スラムダンクの映画ヤバイ

スラダン映画がこんなに出来がいい映画とは予想だにしなかった。

ここ数日、熱い気持ちを熱いうちに語り合える友人・同僚を探したものの見つからず、くすぶっている自分…
闘志に火をつけてくれたこの作品に感謝の気持ちを込めて自己満noteを書きます。

SLAM DUNK。

リアルタイムでアニメを見たけれど、きれいな江ノ電の映像とバスケのアニメ、幼い私はそれしか覚えられなかった。

高校生二年生の頃、漫画の布教を受けた。
ミッチーかっけ~~と悶絶した。
ただ私は当時グレていたので、努力の積み重ねや人生訓といったメッセージ性には心を打たれなかった。
今ふりかえれば私にとって「無駄な時間を過ごしてしまった…」と思える時期がまさにこの時だった。

大人になり、特にスラムダンクを読み返そうと思うことはなかった。
映画化の話を聞いても、むしろ旧アニメの三井の声が好きな声優だったことを知りそちらの方に興味を持ったぐらいだった。
3DCGを苦手に思う気持ちもあった。
そしていつも冷静な同僚の
「セリフを覚えているレベルのファンだけにオススメしたい」
という一言を聞いて、更に興味をなくしてしまった。
行かない理由はいくらでもあった。


しかし映画のチケットが余ったため急遽見に行くことにした。
あまり期待せず、まっさらな気持ちで。

冒頭。鉛筆タッチで描かれる湘北メンバーに鳥肌がたった。
すぐに私は世界に引きこまれ、観戦客の一人になった。

山王戦…確か勝つんだよな…?あれ?負けちゃうんだっけ?
とハラハラする二時間。あっというまに終わってしまった。
本作の3DCGは全く違和感がなく内容に集中できた。
(その理由は後述する本を読んで納得するのであった。
 原作者が大幅に加筆修正してる豪華な本作だものな…)

説明十分な構成だったと思うが、単行本を読んでしっかりと行間を埋めたいと思った。
すぐさま単行本を新品で買い集めて読了した。電子書籍は作者の意向でないし、古本は1巻以外流通していない。
本屋に行けば在庫が潤沢で、私のように買い求める人が少なくないのだと思った。

しんどい。めちゃくちゃしんどい。
良い意味で余白のある物語なので、
この後どうなったのかいくらでも想像できるのだ。
し、しんどいぃぃ~~~・・・

数日後、気づいたら二度目の映画を見ていた。
おなかいっぱいいに美味しい食事をしたかのような満足感。
そして、何か背中を押されるような、元気を充電される感覚。

幸せを感じる一方で、何故公開直後に見に行かなかったのだろうか。
パンフレットやグッズは買えないし、スクリーンは少し小さいし。
などと真剣に後悔の念に苛まれている。
しかしそれでも映画館で見ることができたのは不幸中の幸いだ。
スクリーンと音響の効果で、私もその場で観戦しているような没入感。
本当に見ることができて良かった。

漫画の他に映画公開と同時に発売されたThe First Slam Dunk re:SOURCE Bookを読んだ。
読み切りのピアス目当てで購入したが、作者であり監督脚本キャラデザを担った神井上先生の大量の絵とインタビューがあり、想像以上に栄養素の高い本であった。
この本を読めば見える。モーションキャプチャーして3D化して終わり、ではなく大量の手直しを行った軌跡が。
制作期間も5年…そりゃ映像美はすごいし違和感もないしキャラクターひとりひとりが個性を持って輝く出来になるわ…と納得した。
井上先生のサービス精神には手を合わせて拝まずにはいられない。
ちなみに、ピアスは偶然リアルタイムで読んでいたことを思い出した。
奇跡の再会に驚いた…。たまに行く中華料理屋で奇跡的に読んでいた。

高校生の頃は分からなかった努力と諦めないことの重要性、
今ではそれらのメッセージが心に沁みてくる。

人生は長い。アラサーの私にとってまだまだ今は通過点だと思う。
いつか心が折れそうになったとき、またこの漫画を読みたいし、その時には発売されているであろう円盤で映画を見返したい。
「三井を何度でも蘇らせるCD」も欲しいけど…売ってないんだよなあ。

この漫画に再度このような形で再会して再燃するとは思わなかった。
だから人生って楽しいんだなあ。
1回目見てから5日しか経ってないのに既に3回目見に行きたいっす。笑

乱文なので読んでくださる方がいるとは思っていないのですが、
もし読んでくれた人がいたらうれしいです。ありがとうございました

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