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臆病な営業マンのささやかな助言 その8 「ペイフォワード」は「恩送り」で世を回りまわる

目端が利いて、儲けや、案件が獲得できそうな
ことに目を向け関係ないことには
一切関与しない効率重視の切れ者営業マンの
気持ちもわかる

しかしながらもっと長いスパンで
自身の営業をとらえ一見業務に
関係ないような、ささいな問い合わせや
質問を拾い上げ迅速に、真摯に答えることは
長く継続的な実績につながる

自身の経験、また実績を上げている様々な
セールスパーソンからもそれを感じていた
長いあいだ具体的にイメージできなかったが
一つの答え合わせができたので紹介したい

まずは、基本的な考え方について
お世話になった人には「恩返し」したい
気持ちは誰にでもある
自分にも「恩返し」したい人がいる
できてないままの人、もちろんもう
できない人もいる

以前尊敬している人にその話をしたとき
「恩返しなんて自分にしなくていい
それん誰かにしてくれればいい」と
「恩返し」ではなく恩をほかの誰かに送る
「恩送り」を教わった
そうして「善意は回っていく」と
自分がしてもらってうれしかったこと
ありがたかったことを大小にかからわらず
他人にしてあげるという考え方

ある書籍で、これに近い理論があった
それが「ペイフォワード」

自分が受けた善意をAさんに、AはBさんに
BさんはCさんに・・・と
それぞれが受け取ったささやかな善意
親切が巡り巡って自分に返ってくるという考え方

自分がAさんにした善意が直接返ってこなくて
よい、自分の家族から、身近な人から
会社、国、世界へと善意の輪が広がり
自分のところに帰ってくるという考え方

これを知ってから、ギブした相手から
直接テイクできなくてもよいと考えられるようになり、親切にするのが当たり前の習慣になった

いちいちギブした相手を覚えない、忘れていい
テイクを相手に期待することを忘れる
テイクがなくても不満に感じないので
人間関係が楽になった

さらに、よく言われる
「ギブアンドテイク」より「ギブアンドギブ」
がいいという理論にもつながる

これを日々の営業業務にも
活用するとどうなるか?
確かに目先のノルマ、実績の達成を
追いかけるのは重要だ

とはいえ、すぐに契約や、実績につながらないようなことささいな質問、窓口担当者の個人的な
悩みの解決に至るまでキチンと拾い上げて
適切に、迅速に対応しているだろうか?

ここを軽く考えず、真摯に受け止め答えること

これの繰り返しが、自身の信用につながる
回り回って自身の評判につながる・・
答えたからといって何かお返しがあるわけでも
ないだろう
そんなとき、「ペイフォワード」を思い出せば、心が楽になる

また、必ず、どこかで発したモノは形を
変えて帰ってくる

ついつい目先の実績を得ることに心奪われる
とはいえ、物事や社会の奥行きや周り方を
普段の業務から離れ、立ち位置や距離を変えて
見直すヒントになれば幸いだ


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