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|愛しきわたしの花嫁姿ドレスポケットのハンカチ|  Always always bridal

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ある花嫁との想いで話しを、ひとつお伝えいたします。


その花嫁と出会ったのは、私がブライダルスタイリストになって、15年くらいの時を過ごした頃でした。



花嫁が小学生の頃、お母様が他界されていました。よって、衣裳合わせにて母の姿はありません。



そんなお母様のことを言葉にされたのは、ドレス選びの時でした。一着のとてもシンプルなドレスをご提案プレゼンした時、花嫁の瞳から涙が溢れてきました。



体調が悪いのかと思い、フィッティングルームにて、休んでいただきました。


そして、ゆっくりと亡きお母様のお話しをされました。



「私が小さい頃、幼稚園へ行く朝、いつも母が言うことがありました。」

「ポケットに、ハンカチとティッシュを入れなさい。女の子でしょう。」

「さっきのドレスを見た時、説明を聴いた時、母の言葉のようでした。」



実は、ご提案したドレスは、両サイドへポケットがあります。あの頃では、とても珍しいです。表からはまったくわかりません。



もちろん、ドレスのデザインが似合うから、ご提案しました。



ポケットがある、そのドレスをプレゼンする時には、いつも女性の嗜みのお話しもします。


式当日、花嫁は、「幼い時のハンカチをドレスのポケットへ入れます。」と、心を決めて、ウェディングドレス を纏われました。(幼い時、使っていたハンカチを大切に持っていたそうです)



ドレスフロアには沢山のドレスがあります。その数あるドレスの中でも、ポケットがあるウェディングドレスは、そのドレス一点だけでした。



運命のドレスとは?


人と人が出会うことと同じ。花嫁と、ドレスが出会う瞬間にご一緒できる仕事。


仕事冥利に尽きます。



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頑張ろうね。共に。



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