何まで相談し肥料・薬剤については指示通りの使用だったな、と。

要は、簡易的な栽培記録なのだが栽培時に使用した農薬等を把握する為のものらしい。使用可能な薬か?量や使用回数はきちんと守られているか?の確認。
自分はなるべく薬を使用したくないと思っているし、出来る事なら量も少量で済ませたいと考えているが、量を守らなければ効果も薄まるし結果が出ないなんて事にもなってしまう。逆に使用量や回数を守らず増加して使用する人がいるんだろうか?

でも、綺麗で形の整った野菜を好んで選ぶのは他でもない消費者なんだよな。
自分も作る前はそうだった。必ず、色や形、そして少しでも重そうな方を手に取り購入していた。
多く売る為、売れる為にはどうにかしたいと思うよね。自分みたいに極小畑ならまだしも、特に多量生産であれば尚更手間を掛けずに栽培したいもの。
本当、色々と考えさせられます。

初出荷

翌日に収穫と出荷準備(選別・パック・袋詰め)を終了させ、出荷前に口を閉じる作業をする。
前日にパック・袋の口を閉じる作業をして翌朝を迎えた事が昨年あるが、パックは問題なかったものの、袋は内部に水滴が発生していたのでそれ以降ギリギリの朝、口閉じ作業をする様になった。

内部に水滴があれば実も湿る事になる、そうすると早く腐敗等が進むのではないか?と判断した。
もちろん、朝閉じた所で全く内部に水滴が発生しないか?というとそうではない。
長時間袋に入っていれば、そのうち遅かれ早かれ内部に水滴は発生する。それは仕方のない事だ。
お野菜も呼吸をしているので、袋内で水蒸気を出し水滴が付く。
皆さんも、スーパー等で袋の内部に水滴の発生している野菜等をご覧になった事があると思う。

もちろん、なるべく蒸れたり曇ったりしない様にと“鮮度保持袋”なるモノを野菜を入れる際には使用する。
でも、それでも、発生する水滴。
自分はシシトウの事しか分からないが、おそらく水分を多く含む野菜は発生しやすいのでは?と思うし、降雨後の収穫野菜は特にそうかもしれないと思っている。
なので、自分は降雨後や降雨時に収穫したシシトウは、十分に乾かしなるべく朝もギリギリで袋閉じの作業をする様にしている。

そして思った。
きっと多くの農家さんは、こうやって少しでも鮮度や品質の良い物を消費者に届けようと思い工夫や努力をしているんだろうな、と。
自分が少しでも関わった事で見えてくる、感じること。結構、多いです。

後、シシトウに関して収穫したその日に出荷は無理です。
なんせ、集荷場へ持ち込み出来る時間が朝の8〜9時。
昨年の記録にも記している様に、最盛期では1畝(1列)で収穫に1時間ほどかかり5畝あれば5時間を要します。
その後、出荷の為の選別作業となる訳ですが、これも量にもよりますが1時間で終わらせる事は自分には不可能でしたね。5畝5時間なら、2時間ほどかな。
それから、パック・袋詰め作業。これはどの入れ物に入れるかによって要する時間も変わってきます。まあ、M.L.2L 3種にそれぞれ入れた場合、これも2時間としましょうか。

朝の閉じ作業30分を除いたとしても、収穫+出荷準備で合計9時間。
これは収穫と出荷準備のみの時間です。大体、収穫しながら剪定作業を並行したり、収穫後に水やりや追肥、圃場内や周りの草刈り、治療や予防が必要であれば農薬散布などの他作業もあります。
そして時には突発的な作業も発生するし、もちろん食事や休憩・睡眠も必要です。
ただ、これはあくまでも初心者+極小畑+1人作業をしている自分に関する内容と所要時間なので、他の方がどうなのかは分かりません。

最盛期には徹夜をする事もあるので、他の方はどの様にして作業や時間を工夫しているのかな・・・と思いつつ、日々作業するのでした。
あ、そうだ、家族に手伝ってもらう人もいれば人を雇っている人もいたな…

それでは、文字ばかりになったので息抜きにひとつ。
2022年6月末の画像をちょっと載せておきます。

頂き物の人参とししとう達

次回は、【ししとう栽培】2022.7月で。
いよいよ最盛期に突入となります。シカ食害の苗も少しずつ復活を見せながらそれに構う余裕もなく、日々過ぎるししとう栽培。


それでは、また。

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