追悼 小澤征爾さん
2024年2月6日、日本を代表する世界的指揮者、小澤征爾さんがご逝去されました。
昨年9月には小澤征爾が総監督を務める「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」に、スターウオーズなど自ら作曲した曲をジョン・ウイリアムズが、サイトウキネンオーケストラを振るという素敵なコンサートをテレビで観ました。最後のカーテンコールの際、ウイリアムズに促されて車いすに乗った小澤さんがサプライズ登場しました。
療養中ということは知っていましたが、姿を見れたことの嬉しさ半分と心配する想いが半分の複雑な気持ちでした。
ジョン・ウィリアムズとは、小澤さんがボストン交響楽団の第13代音楽監督を務め、マサチューセッツ州西部のタングルウッドの音楽祭を開催していたころから親交の深い盟友だとのこと。
東京の大学で1年の時に、小澤さんが指揮をした新日フィルの演奏を聴いたのが、私にとっては小澤征爾という指揮者の指揮を生で観た最初で最後となりました。曲は忘れましたがとてもパワフルだったのが記憶に残っています。
高校まで吹奏楽(大学はオケ)をやっていた私は、その頃貪るようにたくさんのオケを聴きにいきましたが、新日フィルは小澤さん以外の指揮での演奏を聴いていましたが、小澤さん指揮のオケからは全く別の音楽が奏でられているのに驚いた記憶が鮮烈にあります。オケって指揮でこれだけ演奏が変わるんだという現実と、醸し出す音楽性の高さも格段に違うと感激したのが想いだされます。
先日、二ッポン放送で追悼特別番組「ありがとう、小澤征爾さん」が放送されました。ナビゲーターは長年にわたり小澤さんと交遊があった有働由美子さんで、時折、有働さんが嗚咽を漏らしていたのが印象的でした。
番組では、過去に放送した「ボクの音楽武者修行」のオーディオドラマをノーカットでオンエア。俳優・本木雅弘のナレーションは素晴らしかったです。この後、早速Amazonで書籍を購入し、あっという間に読み終わりましたが、当時の情感が感じられ、若々しく家族思いな一面を感じさせてくれました。
ニューヨークフィルのバーンスタイン、ベルリンのカラヤンと、世界的な指揮者を師とできたことは、偶然ではないような気がしています。
小澤征爾が残した音楽は、今でも様々な形で聴くことができますが、小澤さんの生き方から何を感じ、私たちはどうしたいのかを深く掘り下げたいなと思っています。
素晴らしい音楽に感謝、感謝です。
ありがとうございました。
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