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【イベントレポート】西鋭夫先生の講演『米占領・空腹と伝染病』

こんにちは。
ダイレクト出版・政経部門の志村です。

実はつい先日、ある大イベントの運営に携わらせていただきました。
そのイベントとは、スタンフォード大学フーヴァー研究所
リサーチフェロー(1977〜2023)西鋭夫先生の
出版記念講演『米占領・空腹と伝染病』
〜戦後日本復興の原点と忘れ去られた功労者〜

西先生の新刊発売を記念して行われたこの講演会。
5/25(土)、東京都のサンケイプラザにて開催されたのですが、全国から総勢483名のお客様にご参加いただき、大盛況となりました。今回は、そんな西先生の講演会について、舞台裏などをお話しできればと思います。
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◉西先生が10年温めていた研究
今回、新刊発売とともに公開された西先生の新たな研究…。それは、クロフォード・F・サムスというGHQの人物に関する研究でした。西先生によれば、彼については「10年以上研究し続けていたが、ほとんど発表してこなかった。」と言います。
では、どのような経緯でこの研究を発表するに至ったのでしょうか?その理由は、数年前に日本を震え上がらせたある“大事件”がきっかけだと言います。

「この研究は、コロナパンデミックを経験した今の日本にこそ必要だと思います。
クロフォード・F・サムス、この人物は、焼け野原の日本において食糧政策や感染症対策で日本復興に貢献した男です。GHQというと、今では “日本を潰した” と批判されることがほとんどですが、彼がいなければ、日本の復興はずっと遅れ、飢餓と伝染病にまみれた地獄のような毎日が続いていたはずです。そして、彼が日本にした伝染病対策は、現代のコロナに関する政策と比較することで、よりその素晴らしさが浮き彫りになるのです。」

コロナという、世界を恐怖に陥れた伝染病を経験した今だからこそ知ってほしい研究…。

今回の講演会では、この研究の一部を皆様にいち早くお伝えするべく、開催が決まりました。

◉ついに講演会当日へ…
そして、講演会当日…私は、受付のスタッフとして参加させていただきました。第一部では、先ほどお話ししたサムスについて、そして
・戦後日本で体験した“飢え”
・食生活を劣化させる日本政府
・終焉に近づきつつあるヨーロッパ社会

などについてお話しいただきました。

西先生の苛烈な実体験から、日本人が戦後、どのような生活をしていたのか、その生々しい様子を知ることができただけでなく、ヨーロッパで“先進国”とされる国の街が、あちこちボロボロで目も当てられない、という、日本に住んでいると考えもしないような情報に、私は衝撃を受けました。そして第二部では、会場からの質問に西先生がお答えするQ&Aが行われました。1年の半分以上は米国にいらっしゃる
西先生に、直接質問ができる貴重な機会なので、講演会のたびに盛り上がり、私も毎度楽しみにしている時間なのですが、今回の講演会では、外で待機していたスタッフにまでもその熱量が伝わるほどの迫力がありました。とくに、この時間の終盤、西先生が現代の日本政治に喝を入れた場面…

「文科省、消費税は廃止!」「学校それぞれが教科書を選びなさい」などという西先生の言葉に、お客様から大喝采が巻き起こり、400人以上の人々の心がまるで一つになったような、胸が熱くなる経験をさせていただきました。

そんな、スタッフの私も感動で胸がいっぱいになった講演会でしたが、講演終了後、なんとお帰りのお客様に西先生が直接名刺をお渡しし、ご挨拶をする場面も、、

西先生にお会いしたお客様方はみな、声や手を震わせていらっしゃったり、心からの笑顔で感動なさっており、「ああ、西先生の言論を広めるお仕事に携われて良かった」と実感するばかりでした。また、会場でお配りした西先生の新刊本を早速読んでくださっているお客様もいたりと、西先生の研究成果がお客様に伝わっていく様子を間近に見ることができ、日本の未来に希望が持てるような気持ちにもなりました。



まだまだ未熟な身ではございますが、
「日本の未来をより良いものにする」という信念のもと、一人でも多くの方に、西先生の研究成果を広められるよう、日々の仕事に邁進いたしますので、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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<今日のメルマガを書いた人>

ダイレクト出版・政経部門
志村 友里夏(しむら ゆりか)

2003年生まれ、埼玉県さいたま市出身。
上智大学文学部史学科の4年生。

高校生から歴史に興味を持ち、特に国家の成立について強く関心を抱く。
現在は近代中国の国家観について研究中。

父の紹介によりダイレクト出版の書籍と出会い、特に政経・歴史関係のコンテンツにお仕事として触れてみたいと2年生の夏よりインターンを始める。

西先生の講座に出会い、「現代の日本」と近代史のつながりをより強く実感。多くの人に歴史の面白さを伝えるため日々奮闘中。


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