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【 肺 : 体に気を巡らせる、大事な臓腑 】

今日のテーマは、『肺』
肺は、限りなく現代の肺の働きを似たものがありますが、やっぱりちょっと独特の考え方があります。


東洋医学でのは、を司ります。
気といっても、空気とはちょっと違います。
呼吸運動で吸い込んだ空気は、脾で吸収した栄養と合わさって、『気』を生成します。
(わかりやすいように『氣』と書く場合もあります)
この生成された気を、全身に巡らせるのが、肺の働きです。

以前に肝でも気の巡りの働きが出てきたかと思いますが、
肺が気を巡らせ、肝がその巡りを助ける…こうして全身万遍なく気が巡るようになっているのです。
東洋医学では、気の巡りが止まると死ぬことを表します。
その気の巡りを司る肺は、非常に大事な臓器なのです。。

また、血の巡り気の巡りにサポートされていますので、気の巡りが滞ると、血の巡りも滞ってしまいます
ストレスがたまる(肝の不調〜肺の不調)と、交感神経が優位になって、血管が収縮して血流が悪くなりますよね。
現代医学的にも説明できることで、改めて東洋医学のすごさを思い知らされます。

肺の状態は、鼻や肌に現れます。
風邪を引くと、鼻水が出たり、寒気(鳥肌)を感じたりしますよね。
鼻水の色や粘り気でも、肺の状態を推し量ることができます。
水っぽい鼻水は体が冷えていて、黄色っぽい鼻水は体に余分なが溜まっている状態です。
健康のために乾布摩擦をする、昔ながらの健康法がありますが、これも東洋医学的に説明できるものです。
皮膚を鍛えることで肺を鍛えている、まさに肺と皮膚がリンクしていることを利用した健康法です。

悲しみすぎると、肺を傷めます。
泣きすぎると嗚咽になるのは、そういうことでしょうか。


肺の調子を崩しやすいのは、季節の変わり目のです。
気候もまだ安定せず、空気が乾燥し始める秋に、本来体調を崩しやすいのですが…
今年はいろいろ、バランスが崩れていますね。。
秋よりも今時期、呼吸器はお大事に…。。

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