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酔郷さんぽ

横浜のふたり出版社、星羊社さんのガイドによる伊勢佐木町〜野毛のおさんぽツアーに、サポートスタッフという名目で参加させていただきました。

星羊社さんも入居するイセビル前に集合。伊勢佐木町の歴史を見守ってきたビルについて、編集者のお二方から興味深いお話が聞けました。

関東大震災の教訓から、耐震に優れた建造物として建設され、カフェー(カフェ、ではない)で賑わったり、戦時中には空襲で焼失し(建物は残った)、戦後は一時ホテルとしても使用されたりと、なかなか波瀾万丈なビル生を送っているようです。
ザキの不夜城と呼ばれた華やかな時代もあったとのこと。ハマのザキの不夜城。なんか強そうでカッコイイ。
現在は横浜ランドマークタワーがありますが、建造当時はイセビルがランドマークのひとつのような存在だったのかもしれませんね。

レトロと繁華街の混ざり方がいい感じ
4階のテナントはアーチのある素敵な窓の特権が
ルビセイ?いえ右からイセビルです

都橋を渡ると野毛エリアです。
個人的にこの辺りに来ると龍が如く7の異人町を常に想起してしまいます。

都橋商店街ビルが見えます

数年前酔っ払って歩いていた時に、一番たちのたまり場「Survive bar」のモデルを見が気がしたので、今回はシラフで拝めると思っていたのですが見当たりません。
noterさんの記事によると取り壊されてしまったとのことでした。残念。

ここからぴおシティに向けて歩きます。

ぴおシティの隣にある駐車場の辺りに戦後桜木町デパートというものができ、その看板に「酔郷(すいきょう・酔っぱらいの天国)」という単語があったそう。この言葉だけでも当時の様子が想像できます。

駅側とは違う角度からパチリ
短い間だったけど横浜勤務の時にはだいぶお世話になりました

野毛小路を歩きます。

大行列ができていたので看板だけパチリ(16時前ですよ・・・?)
大道芸のまちでもあります
「Sorry No Drink」と注意書きが
謎の三角地
かつて、京急線とJR線を桜木町あたりで繋げようとした夢の跡だそう
まっすぐに伸びる道が何かを語りかけてきそうです

無事にツアーが終わり、途中でイチオシされていたお豆腐屋さん「千歳屋」さんにお邪魔します。

子どもの頃のおつかいを思い出します
あのお豆腐屋さんも地元の「桜木町」にあったなぁ

おそるおそる「こんにちは」とドアを開け、野毛太郎の出版社さんから教えてもらって〜などベラベラと言い訳のようにまくしたてます(小心者)。

ご主人が快く対応してくださり、星羊社さんオススメの絹豆腐と、ご主人オススメの厚揚げをいただきました。

容器にぴっちり、本当にぴっちり入る大きさでカット
ぴっちりはこのためにある言葉だった
職人技とはこういうことよ

家に帰って食べてみてびっくり!絹豆腐はコシがあるのになめらかで、お箸で持ち上げても崩れないのにつるんとした食感。
また、厚揚げもカラっと揚がっているのに中はつるんつるん。
豆乳の香りもしっかりと。
近所にあったらお豆腐が主食になりそうです。

おみやげも入手し、新しい横浜市庁舎をぶらっとして馬車道駅からなんとなく一滴も呑まずに帰宅。
みなとみらいエリアとのギャップを正直消化しきれないと感じる一方で、みなとみらいの光、野毛の猥雑さ、両方あってこその一帯の魅力を体感できました。

今回のツアーは5月25日、26日に開催される第3回「本は港」のプレイベントでした。


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