メモ 消えた面外座屈の有効座屈長の記載?
実際に消えたわけではなく、示方書の解説での記載に移行していたというお話。共感できる方は少なく、古いπラーメン(パイラーメン)などを耐震補強する際に、示方書をたどってみたら・・・という場面でしか。
さて、S48の道路橋示方書Ⅱ 14.6.1 ラーメンの有効座屈長の項では、表中に面内荷重と面外荷重のそれぞれの有効座屈長が示されています。S55の道路橋示方書Ⅱ 13.5.1 ラーメンの有効座屈長の項では、表に示されているのは面内荷重のものだけになっています。
実際には消えたわけではなく、S55道示では解説の文章に移行しています。個人的には「数値で示しているんだから、本文中に書いてくれても良いじゃん!」と思うわけでして。
面外荷重に対する有効座屈長は、20ケースのうち1ケースのみがL=2.2Hで、他の19ケースはL=2.0Hです。この1ケースは門型ラーメンの片方の柱の上に立っている単独柱なので、適用の多寡と何らかの検証でL=2.0Hにまとめても差し支えないという判断になったのでしょうね。推測ですが。
結果的にはH24道示でも計算式は変わらないので、「現行基準で断面照査します!」で良いと思います。ただただ、竣工時の設計計算書を読み解くうえで、適用された示方書の記載で本文?解説?と戸惑うなぁ・・・・というレアなお話でした。