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プログラム初心者がNoCode(ノーコード)開発ツール AppSheetを使ってアプリを作ってみた

私は、今年の4月からブリューアスでAndroidStudioでのKotlin言語を使ったプログラミングの基礎学習行っていました。その後現在はノーコード開発ツールの調査として、前回のAmazonHoneycodeに引き続きAppSheetの調査を行っています。

前回の記事である『プログラム初心者がNoCode(ノーコード)開発ツール Amazon Honeycodeを使ってアプリを作ってみた』は下記の記事からご確認下さい。

今回はGoogleさんが提供しているAppSheetを使って、渋谷周辺のオススメグルメMAPアプリを作成してみました。

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Nocode(ノーコード)開発ツールとは

まずNocode開発ツールとは、従来のアプリ開発ツールと違いコードを書けない非プログラマーでも感覚的な操作でアプリ作成ができることを目指した開発ツールのことを言います。

Nocode開発ツールは、様々な企業が開発や研究を行って日々進化しています。その機能や拡張性はツールによってできることに限りがあり、複数のサービスを組み合わせることで高度なアプリを作成できているのが現状です。

AppSheetの操作感

アプリを作成していた中で感じたAppSheetの操作感について書いていきます。AppSheetでは、3パターンのアプリ作成の始め方があります。

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1つ目にStart with your own dataという作成した既存のスプレッドシートを選択して取り込みそこから自動的にシートのデータを読み取りTextやDateのようにデータ型を設定してアプリの原型を作ってくれるパターンがあります。またスプレッドシート以外にも下図に載っているデータソースからもデータを取り込むことが可能です。

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2つ目にStart with an ideaという用途や扱いたいデータに合わせて3つのキーワードを入力してある程度理想の形まで自動的にアプリの原型を作ってくれるパターンです。

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3つ目にStart with a sample appという予め作られたsampleアプリをインストールしてそれをアプリの原型にしていくパターンです。

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これらの方法を使ってアプリの原型を作り、AppSheet上で目標とするイメージに合わせてUIを編集したり取り込んだデータを編集していくことでアプリを作っていきます。

具体的に編集する主なポイントとして以下のツール内要素があります。

Table:スプレッドシート形式の表を取り込んで、それをアプリ内のデータベースとして使えるようにした要素
Columns:Table内のデータを列ごとに構造化して表示する内容などを編集できる要素
Slice:Table全体ではなくTable内の1部データのみを条件付きで絞ってアプリ内で使えるようにする要素
Action:アプリ内で行える操作を作成したり編集できる要素

以下はこちら用語を使って編集するポイントを説明していきます。

スプレッドシートの形で取り込んだデータ1ページ分をTableとして扱い、ここでTableを編集可能にしたり読み取り専用に切り替えることができます。
また複数のTableを連携して使うことも可能です。

応用的な使い方ではTableをPrivate Tableに設定すれば、ユーザーごとにデータを編集して操作するページを作ることが可能なります。

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Tableを取り込んだ後はTable内の列ごとにデータを編集できるColumnsにてそのデータ型(TextやAddressなど)や、アプリ内での表示に関する設定を編集することが出来ます。また取り込んだスプレッドシート内のデータを変更した場合にはRegenerate Structureを押してTableに紐づいたColumnsを再構築することで更新しなければなりません。

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次にTable内の一部のデータだけを表示したい時には、SliceというTable全体から条件絞った1部だけのデータを作成することが出来ます。作成したSliceはTableと同じように1つのページやメニューとして画面に表示させることが出来ます。またSlice内のColumnsを編集することで表示するデータを編集することも可能です。

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最後に、Actionを使って追加した操作をアプリ内でButtonとして使用することが出来ます。

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AmazonHoneycodeとの違い

次に、前回調査したAmazonhoneycodeでのアプリ作成とAppSheetのアプリ作成の違いを強く感じた点について2点紹介します。

まず1点目として誰でも簡単に感覚的操作を行える手軽さが特徴のAmazonHoneycodeと比較して、AppSheetでは出来る事の幅が多くスプレッドシートを始めとした各種Googleのサービスと直接連携できることやTextだけでなく画像やMAPなどのデータも扱うことができる拡張性がある点です。

次に2点目としてAppSheetにはアプリ作成中・修正中に更新を行うと自動でアプリ内のバージョンが上がる機能であったり、Deployment Check内のERRORやWARNING通知を確認・修正を行うことでリリースするアプリの状態を細かく管理することが可能な点です。

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AppSheetの課題点

そんなAppSheetで実際に調査を行って見えてきた課題として以下のような点がありました。

他のTableからTableへ画像をコピーしたり、画像をアプリに追加した後に更新をすると画像がエラーになって表示されなくなってしまうことがある点

・やれることが多い分プログラミング自体はしないもののツールを使いこなすのに少しの知識と時間がかかってしまう点

Buttonを追加する際に限られた場所にしか配置・表示が出来ないことや、店舗一覧などを表示した際に表示できるTextの長さに制限がありUIを自由に設定できない点

まとめ

AppSheetはまだまだ課題点であったり原因が分からないバグやERRORがありますが、それを考慮してもGoogleのサービスへの連携やアプリの自由度はノーコード開発ツールの中でも高く、社内アプリにとどまらず少し複雑なアプリであれば短時間かつ少人数で開発できるようになる可能性があると思いました。
それ以外にも、応用的な機能の中にはホワイトラベル化機械学習機能などがあり、習得していけばAppSheetを使ってもっと複雑な処理をしたり、もっと高度なアプリを作ることも可能だと感じました。

今後もAppSheetの調査を続けより高度なアプリが作成できるかを検証していきたいと思います。

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