マガジンのカバー画像

編む

15
ブリコルひらいで編集しているエッセイ、寄稿文をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

江戸川区と金魚のはなし

はじめに東京で金魚に縁のある地域、と聞けば土地勘のある人は江戸川区と答えるだろう。実際、…

平井駅高架下の壁画のはなし

東に進む総武線が亀戸を出て線路が大きく左に曲がるあたりから、車窓に見える建物が低くなって…

たゆたうまちの思い出

地形をこよなく愛する人たちは「スリバチ地形」という言葉を使う。 高台と高台の間に挟まれた…

平井でデジタル金魚が泳ぐ日

1.プライドオブ平井平井に住み始めて12年が経った。平井の近く、小岩~亀戸の総武線沿線とい…

金魚の記憶~1970年代の平井随想

私の頭の中にはフィルムが入っている。静止画と映像、これを巻き戻し再生しながら記憶をたどる…

金魚すくい(金魚の思い出①)

※「金魚の思い出」では、編集メンバーそれぞれの思い出をリレー方式で綴ってゆきます。 金魚…

路上水族館

街の一角を活用して個人が営む園芸活動を「路上園芸」と称し、好き勝手に見守っている。 玄関先、建物と道の境界や、室外機の上。建物が密集している街中では、ちょっとしたスペースに鉢植えが溢れ出し、即席の「庭」が生み出される。 庭がないから。なんとなく置いてみた。様々な理由があるだろう。車の衝突防止やゴミの不法投棄防止といった、実用的な意図を伴う場合もあるようだ。 路上園芸は、家と公共空間との境目に存在するもの。それゆえ、半分はそのおうちの方のものでありながら、半分は街にも開かれて

縁と金魚と平井

平井駅北口の再開発が行われ、2025年初春には新たな商業施設やマンションが生まれるとのこと。…

猫と金魚

 金魚といえば落語とは浅からぬ縁がある。そのものズバリのネタがあるのだ。「猫と金魚」と呼…

Hirai_kingyo_layer

「平井は、どこにでもある郊外の街ですよ。」 古本屋の店番をしている時、このセリフをお客さ…

金魚とガソリンスタンド

  金魚すくいをする場所の名は「ガソリンスタンド」である。そう思っていた。  平井駅南口…

ご近所目線、旧中川雑感

 江戸川区のお隣り、江東区に長く暮らしています。私たちってば、東京の東側の下町で、ハザー…

逆井の富士塚

 7月1日は富士山の山開き。平井には富士山のミニチュアが3つあることを皆さんはご存じですか…

金魚は何を見つけたのか?─編集後記─

4月から始まったnote記事もはや3ヶ月。 ここまで、13本の寄稿記事と3本のお知らせ記事をお届けしました。 「金魚」を一つのきっかけに、小松川・平井のまちの魅力を再発見してゆく。 そんな目的から更新を続けてきましたが、今回はここまでの記事を振り返りながら「金魚」がどんなものにたとえられ、何を見つけたのか、考えたいと思います。 まずは、活動のスタートにもなった、平井五丁目駅前地区再開発事業地の仮囲いの記事。1枚1枚の金魚たちには、書き手の想いが「色」や「模様」として表現さ