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「シェーカー家具大全」出版のお知らせ

たくさんの方の協力をいただいて、『シェーカー家具大全』誠文堂新光社さんより、9月6日に発売となります。
共著として参加させていただき、シェーカーの歴史や思想、文化について書かせていただきました。もちろん私にとって初めての書籍であり、これから続けていくシェーカ文化の発信と家具製作のキャリアの最初の一歩になるものであると感じています。

シンプルな構造で機能性に優れた、18世紀末に生まれたシェーカー家具。無駄を削ぎ落としたフォルムは、現在も人気がありファンが多い。近代家具デザインにも影響を及ぼしている。

本書は、シェーカー家具の生まれた背景や歴史、デザイン、構造、製作方法などについて、数多くの写真や図面と共に詳しく紹介。共著者は、シェーカー家具の製作者・研究者。以下にポイントを記載。

・シェーカー家具を作ったシェーカー教徒たちが、どのようなものづくりを行っていたかなどの歴史を年代ごとに解説。
・作り手の立場から、椅子やオーバルボックスなどの製作物について解説。
・100年以上前に作られたロッキングアームチェアを分解し、椅子の構造やシェーカー教徒が施した工夫などを探った。
・椅子、スタンド、オーバルボックスなどの製作工程を詳しく紹介。
→ エンフィールドチェア、ロッキングチェア、オーバルボックス、オーバルキャリア、キャンドルスタンド、タオルラック、ハンガーなど。
・椅子など6点の図面を掲載。
・シェーカー家具の源流、北欧のデザイナーなどへの影響などについて、椅子やテーブルの写真とともに、どのような流れで影響していったかを解説。
・アメリカのシェーカーコミュニティー跡やミュージアムで撮影した写真を、ふんだんに掲載。

■目次(仮)
シェーカー家具とは何か
地図:シェーカーコミュニティー所在地
第1章 シェーカーのものづくりと理念
第2章 作り手から見た、シェーカー家具の特徴
第3章 マウントレバノン製ロッキングアームチェアを分解
第4章 シェーカー家具やオーバルボックスなどの作り方(製作工程) *図面付き

宇納 正幸(ウノウ マサユキ):1960年、京都市生まれ。嵯峨美術短期大学インテリアデザイン科卒業後、飛騨高山のアリスファーム(83年に北海道へ移転)でシェーカー家具の製作に携わる。84年、アリスファーム退職。86年、京都市内で宇納家具工房開設。89年、京北町(現、京都市右京区)に工房移転。95年、アリスファームよりシェーカー家具の図面や治具を引き継ぐ。現在、シェーカースタイルの家具製作を行いながら、作り手の立場からシェーカー家具について研究を進めている。

白木 克洋(シラキ カツヒロ):1992年、北海道生まれ。北海道教育大学札幌校・基礎学習開発専攻(英語グループ)卒業。2020年~23年、宇納家具工房でシェーカー家具製作を学ぶ。2023年夏、アメリカ北東部・中西部のシェーカーコミュニティー跡19カ所を視察。2024年、北海道・十勝にて工房開設。シェーカー関連の英書などの資料読み込みや、アメリカのシェーカー研究者やコレクターと情報交換しながらシェーカー研究を行っている。

西川 栄明(ニシカワ タカアキ):編集者、椅子研究者。椅子や家具のほか、木材や木工芸など木に関することをテーマにして編集・執筆活動を行う。著書に『新版 名作椅子の由来図典』『この椅子が一番!』『手づくりする木のスツール』『一生つきあえる木の家具と器』(以上、誠文堂新光社)、『板目・柾目・木口がわかる木の図鑑』『樹木と木材の図鑑-日本の有用種101』(以上、創元社)など。共著に『名作椅子の解体新書』『名作椅子の解体新書 PART2』『Yチェアの秘密』『ウィンザーチェア大全』『増補改訂 原色 木材加工面がわかる樹種事典』(以上、誠文堂新光社)など。企画編集に『流れがわかる! デンマーク家具のデザイン史』(多田羅景太、誠文堂新光社)など。

アマゾンなどのネットでの予約販売が先行して開始しました。
シェーカー家具大全

書店に並ぶ日が楽しみです。

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