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【 目 : 目のくまは血行不良のサイン 】


目元のお悩みとして多いもののひとつ、『くま』
このくまからも、五臓の失調を伺い知ることができます。

基本的に、目の下のくまは、血液の滞りを表します。
これを東洋医学では、『瘀血(おけつ)』と呼んでいます。
瘀血が生じる原因には、いくつかあります。

まず大きく2つに分けると、血行不良腎臓の不調とに分けることができます。
また、血行不良のうちでも、気の巡りが悪いことが原因で起こる気滞鬱血(きたいうっけつ)タイプと、暴飲暴食、食べ過ぎから起こる痰湿(たんしつ)タイプがあります。
順番にお話ししていきましょう。

まず『血行不良』タイプから。
気滞鬱血タイプのものから起こる血行不良は、根本原因に気の巡りが悪いことからはじまります。(気が巡ることで血もスムーズに流れていくのです)
気の巡りが滞ることを気滞(きたい)といい、多くの原因がストレスによるものです。
また、気が滞りやすいのはもともとの性格にも由来しており、神経質だったり、感情が不安定だったり、イライラ、くよくよしたりしやすい人は、気が滞りやすい体質だと言えるでしょう。
気滞から起こるその他の症状として、イライラ、胸や脇の張り、胸苦しさ、腹痛、食欲不振、胸焼け、偏頭痛、刺すような痛み、肌や爪が荒れる、生理不順、生理痛などが挙げられます。
気滞が起こり、それが血の巡りにまで影響を受けると、四肢が冷えたり、お腹が張やすいなどの症状も現れてきます。


暴飲暴食や食べ過ぎから起こる『痰湿』タイプの血行不良は、余計な水分が体内に溜まった状態で、それが引き金となって気血の巡りを阻害するものをいいます。
食事の質や量がきちんと管理できていないことで起こる、成人病がまさにそれ。
成人病は、血中のコレステロール値や血糖値、中性脂肪が上がっている状態。
これを通称、ドロドロ血といいますが、まさにこれが血行不良の状態です。


それから、『腎臓の不調』から起こるタイプのもの。腎臓は、体内の老廃物をろ過し排泄するはたらきがあります。このはたらきが失調すると、尿毒症症状として、皮膚が黒っぽくなってきます。
まず皮膚が一番薄い下まぶたの部分から症状が出、それから全身に広がるのが特徴です。
これは現代医学的な見解ですが、東洋医学でも『腎が失調すると顔が黒くなる』と言われています。
下まぶただけではなく、顔が全体的に黒っぽくなってきたら、腎臓病に要注意です!

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