2人のセンター



貴方が知っている関ジュのセンターは誰ですか?



すばるくんや優馬くんも素晴らしかったけれど、私の青春はこの2人のセンターだった。



絶対的センターであり、主人公。
真っ赤がよく似合う、唯一無二の人。



最盛期とも言われていた関ジュのセンターで、絶対的なオーラを放っていた重岡大毅。

焼け野原と言われた関ジュのセンターに立ち続けて、6年もの間関ジュを率いた西畑大吾。


一見全く似ていない2人が共通していたのは、「絶対的センターであり、主人公。」

センターだった時の関ジュ状況も、立場も、年数も、性格も違う2人にはきっと2人にしか分からない絶対的な繋がりがあって。



『なんで僕が真ん中なんですかね』


そう重岡くんに溢した大吾くん。

批判も歓声も一身に浴びてきた当時の2人は、どうしようもなく「絶対的」で、それでいてとてつもなく「儚かった」。


きっと、重岡くんは、少なからず大吾くんに引け目というか罪悪感があったのではないかと思う。


自分たちが抜けた抜けた関西ジャニーズJr.はあまりにも悲惨で、私たちファンでも思わず目を背けたくなるほどだったから。(勿論レベルが低かったとかそんな話ではない。ただ環境に恵まれていなかった。タイミングが難しかった。状況が誰にもわからなかった。それだけ。)

そんな関ジュを大吾くんに任せたのは重岡くんだったし、誰よりも思い悩む大吾くんのことを誰よりもよくわかっていたと思うから。

自分たちも仲間を失い、ユニットを失った大吾くん。それまでも主要メンバーだったとは言え飛び抜けて目立っていた訳ではなかった大吾くん。

彼がセンターとなって私たちファンも少なからず驚いたところはあったが、誰よりも驚いていたのは当時の大吾くん本人ではないだろうか。


2人にしかわからないことは絶対にあって。

「ジャニーズWESTってなんで重岡くんがセンターなの」「なにわ男子のセンターって何でみっちーじゃないの」露出が増える度に増える心無い声。



今、青春という言葉では美化されすぎているあの時の彼らの覚悟や苦悩を、そういう人たちに知って欲しいと思う。


それでも彼らは、自分の実力で確実にそんな声を少しずつ、少しずつかもしれないけれど消していっている。


「重岡くんがWEST.のセンターでよかった。」「太陽みたいな笑顔に救われた。」

「やっぱりなにわ男子のセンターは西畑くんがしっくりくるね。」
「あの時の覚悟を決めた瞳が、全てを物語っていた。」




ドリアイを見て、少しだけ、泣きそうになった。


メンカラメドレーで2人並んで歌ったOne Love。


『泣いた季節を超えた僕らは、今とても輝いてるよ』

『それぞれ描く幸せの形は重なり今大きな愛になる』

そこには、2人の絶対的エースとセンターが居た。




情熱の赤のマイクが似合う重岡大毅。
覚悟の赤のマントが似合う西畑大吾。




彼らがセンターだったからこそ、当時の関ジュが居て、今の関ジュがある。


だからこそ、推しが彼らではない人でさえも「素晴らしかった」「ありがとう」と言うのだと思う。


ありがとうの内容は人それぞれだと思う。
それが意味することも。


ただ私は、今の関ジュを引き継いできた歴代の美しきセンター達に感謝と、次世代の関ジュを見守っていきたいと思う。

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