長崎県 出島橋 日本最古の鋼製トラス道路橋
日本最古の鋼製トラスの道路橋とのこと。
「これは古いなぁ」としばらく眺めておりました。
橋門構に取り付けられている橋名板の形も味がありますし、右から左へと書かれていることにも歴史の長さを感じます。橋門構の装飾めいた感じも良いですね。構造的には弱そうですが、視覚的に楽しませてくれます。
アルファベットの表記では「でしま」になっています。「でじま」「でしま」のどちらもありとのこと。
古さを感じるトラス橋はそれなりにあるのですが、こちらは格点をアイバーでつなげる構造です。トラスのピン結合の現物を見るのは初めてかもしれません。(※隅田川の永代橋だったか?アイバー自体を見たことはあります。)
そして吊材(垂直材)は引張力のみが作用するということか、鋼棒で吊り下げる形式になっています。
床組についても初めて見る構造です。ピン結合部分から吊っています。結合のピン部分に構造が集中するので、これまた組立ての段取りが大変そうです。
現場でのキャンバー調整がどのように行われていたのか、あるいは成り行きだったのか、気になるところです。
末永く活用されることを祈りつつ。
長崎旅行の一場面より。
土木学会の平成15年度選奨土木遺産とのこと。