富山県 大渡橋 国道に架かる現存最古の吊り橋を拝見(国道156号 南砺市)
ダムの水の上にかかる橋。吊り橋というと水面から高い位置にある印象を持っていますが、こちらは水面に近い大渡橋。
私は携わったことがないのですが、地震時の橋軸直角方向の揺れ対策ってどんなものなんですかね?橋軸方向にはダンパーが取り付けられていました。補剛桁(トラス)の下側にダンパーの取り付け部がありますが、どんな接合方法なんだろうか?接合の面の取り方や吊材の剛性の設定には設計者の味が出るところです。
次に主塔を見に行きました。昭和33年竣功・・・・そう、「竣工」ではなく「竣功」の場合もあるんですよね。解説してくださっているサイトがありました。
気が付きましたか?道路上の主塔をつなぐ部分に大きく橋の名前が示されています。3つの四角の部分に大渡橋と。こういうのも橋名板っていうのかな。歴史的な雰囲気があって好きです。
水面が少しさざめいています。もし、穏やかなタイミングだったらきれいに逆さ「大渡橋」が見えたんでしょうね。また次の機会の楽しみに。
さて、別の橋を思い出しました。長野県伊那市にある美和ダムの神田橋も同じくダムにかかる橋です。かけられたころには主塔の基部に近いところが見えていて、湛水とともに水面に近くなったようです。リンク先のブログで写真を拝見し、ダムの歴史の時間軸を感じました。
年月を経た土砂の堆積があるので、大渡橋のような水面との近さがあっても雰囲気が違いますね。
こちらはまた、いずれかの機会に。
話は大渡橋に戻ります。Wikipediaを見ると技術的に特徴のある事柄がいくつか示されていました。個人的には床版取替のことに興味津々なので、勉強します。
土木学会の歴史的鋼橋検索のサイトにも載っています。国道に架かる現存最古の吊り橋とのこと。