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新しい街への馴染み方

朝6時、お弁当を作っていると子どもたちが起きてくる。
早く支度しなよ、とだらだらと支度する娘に小言を言いながら長女を送り出したあと2歳の次女が公園に行きたいというのでそのまますぐに気になっている公園まで自転車を走らせた。

駅の近くにあるその公園は2歳児にはちょうどいい遊具とサイズ感。
このあいだ近所の人に教えてもらってよかったと思った。

「ここ、濡れてるねえ」とか「(水たまりを指差して)ここ、だめ?」とか、当たり前にだめなことを聞いては私の反応を楽しんでいる。
愛おしいとはこのことだ。

30分ほど遊んだあと「もうじてんしゃのるー」というので公園は切り上げて、目的だった文房具屋さんへ向かった。

この街の道は、狭い。

路地も多く、ずっと昔から続けているような趣を感じるお店もたくさんある。

そういえば公園の記念碑みたいなやつには、此処独立運動発祥の地と書いてあった。
昔この街は他の市と合併する話があったようだが、住民たちは手を合わせて立ち上がり運動を起こしたそうだ。
街を愛し、手を取り合って守ってきたんだなあと無駄に空想に耽りながら、ぐねぐねと道を進んでいく。

今年はこうやってくねくねっと寄り道しながら、心地いい道を探して進んでいくんだ。



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