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【奈良旅2日目①】脳天大神龍王院

初の車中泊に不安はあったが、なかなか寝付けなかったこと、何度か覚醒したこと、深夜帯が寒かったこと以外は概ね快適であった(それを快適と呼んでよいのか…)。今度は毛布、アイマスク、耳栓があれば、環境はなおよくなると思う。4月11日の吉野は快晴。6時頃は霧がかっていたが、7時にはすっかり晴れていた。

吉野駅は人が少なかった。出店の屋台が準備を始めているものの、くすんだ紅茶色になった葉桜を見に来る人は少ないのかもしれない。奥千本に向かうバスの始発は8時30分。時間に余裕があったので、金峯山寺の横にある脳天大神龍王院に立ち寄った。

脳天大神龍王院へは長い階段を下りていく必要がある。いくつもの鳥居と、寄進された灯籠、先の見えない下り階段。こういったスタイルの神社は珍しいと思った。

脳天大神龍王院、階段(2024.4/11)

鬱蒼と茂った杉に囲まれた参道は、下にいくにつれてひんやりと冷たい空気になり、水の音も大きくなっていく。下に大きな川が流れているようだ。拝殿は神仏習合を色濃く反映しているような佇まいであった。神域の奥深くに連れ込まれたような、もとい、導かれたような異様な雰囲気の中で参拝を済ませた。

脳天大神龍王院、参道途中(2024.4/11)

階段を下りたということは帰りは登るということ。450段の階段はまだ長い一日に少しも配慮することなく、こちらの体力を奪っていった。

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