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映画観るしかなかった過去と映画を観たい今、


#映画感想文

私は自分を決して映画好きと口にしない

なぜなら映画は今の私を作り上げた基礎だからだ


初めて映画というものに興味を持ったのは中学2年生の頃

友達もいない、勉強もできない、何も持っていない、何一つ満たされない日々を送っていた

時に出会ったのが「ファイトクラブ」という一本の映画だった

衝撃だった、初めて何かに憧れるという感情が芽生えた

タイラーダーデンのような強い人間になりたいと思った

彼のような何事にも動じない芯の強い人間になりたいと思った

強く、賢く、たくましく、それでいて高慢な人間になりたかった

自信が欲しかった

そこから何かに取りつかれたように映画を観た

映画を観るしかなかった

没頭したかった

時は流れ、現在、満たされない日々は今でも続いている

しかし、今では信頼できる友や打ち込みたいと思えることも見つかり、人生で初めて充実を実感している

ごく当たり前のことだが昔より強い人間になれたと思う

大学4年、就職が決まり漠然とした不安が頭を過る中、今やっと心の底から映画を観たいと思えるようになった

なりたい自分になれと私の中で実感している

さあ次は何を観ようかな




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