【 鍼灸 : 慢性的な めまいに 】
比較的女性の悩みとして多いものの一つとして、めまいがあります。
人間は平衡感覚を耳で感じており、さらにその司令は小脳や脳幹部に行きます。
めまいを器質的な原因で大きく分けると、耳の内耳部分で起こっているものと、小脳や脳幹部での中枢神経障害で起こっているものとあります。
特に中枢神経系が原因で起こっているめまいの場合は、大きな病気の前触れの可能性もありますので、まずはお医者さんにかかって、しっかり検査をするようにしましょう。
めまいをはじめ、突発性難聴や起立性のめまい(起立性低血圧)など、女性は比較的耳にストレスが現れやすいようです。
検査をしても、特に原因がわからないようなめまいには、鍼灸も適応します。
東洋医学で考える、めまいについて紹介して行きましょう。
東洋医学では、気の巡りが悪くなるとめまいが生じると考えられています。
イライラしたり、気分が鬱々としたりするのは、気の巡りが滞っている証拠。
ストレス過多になると、降りなくてはいけない気も昇ってしまい、めまいや頭痛などの症状が現れます。
血の巡りが悪くてもめまいにつながります。
血が不足している場合、血の巡りが悪く瘀血がある場合、どちらの場合もめまいが生じます。
血の不足は貧血の症状と共通する部分もあります。
貧血状態ですと、めまいがしたり、ふらついたりしますね。
昇るべき血が昇らず、頭を養えないために、めまいが起こります。
瘀血の場合も同様です。
それから湿(しつ)が原因で起こることも。
腎の働きがわるくなり、水分代謝が悪くなることでめまいが起こることもあります。
実際にメニエール病は、内耳リンパ腫といって内耳で起こっている水ぶくれが原因によるもの。
そして腎は耳とダイレクトに関係しているのです。
また、胃腸が弱いことから水分代謝がわるくなり、めまいに繋がるケースもあります。
私のイメージとしては、気の巡りが悪いケースと湿が原因であるケースが多い気がします。
めまいがある人は、腰や膝が悪かったり、婦人科関係での問題を抱えている人も多い気がします。
腰には腎兪(じんゆ)という、腎臓に繋がるツボがあります。
腰をしっかり温めて、腎を養うことが、めまい改善のキーワードにもなるでしょう。
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