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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

初めてのHIGH & LOW

これは初めてHIGH & LOWの世界に触れたにオタクの書き散らしである。

HIGH & LOW、以下ハイローは名前とヤンキーものってことだけは知ってる作品。「ハイローの世界かよ!」みたいなツイートを見たことだけはたくさんある…そんな感じ。
ハイローに興味を持ったきっかけは、TikTokで流れてきたあまりにビジュアルが好みすぎる男、小田島を見つけたこと。

第一印象は「何だこのビジュアルが大優勝してる塩野瑛久は!!」
金髪ハーフアップ、カラーサングラス、緩めのオーバーサイズのニットとタンクトップという組み合わせからチラ見えする二の腕や鎖骨。オタクの好きな物お得パックすぎる。
あまりに好みだったので、なんの作品なんだ?と調べたところハイローだということが判明。けれど、まだその時は今すぐ作品を観ようという段階まで考えておらず、またどっかでハイローは履修したいなぁぐらいの感覚だった。

その後新作の舞台?か何かでTwitterで話題になったのをみて、ちょうどいい機会だし観るかと思いたち、その日のうちに見ることにした。あと、Huluの1ヶ月契約がその日でラストだったので今見なきゃしばらく見れなくなることに気づいたのもある。

そうして、初めてのハイローとして観たのが『HIGH & LOW THE WORST』
あとから知ったが、初手からクロスオーバー作品を見たようだった。でもまぁ、金髪ハーフアップ塩野瑛久が見たいっていうのがきっかけなのでそれはそれで良し。

下記は公式サイトから引っ張ってきたあらすじ文である。

漆黒の凶悪高校”鬼邪高校。そこは定時制と全日制に分かれ、定時制の番長・村山良樹(山田裕貴)が鬼邪高校の頭を張っていた。鬼邪高の全日制に転入した花岡楓士雄(川村壱馬)は、いつか村山にタイマンを挑むべく、全日制の天下をとる野望を持っていた。全日制は、実力トップの強さを誇る轟(前田公輝)と芝マン(龍)、辻(鈴木昂秀)の轟一派、二年を仕切る中越(神尾楓珠)と一年を仕切る中岡(中島健)が率いる中・中一派、狂った戦い方で成り上がる泰志(佐藤流司)と清史(うえきやサトシ)が率いる泰・清一派、楓士雄と幼馴染の司(吉野北人)と手下のジャム男(福山康平)が仕切る司一派ら、新世代が覇権を争う戦国時代を迎えていた。

一方、やや離れた街・戸亜留市では、幹部以外全員スキンヘッドの最強軍団、鳳仙学園が勢力を強めており、リーダー・上田佐智雄(志尊淳)を筆頭に、小田島(塩野瑛久)、沢村(葵揚)、仁川(小柳心)、志田(荒井敦史)の四人からなる鳳仙四天王[通称・小沢仁志]と幹部のサバカン(坂口涼太郎)が、過去最強の布陣を揃えていた。そんな中、鳳仙の生徒が鬼邪高を名乗る者たちに突然襲撃され、時を同じく鬼邪高の生徒も鳳仙を名乗る者たちに襲われる事件が発生。仲間が襲撃されたことをきっかけに両校互いに敵対心を募らせてゆく。

個性派揃いだが圧倒的力を持つ鬼邪高校、一枚岩に組織化された鳳仙学園——。
夕暮れの河原で両校がぶつかり合う、世紀の頂上決戦が幕を開ける!

とのこと。鬼邪高校が世紀末すぎる学校で、絶対にこれ授業なんてまともにしてないよねという気持ちになる。学校の先生どこいるのか気になってしまったけど、多分気にしない方がいい部分。
鳳仙学園は幹部以外全員スキンヘッドというこちらも中々な世紀末具合。映画の冒頭が鬼邪高校と鳳仙学園の抗争直前シーンから始まるので、いきなり電車からスキンヘッドしか降りてこない絵面を見せられ中々に困惑した。正直ちょっと怖い。

ちなみに、鬼邪高校がハイロー世界線、鳳仙学園はクローズの世界線の学校だそう。鳳仙学園に関しては多分、学園の設定は使ってるものの幹部含め映画オリキャラだと思われる。とんでもねぇ性癖キャラを生み出してくれたものだなと思うよ俺は。な、小田島くん(苦しみ)

まぁそれはそうとして、今回の映画のストーリーをほんとにざっくりまとめると、同じ団地で育った6人の幼馴染たちが、そのうちの一人である新太が間違った方向に進んでいるのを引っぱたいて連れ戻す話。同じ団地で育っていても学生なのか、働いてるのか、ヤンキーなのか、優等生なのか、立場が変わっているからこそ繋がる人間関係と変わらない6人の絆が熱い物語だったなと思う。
話が進んで行くなかで分かっていく、誰が敵なのか、新太が抱える事情、それぞれの学校の人間関係。ストーリーとしても凄く面白くてハラハラドキドキしながら見ることが出来た。ハイローの前知識がほとんどなくても置いてかれることがなかったのでストレスも無い。

アクションも魅力の一つ、というか最大の魅力といっても過言じゃない。ハイローのアクションは臨場感が半端ない。わかりやすいのは鬼邪高校と鳳仙学園との抗争シーン、ラストの全員で団地に乗り込んでいくシーンの2つだと思う。
まるでその場に自分がいて辺りを見渡してるかのようなカメラワーク。画面の端から端までそれぞれが殴ったり蹴ったり、投げ飛ばされたり、倒れたり。アニメーション的な撮影ではなく、抗争のど真ん中に突然放り出されたかのようなドキドキが味わえる。めちゃくちゃ面白い。一回見ただけじゃ多分何が起きてるか絶対に拾えないと思う。何回も見返して楽しいタイプ。
役者さんをクローズアップしたアクションももちろんカッコイイ!!!それぞれのキャラクターの個性が戦い方に出てるし、迫力満点!!魅力がここぞとばかりに出てて良い。
迫力と言えば大人数で喧嘩する時の全員の全力疾走の迫力もめちゃくちゃすごいなと思う。先陣を切る花岡と走っていくヤツらとは全く違うスピードでゆっくり歩いてくるさっちーに戦闘スタンスの違いが出てて良かったな……
あとアクションもかっこいいに全振りした感じじゃなくリアルな喧嘩感があるなと思う。結構泥臭く殴り合いをしてくれるので、アクション大好きオタクとしては満足度が高い。綺麗な顔面が容赦なく殴られるので、ぶっちゃけテンション上がった()

そろそろ小田島の話していいか??
小田島さん映画の尺で言うと7分しか出てないぜみたいな話を聞いて震えてるオタクなんですけど、その7分で狂わされたオタクの叫びがこちらになります。

いやーーーー待って欲しい✋元々ハイローに興味を持ったのがビジュアルからだったのでビジュアルが好きなことは大前提なんだが、そこに性格の好みも兼ね合わされてしまうとオタクはもう五体投地するしかなくなってしまうんですよね……鳳仙のスキンヘッド集団の中一人ゆるーい空気感を持っていて、だからといって隙がある訳では無いっていう絶妙な腹の底の見えなさ。喋り方もちょっと間延びした感じなのが短い出番の中でも小田島の性格とか空気感を表現していて最高がすぎる。物腰の柔らかいあんちゃんに見えて、そうじゃない参謀ってオタクみんな好きじゃない??違う??私は好きなんです。
最初登場した時に鳳仙のみなさんが歩いてくるシーンがあるんですけど、その時の動きが良くて……全員結構かっちりした重心下めな歩き方してる中、一人重心が上なんだよな……なんならちょっと踊ってるんじゃないかって感じの歩き方。あの一瞬でなんとなくキャラの雰囲気‘分からせて’くるの演技が上手い。
いーーーーん!!!嫌だ!!小田島に狂いたくない!と抵抗していたオタクの抵抗をひねり潰したのが、最後の鳳仙と鬼邪高校で協力して団地に乗り込む戦闘。個人的に宗教画認定してるシーン(めちゃくちゃ演出と演技とが噛み合っててテンションぶち上がったシーンのこと宗教画って言う変な癖があります)があって……

最高にかっこいいBGMが盛り上がってきたところで小田島が鉄パイプをカーン!と叩きつけた瞬間にBGMが止まる。「まいどぉ……殺し屋鳳仙だす」鉄パイプをぶん投げた後に気だるげな感じで「やっておしまい」と指示を出して下がっていったら、後ろからスキンヘッドがうおおお!!と出てくる。それを後ろ手に「薬ダメ、絶対ィ!」と行って画面から消える。

ここの一連の流れがあまりに良くて、言語が難しいけどほんとに良くて。殺し屋鳳仙だすはクローズの原作セリフらしいんですけど、やっておしまいがあまりに女王がすぎるし、その後の標語みたいな言い回しもめちゃくちゃ良くて……緊迫した空気感の中、冗談チックな言葉回しするキャラ好みどストライクなのでセリフの一つ一つが刺さり散らかした。ちなみに、殺し屋鳳仙だすは、現場で決まって急遽入れることになったセリフで、あとのセリフは全部塩野さんのアドリブって聞いて震えた。塩野瑛久……演技が上手い……緩急で人を殺す……殺された……無理……

小田島くんに沼らされて、でもこいつ映画にしかいねぇじゃねぇか!と泣いていたら続編があってそっちも見たんですけど出番がめちゃくちゃ増えてて嬉しかったことだけここに置いておきます。続編の感想はまた気が向いた時に。

ストーリーの胸熱展開もあるし、アクションもめちゃくちゃかっこいいし、役者の顔もいいし、すげぇいい映画だった!👏
ハイローの他の作品も見たいなーと思います。

以上、初めてのハイローの書き散らしでした。

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