見出し画像

デュプリケートブリッジをする時の便利アイテム「ボード」について

コントラクトブリッジには、「デュプリケート」という遊び方があります。これは競技会でも行われるゲームの形式です。大人数でブリッジを遊ぶ際、あらかじめ手札の組み合わせ(ハンド)を用意しておき、みんなで同じハンドをプレイします。そして、同じハンドのプレイ結果を比較してスコアをつける遊び方です。この形式では、ランダムに手札を配る時と違って、みんなが同じ条件でゲームをすることができます。

ということは、事前に手札の組み合わせを用意しておかないといけないわけですが、デュプリケートブリッジでは1組のカードの山札を13枚ずつに分けておくために「ボード」と呼ばれるカードケースを使用します。実物の画像がこちら↓

画像1

ケースの蓋にはアルファベットが示されています。これによって、どの座席の人がどの手札を取れば良いか分かるようになっています。

そして蓋を開けるとこんな感じ↓

画像2

この4つの仕切りがついたケースに4人それぞれの手札を入れておきます。

画像3

最後に蓋をすれば、手札がバラバラになることはありません。

画像4

競技に参加する人数やゲームの回数にもよりますが、実際の競技会では膨大な量のボードが用意されます。

こちらは、競技会が始まる前の様子を収めた動画ですが、競技会で使用するボードを準備するシーンがあったのでシェアします。1:29からそのシーンが流れます。ご覧いただくと分かりますが、ボードをマシンにセットして、大量のハンドを準備しています。そして、準備したボードは競技が行われるテーブルに配られるのです。

このように、大人数でデュプリケートブリッジをするには多数のボードを使用することになります。なので、販売されているボードは一枚単位ではなく、大抵の場合まとめ売りになっています。

デュプリケートブリッジは競技会で行われることが多いのですが、家庭や友人同士で行うこともできます。しかし、そのために個人で上記のようなボードを買い揃えるのは大変です。そこで、日本コントラクトブリッジ連盟さんでは、紙で作れる簡易ボードのpdfデータを配布しています。「普及活動」のページから「紙製折りたたみボード」というファイルをダウンロードしてください。

そのデータを印刷すると、こんな感じの用紙が出力されます。↓

画像5

これの両端の線に沿って内側に折り、短い線が書かれた箇所をホチキスで止めると、4つのポケットができます。ここに手札を入れれば簡易ボードの出来上がりです。

画像6

これなら家庭でも簡単にデュプリケートブリッジが楽しめそうです。(といっても、トランプカードはボードの組数分必要だと思いますが…)

というわけで、今回はデュプリケートブリッジをするときにあると便利な「ボード」という用品のご紹介でした。これもまた、他のカードゲームにはないブリッジならではのアイテムだと思います。紙製のボードは作るのがとっても簡単なので、デュプリケートブリッジで遊んでみたい方は参考にしてくださいーではー。

サポートはコントラクトブリッジに関する記事執筆のための調査費用、コーヒー代として活用させていただきますー。