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低俗な趣味が上質な映画に

「映画紹介」コーナー 2巡目のりょんが今回紹介するのは、
ヒッチコックの名作『裏窓』
 
多くの名作を持つヒッチコックのサスペンス映画の一つ。定番中の定番でごめんなさい。でも、彼の映画の中で最も好きな作品です!
 
自由気ままな生活を送っていたカメラマンがケガをし、車いすの生活を強いられる。部屋から一歩も出られず暇を持て余した彼は、隣人の生活をのぞき見る楽しさを覚える。ある日、ケンカの絶えない夫婦の妻がこつ然と姿を消す。夫の行動に不審を抱いた彼は、殺人を疑い、恋人とともに事件の真相に迫る。
1954年製作/113分/G/アメリカ


足を骨折し部屋から一歩も出られない男(ヒッチコック映画で欠かせないジェームズ・スチュワート演じるカメラマンのジェフ)は、向かいのアパートにカメラを向け、覗きと妄想を楽しむ毎日。はっきり言って危ない奴です。
なのに、こんなおしゃれでセンスのいい映画に仕上げちゃうとは!
場面はアパートの一室と主人公の覗くカメラの中の世界。視聴者は、主人公ジェフと一緒にカメラを覗き、他人の生活に入り込んでいる気分になります。構成とカメラワークが秀逸で視聴者は完全にその世界に入り込めます。
そして、モデルをしている恋人リサを演じるのは、私の一番好きな女優のグレース・ケリー。彼女の美しさを見るだけでも価値がある逸品。
 
ハラハラドキドキ、そしてグレースケリーの美しさに魅了される映画。主人公がカメラを覗くだけなのに、こんな面白い映画にしちゃうなんて、やっぱ天才ですね、ヒッチコックさんは。
 
なんといっても魅力は、
「覗き」という決していい趣味とは言えない行為。
主人公が動けないからこそ、同様の気分を味わえ、どうにもできないもどかしさと興奮を味わえます。目の前のアパートで殺人事件!?興奮します。周りに話しても信じてもらえない。それでも訴え続け、真相に近づいていく。こんなに動かない(動けない)主人公があっていいのでしょうか。
 
そして、私の大好きなグレース・ケリーの魅力を存分に味わえます。
とにかく美しい!もう見ているだけで幸せな気分に。
ただ綺麗なだけでなく、動けないジェフの代わりに大活躍。恋人ジェフの家にお泊りに行くときに持っていくのは、小さな小さなバッグ。モデルをしている彼女のバッグもファッションもとってもおしゃれ。どこをとっても素敵すぎる!
 
映画ってホントにいいですね。またまた観たくなってきちゃいました。

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