「賢い花嫁」はわがまま放題でいい。と、思っています。
お疲れさまでございます。「賢い花嫁」へメッセージの3回目です。1回目は、初めてドレスサロンへ予約を入れる時の、アドバイスを含めたコツなどを書きました。2回目は、わたくしがこれまで出会ってきた、賢い花嫁たちの様子と、知らないうちに得しちゃう基本の心持ちを書きました。
どちらも、この投稿の一番下へ添付しておきます。どの投稿も、2,000~2,500文字くらいなので、5分くらいあれば読めると存じます。
今回は、いよいよドレスサロンへ初来店した時、なにを見て、どんな風に過ごせば、知らないうちに得をするのか?そんなことを場面ごとに、書きます。リアルな、ドレスサロンの裏側もあるかもです。
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◇ まえおき
ドレスサロンは、大きく分けると、「4つの現場 + 経営経理」この5つで成り立っています。
・お客さま対応する接客の現場
・商品の管理をする現場(仕入れもここへ入れます)
・婚礼衣裳を組み立てる商品メンテナンスの現場
・商品を配達回収する現場
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・経営経理
それぞれに、もっと細かく分解することができます。経営と経理を分解して、経営に関することを言えば、売上にかかわる仕組みと、企業としての在り方、短中長期の計画やその先など多岐にわたります。
その他も、お客さまには、直接関係ないので、また機会を見て別の投稿で順番に書きます。
あたりまえですが、どの現場においても、いちばん最初の「お客さま対応する接客の現場」がなければ、他は成り立ちません。
「お客さま対応する接客の現場」を、さらに3つに分解して、ドレス選び・MEN'S選び・和装選びの場面に即しながら、知らないうちに得しちゃうアドバイスとコツを書きます。
今回は、3つの内のひとつ「ドレス選び」を書きます。
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◇ ドレス選び
・ヒアリング、カウンセリング
きっと、ドレスサロンへ来る前に、式場のご見学の際にも、ヒアリングやカウンセリングを受けてこられたと存じます。ここでは、結婚式にてお二人が身に纏う衣裳への、ご希望を聞かれたり、悩みがあればそれに答えたりします。
ここで大切なことは、希望や、悩みをすべて伝えることです。そのためには、初来店の前に集めていた写真データの持参と、聞きたいことやご希望を、必ずまとめて文字やデータとして準備した方がいいです!
その理由の一つとして、舞い上がってしまうからです。ドレスサロンには、女性をそうさせるだけの魅力的な背景がたくさんあります。初めて、ブランドショップへ足を踏み入れた時、3つ星レストランにて初めてワインをオーダーした時、ドキドキしたと思います。同じです。
ヒアリング、カウンセリングの時間が、他の人よりも長くなっても全くかまいません。担当者と信頼関係を築く一歩目です。納得いくまで、時間をかけてください。
ここでは、探していく衣裳の方向性が決まるまで、トコトン時間を使いましょう!
素直に、素直に、ご自分の考えをまとめて、話したり、聴いたりしてください。人は、素直な人には一生懸命になりやすいです。←これも大切です。
・ドレスセレクト
ヒアリング、カウンセリングにて、探していくドレスの方向性が決まったら、いよいよ実際のドレスを見て、選んでいきます。ここでは、方向性が変わることもあります。
さきほどまで話していたことに、なにかしら?違和感を感じたり、正しい!と肯定する気持ちが強くなったりします。よって、冷静さが大切だと覚えておいてください。
ドレスを目の前にして、触れていくと、さらに気持ちが高揚して舞い上がってしまう場合もあります。嬉しい気持ちを、ほんの少しだけおさえて、冷静に判断する目が必要です。
担当のスタイリストは、ドレスの予約状況を判断したうえで、ドレスのセレクトをします。通常、予約が入っているドレス利用日の前後は、メンテナンスが入ります。その期間を、二日、三日、一週間とってあるなど、ドレスサロンによって様々です。
メンテナンス期間は、余裕を持った設定なので、少しくらいの無理は可能です。担当スタイリストは、この「少しくらいの無理」がどのくらいの無理が可能なのかを知っています。
「少しくらいの無理」であれば、して差し上げたくなる。と、担当者が思いはじめるような関係性が必要です。素直な方が得する場面です。
ひとつだけ注意してほしいことがあります。挙式日が、先々の場合、ドレスの素材や縫製もよく見てください。繊細な素材ほど、経年劣化はいなめないです。
・ドレス試着
いよいよ試着ですが、ここで大切なことはサイズです。気持ちがどんどんと高揚していく場面ですが、サイズが合うことはとても重要です。
どんなにすばらしいデザインも、シルエットも、お身体に合っていないとその良さが反映されません。セレクトしたドレスのサイズが合わない場合、「体に合わせてサイズ直しができます」このフレーズを、担当者は伝えてきます。
そこで、注意です。どのくらいの、何センチくらいのお直しになるのか?どの部分を、どんな感じで直すのか?確認してください。
サイズ直しは、ワンサイズの直しまでにとどめてください。元のシルエットをくずさないのは、ワンサイズ分の直しが限界です。それ以上のサイズ直しがある場合は、そのドレスを美しく着たいのであれば、あきらめた方がいいです。
もうひとつ、お身体の気になる部分は、必ずつたえておきましょう!初めての時に伝えて、解決しておきましょう。
ドレスインナーのサイズ感も大切です。ご試着の時、購入のことなども必ず確認しておいてください。大事です。
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◇ 賢い花嫁へ
ここまで読んでいただいていかがでしたか?ドレスサロンの現場のことを加味して、お伝えしてみました。
レンタルのドレスサロンは、すべての商品が予約制なので、できないことはできないのですが、様々な部分に「少しくらいの無理」の部分は余白としてあります。
もちろん、無理なことはしない方が賢明ですが、一生に一度どうしても叶えたい気持ちがある時は、わがままでもいいと存じます。そのわがままを叶えてくれる信頼関係をつくってみてください。
賢い花嫁の伴走者は、ブライダル大好きな方々が多いです。ブライダルを、ドレスをこよなく愛しています。
追伸:セルドレス(販売ドレス)のことも、いずれ書きます。
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◇ 結び。
そもそも、花嫁は、わがまま放題でいいと思っています。そのわがままを叶えることができる、プロがいればいいのだと存じます。
「賢い花嫁」へのメッセージとして書きはじめましたが、その前に「賢いプロ」=「本物のプロ」の存在が希薄になっているとも感じます。たくさん出会っていないだけかもしれません。悪しからず。
花嫁のわがままは、良い悪いではなく存在します。あたり前です。プロが、叶える力を蓄えて、高めていただきたいと存じます。出会った責任として、愛ある接客接遇を!
では、では。
明日も、会いましょう!
「賢い花嫁」へのメッセージ、1投稿目 ↓
「賢い花嫁」へのメッセージ、2投稿目 ↓
最後の最後まで、目を通してくださり、本当にありがとうございました!!!