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(1年目の記録)2021.7月中旬~9月末

【ししとう栽培】~病気・獣害再び+他作業編~

病気発生!?

7月も中旬になり、初の入金通知書を見て(ガッカリ)))していたのも束の間。
圃場の除草作業をしていた時に、、、あれ??
様子のおかしな苗を発見。

葉は青々しているのに、少し元気なく萎れ気味。
!!??
そう言えば、説明会で苗の病気等についての説明や画像付き資料の中に、同じ様な症状の内容が載っていたような、、、
この日はとりあえず夕方までに作業を終了させ、夜資料を確認。
いまいち自分では判断に自信が持てず、翌日担当者へ連絡してみることに。

青枯病!?

資料説明にもあった様に、朝方は何だか昨日よりも少し状態が良い様な…
担当へ報告し助言をもらう。
状態的には『青枯病』と思われるが、少し様子を見て日中萎れが酷い様であれば苗の撤去。
撤去の際は、以下注意!
・根ごと撤去する
・撤去後の苗は、焼却(圃場内に放置しない!)

昨日の怪しい苗を観察し、おそらく『青枯病』だろうと思うも処分せず。
本当はすぐにでも処分した方が良かったのだろうけど、せっかく虫害や獣害から復活できて苗本数も少し戻せたのに…と、なかなか踏ん切れず、変な期待を抱きこの日は終了。

と、ここで『青枯病』とは?の簡単なご説明。

原因:青枯病菌(ラルストニア・ソラナセアラム)の感染
   罹病植物(病気の植物)や土壌(地下1mにも生息、数年生存可能)に存在
   維管束(水分や養分の通路)内で菌が増え、水の通りを阻害
対象:ナス科作物(ナス、トマト、ししとう、ピーマン、じゃがいも等)をはじめ
   200種以上の植物に感染

感染経路:根の傷口、罹病植物とのハサミ等を介した接触
発病要因:地中温度20℃以上で発病、25〜37℃で発症
     冠水状態(大雨などの)後の気温上昇で多発
     病原菌は、水と共に移動
症状特徴:朝夕は元気に見え、日中になると葉が萎れる
     その後、全体が緑色のまま萎れていき、枯死する

【対策】
予防:排水対策を行う(額縁排水/明渠{めいきょ:フタのない用水路}が効果的)
   輪作をする(性質の異なった作物を一定期間置き、周期的に栽培すること)
   耕盤層(または硬盤層:機械の重みで硬く締まった土中の層のこと)を割る
   と発生率増なので注意
発症後:治療剤なし
    早期に、発症株を根から抜取り処分(焼却)
    土壌消毒(太陽熱、土壌くん蒸剤等)※予防としても

※手持資料+自分調べのまとめ

といった所でしょうか。

毎度の事ながら間違いがないようにと調べ直したりしていると、どんどんと色んな疑問や不明点や発見等が出てきて、恐ろしい程時間が経っています。
記載している↑『説明まとめ』は、より簡単に分かりやすく読みやすく表現するのが目的なのですが、自分の為でもあります。

この『まとめ』に画像や絵などを追加できれば、より理解のしやすい内容になると思うのですが、いかんせん文章をまとめるだけで精一杯。
詳細を知りたい方は(→こちらへ)とリンクを貼ったりするのは簡単なのですが、自分的には読んでいる時にそういった誘導があると一気に疲れるので…
一つの記事で出来るだけ完結してほしい自分、といった自己中願望まとめですw
もちろん、リンク貼りがある方がより助かる時や必要な時はありますけどね。

おっと!本編とは内容がズレて来たのでここいら辺で戻ります(^_^;)

とにかく、調べていて『土壌消毒』で気になる方法も発見。
・エタノールを使用した方法
・酒粕を使用した方法
こうやって、研究熱心な方や農家さんが色んな方法を生み出し広まっていくんだろうな、、、と感じたのでした。
ただ、自分の栽培する作物や環境・土壌に適した方法でないと効果が出なかったり、逆に悪化する事にもなるかもしれないので、一概にこれは良い!とも言えないかな。(自分で試してみない事には何とも…)

これは、作物栽培に限った話ではなく、どんな事でも「良い」「悪い」のみを鵜呑みにするのではなく自分でもっときちんと調べたり知る事の重要性を感じているこの頃です。
そして出来ることなら、実践あるのみ。
分からんなら足を突っ込んでみる、無理なら引っ込める、行けるなら進む。
考え悩んで立ち止まっているよりも、失敗や多少の損失があった方が学びは大きい。
と、自分は実感もしているので。

そして、すぐ本編からズレる(−_−;)↓ 戻します。

撤去とその後

結局、さらに翌日(怪しい苗発見から2日後)には1苗処分。
顕著に症状が現れ、確信に変わったので泣く泣く根ごと撤去。
そして、圃場内で焼却できるスペースもなく安易にできる昨今でもないので、袋へ入れ可燃ゴミとして対処。

青々しているが、ついに夕方になっても明らかに元気のない状態。撤去前の苗。

仕方ないですね、伝染しては元も子もないですから。

翌日、担当者が別件で作物状態確認に来訪。
確認理由:今朝出荷分のヘタ・実の乾燥が気になったとのこと
確認結果:特に作物状態に問題なし、良好
乾燥原因:詳細不明、ただ収穫後の外置き時に濡れ布巾等をかけること
    (少しでも乾燥を防ぐため)

なんとまぁ、出荷分全体ではなかったものの今後要注意!
雨は定期的に降っていたので、水分不足ではないと考察。

そして、昨日『青枯病』苗の撤去と処分をした事と隣の苗などの様子も確認してもらうことに。
→ 今の所特に問題はないが、今後も要観察(とりあえず一安心。)
そして、ついでに圃場内の奥空きスペースで栽培していた「他の野菜」たちの指導もしてもらい、作業や出荷等の質疑応答も少々。

その後は他の苗に症状が出ることもなく、とりあえず落ち着いた状態へ。
肥料不足も考えられるかと思い、7月中旬の後半に追肥を実施。
7月末には再度担当者来訪で、状態確認と剪定指導。
→ 多少水分不足気味なので、週一で水やりとのご指導あり
確かに、下旬になってからは降雨なかったわ。
ただ、【ししとう】は湿気も乾燥も苦手みたいなので、水やりタイミングが非常に難しいと感じているのです。

8月〜 夏バテ?とまた…

8月中も特に病気の被害はなかったものの、初旬早々に再び害獣被害!
入口1畝目の最奥苗。
メッタメタに枝も茎も折られ、実も散乱状態。
そして、辺りは((( ヒドイ獣臭 ))))
まだ着いている実は青々していたものの、(((獣臭がヒドイ)))
洗浄して(臭い)は除けたものの、出荷にはちょっと。

[ガンニバル]の"あの人"を思い出し想像してしまった。
どうやら実写化されるらしい、おどろおどろしいイカレタ村のお話漫画。
コマ割りが映画のシーンの様な静動の綺麗な表現をした漫画。
(時折表現画についていけない時アリ…の、安易にお勧めできない漫画)余談失礼。

ソルゴーのちょっとした隙間を見付けて、侵入か?幸いな事に、この後は被害なし。

しかし、これまでにも【ししとう苗】の生命力の強さは実感済みなので、ショックというよりは驚いたという感想。
定点カメラ(暗視用)を設置して、どうしても撮影観察したい!!と思ってしまった。
とにかく、折れた枝を取除き残った枝を支柱に固定。
後は、持ち前の “ 生命力 “ に頼るのみ!

そして、下旬頃には実なりが悪く変形や軸腐れが出てきたので、追肥。
本当はお盆前に追肥の予定だったけど、台風やその後の長雨で延期状態での実施。
葉は茂るものの開花は少なく、実も少量。
【ししとう苗】も自分も、お互い(夏バテ状態)))?
天気や苗状態を見越しての追肥等のタイミングも難しい。

他には、成長期の剪定と併せての作業「支柱止め」。
ぐんぐん枝分かれし伸びていくので、1苗につき4本設置した支柱へ成長に合わせて枝を結び付けていく作業。
台風や長雨・強風の対策としても、地味に大切で面倒な作業かと。
クリップや簡単に留められる道具もあるかと思うけど、自分は元から倉庫にあった麻紐を使用。
結ぶ手間は掛かるが、もし圃場内に忘れてしまっても問題ない材質。
まぁ、耕耘時には機械に絡まる可能性があるので十分作業前に確認しますけど😅

9月〜 病気再び?

9月に入り、相も変わらず実なりも少なく実も小さい。
担当へTELにて相談。
・剪定のし過ぎ?仕方が悪い?
 → 剪定後の枝葉は通路や圃場内に放置せず、撤去
  特に病気の出た葉などは圃場から取り除く(その他野菜も同様)
・ソルゴー(風対策植物)の高さが凄い
 → 適宜剪定
・苗、実について
 → 後日現地確認 → 苗疲れでは?とのこと → メリット黄散布の指導あり

『メリット』とは?

化成肥料よりも速効性の高い液体肥料のこと

使用時:生育旺盛期、早急対応必要時(日照不足・病気等での衰弱時)
    根からの養分吸収不良時

<3種あり>
青(多N型):生育促進、葉色改善、風水害対策、樹勢強化
黄(少N型):青果促進、果実・根茎肥大、(花芽分化)
赤(PK型):成熟・着色促進、徒長抑制、品質向上、花芽分化

翌日、少し収量がUPしたので液肥散布せず様子見することに。
その後しばらくして、また収量減。
そして、『斑点病』と思われる病葉もチラホラ。

<散布>と聞くと何でも=<危険なモノ>なのでは??
と感じていたので、なるべく使用したくなかったというのが当時の本音。
でも今思えば、指導があった時にすぐ液肥対応をしていれば元気を取り戻し、9月10月と良い実を成らせてくれたのでは?と感じています。

『斑点病』とは?

原因:カビ(多くの種類があり、斑点病にも多くの種類がある)
   前作での病気残渣に付着した病原菌
対象:ここでは、ピーマン・ししとう等に起こる 斑点病

感染経路:風などで胞子が飛び、植物へ付着し感染
発病要因:20〜25℃が適温、多湿で発生増
    (最適条件での潜伏期間は、2週間程)
症状特徴:主に下葉に小さな白い斑点が発生し、進行すると斑点が拡大し茶色くなり
     上葉にも広がっていき、更に進行すると葉が落ちる

【対策】
予防:多湿で発生するので、風通し・排水に注意(苗間幅・整枝・排水対策等)
   排水性の良い土作り
   近場での同類栽培を避ける
   発生する前に、農薬散布(毎年発病する場合も)
   窒素過多(葉の繁過ぎ)、肥料切れにも注意
発症後:発病葉や落ち葉はこまめに取除き処分(圃場に残さない!)
    薬剤散布

『斑点病』と似た名称の『斑点細菌病』というのもある。
簡単に説明。
 『斑点病』とは異なり、カビの胞子などは見られない
 高湿時に、斑点の周囲が菌泥(細菌の塊)により膿状に溢れる
 病原は作物の種類により異なる

細菌の種類の違いによる症状
 ウリ類の斑点細菌病 → 葉以外の果実にも発生、ハウス栽培で被害大
 トマト・唐辛子・ピーマンの斑点細菌病 → 葉・茎・実に発生、被害大

なんと、、、調べれば調べる程、出てくる出てくる色んな病気や名称。
そして思うことは、1つ。
【土作りの大切さ】

実は、この初年度では大して深刻に考えておらず、他の作業の大変さから病葉を取ってもかなりの確率で圃場近くのスペースへ放置していたりしました…
(本当に、猛反[[ 猛烈に反省中 ]]です)
9月の下旬には、葉を放置していた側の2苗が全体的に斑点病となり、担当へ相談をして薬剤散布を勧められるもすぐに実行できず、9月が終了。

さてはて、何ともスッキリしない判断で10月へ。
どうなることやら、、、

今回は、ここまで!
〜つづく〜
次回は、【ししとう栽培】〜更なる病気とゴテゴテ対応編〜
乞うご期待!!

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